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「LINEの有料スタンプを無料であげる」は本当? 謎の“スタンプ屋”を試してみた

2014年11月18日 07時00分更新

「LINEの有料スタンプを無料でプレゼントします」

 という投稿を見たことがありますか?

“スタンプ屋”

 “スタンプ屋”などと呼ばれるこうしたアカウントは、LINEのタイムラインやTwitterで若い世代を中心に拡散されています。
 LINEの有料スタンプは1セット200円、クリエイターズスタンプは1セット100円です。何を目的で“スタンプ屋”は有料のスタンプをプレゼントするというのでしょうか?

■スタンプをもらうには“スタンプ屋”の指示に従う

 有料スタンプをくれるという投稿には、必ずLINEアカウントのURLが記載されています(上記の画面)。このアカウントを“友だち”に追加して、有料スタンプがほしいとトークを送るところから始まります。

 すると、“スタンプ屋”から指示が来ます。

 ここからは様々なパターンがありますが、私がやりとりした相手は、専用のブログを用意しており、ページのリンクからアプリを5つインストールするように言ってきました。アプリの5つのうち3つは18才未満禁止の出会い系、残りはゲームアプリでした。

 アプリを起動して初回データのインストールまで行ない、その証拠としてスクリーンショットを送信します。相手が確認すると欲しいスタンプを聞かれ、有料スタンプが送られてくるという流れです。

 他のパターンだと、ウェブサイトの会員登録やメールマガジンの購読などを指示されることもあります。

“スタンプ屋”

■“スタンプ屋”の多くはアフィリエイター

 もうおわかりかもしれませんが、“スタンプ屋”はアプリをインストールさせ、アフィリエイト報酬を得ることが目的です。

 アプリのインストール報酬は1つ2~300円程度なので、5つインストールさせれば1000円以上の売り上げになります。お礼として有料スタンプを送っても約800円の儲けです。
 さらに、「本当にもらえたよ!」とクチコミが拡がることを考えれば、200円の出費は痛くありません。ウェブサイトやメールマガジンへの登録を指示された場合は、メールアドレスや個人情報の取得が目的でしょう。

■スタンプをもらうのはアウト? セーフ?

 今回紹介したパターンの場合、見知らぬ相手をLINEの“友だち”に追加することになります。アカウント名に本名を載せていたり、プロフィール画像やホームへの投稿に顔写真を載せている場合、相手に知られることになります。
 また、アフィリエイトだけが目的なら良いのですが、不快なトークが送られてくるかもしれません。LINEのIDは知られないものの、他のアカウントへ勝手に紹介されたり、グループに追加される可能性があったりと、少なからず危険が伴います。

 そもそも、“友だち”に追加しても返事が来なかったり、指示通りにしてもスタンプをもらえないこともあります。私が試した3つのアカウントでは、スタンプはもらえませんでした。

 苦労して指示に従っても、スタンプはもらえないかもしれない。さらに、こちらの情報は流れてしまう。やはり、有料スタンプは自分で買った方がよさそうですね。

※記事中の画面やURLの表記はダミーです。

■関連サイト
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