「LINEの有料スタンプを無料でプレゼントします」
という投稿を見たことがありますか?
“スタンプ屋”などと呼ばれるこうしたアカウントは、LINEのタイムラインやTwitterで若い世代を中心に拡散されています。
LINEの有料スタンプは1セット200円、クリエイターズスタンプは1セット100円です。何を目的で“スタンプ屋”は有料のスタンプをプレゼントするというのでしょうか?
■スタンプをもらうには“スタンプ屋”の指示に従う
有料スタンプをくれるという投稿には、必ずLINEアカウントのURLが記載されています(上記の画面)。このアカウントを“友だち”に追加して、有料スタンプがほしいとトークを送るところから始まります。
すると、“スタンプ屋”から指示が来ます。
ここからは様々なパターンがありますが、私がやりとりした相手は、専用のブログを用意しており、ページのリンクからアプリを5つインストールするように言ってきました。アプリの5つのうち3つは18才未満禁止の出会い系、残りはゲームアプリでした。
アプリを起動して初回データのインストールまで行ない、その証拠としてスクリーンショットを送信します。相手が確認すると欲しいスタンプを聞かれ、有料スタンプが送られてくるという流れです。
他のパターンだと、ウェブサイトの会員登録やメールマガジンの購読などを指示されることもあります。
■“スタンプ屋”の多くはアフィリエイター
もうおわかりかもしれませんが、“スタンプ屋”はアプリをインストールさせ、アフィリエイト報酬を得ることが目的です。
アプリのインストール報酬は1つ2~300円程度なので、5つインストールさせれば1000円以上の売り上げになります。お礼として有料スタンプを送っても約800円の儲けです。
さらに、「本当にもらえたよ!」とクチコミが拡がることを考えれば、200円の出費は痛くありません。ウェブサイトやメールマガジンへの登録を指示された場合は、メールアドレスや個人情報の取得が目的でしょう。
■スタンプをもらうのはアウト? セーフ?
今回紹介したパターンの場合、見知らぬ相手をLINEの“友だち”に追加することになります。アカウント名に本名を載せていたり、プロフィール画像やホームへの投稿に顔写真を載せている場合、相手に知られることになります。
また、アフィリエイトだけが目的なら良いのですが、不快なトークが送られてくるかもしれません。LINEのIDは知られないものの、他のアカウントへ勝手に紹介されたり、グループに追加される可能性があったりと、少なからず危険が伴います。
そもそも、“友だち”に追加しても返事が来なかったり、指示通りにしてもスタンプをもらえないこともあります。私が試した3つのアカウントでは、スタンプはもらえませんでした。
苦労して指示に従っても、スタンプはもらえないかもしれない。さらに、こちらの情報は流れてしまう。やはり、有料スタンプは自分で買った方がよさそうですね。
※記事中の画面やURLの表記はダミーです。
■関連サイト
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