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付属イヤホンはハイレゾ非対応 ウォークマンNW-A16ツンデレビュー

2014年11月16日 15時00分更新

 どうせ仕事が遅いアックン・オッペンハイマーでございますよ。11月8日に発売されたウォークマンAシリーズのハイレゾ対応モデル『NW-A17』『NW-A16』。スペックやカラバリなどの詳細は発表時の記事を見ていただくとして。1週間使ってみた感想を徒然と書いてみたいと思います。

買ったのはこの3点セット
WalkmanA
↑本体『NW-A16』と保護フィルム、専用ケースです。
表示域しか覆わない保護フィルム
WalkmanA
↑フラットな面すべて覆えるのに、ナゼにこのサイズにしたのか理解に苦しむわ……。M谷社長、出番でっせ。
ケースはいいカンジ
WalkmanA
↑布が貼ってあって本体に傷が付きにくいよう配慮されています。
マイクロSDカードで容量追加
WalkmanA
↑サンディスクの128GBを入れました、よって32GB+128GBの容量を確保。ハイレゾばっか入れてもしばらくは大丈夫。64GBモデル『NW-A17』は1万円ほど高いので、32GBの差に1万の価値を見出すか否かですな。なお、容量はウォークマン側では同一に扱えますが、PC接続時は内蔵とSDどちらを認識させるのか、接続前に指定しておく必要があります。内蔵はもう一生持ち歩くに決まっている曲専用にしちゃって、SD側で入れ替えするようにするとラクかな。
お背中からよ〜く拝見
WalkmanA
↑ケースに入れたらもう見えなくなるので。前面はアルミですが、背面はプラスチックなので、やはりケースに入れたい。全体に質感は高いです。なんてったって世界最小のハイレゾプレーヤーやど。自慢できる。
ケースに入れるとこんな
WalkmanA
↑いいですね。スマホ専用手のひらになりつつあったので、なんか新鮮。
閉じるとこんな
WalkmanA
↑なんかに似てる思ったらアレや、固形墨。お習字で使う憎いヤツ。
フタはパチッと止まる
WalkmanA
↑パカパカしないのはいいんですが、耐久性は大丈夫かしらん? ソニーなだけにちょと不安。

 さて、楽曲転送ですが。大半の人はiTunesユーザーだったりするのだと思います、今の時代。iTunesからの楽曲転送はフォルダーをぶっ込むだけでできるんですが、プレイリスト管理や歌詞表示の“歌詞ピタ”サービス、ハイレゾ音源の購入~転送など諸々の今後の運用を考えると、素直にソニー純正の『Media Go』(または『x-アプリ』)を導入したほうがいいです。初回起動時にiTunesのライブラリーを読み込みに行ってくれるので、転送まではラクなのですが……。

アルバムアートは半数が反映されず
WalkmanA
↑ん〜、ダメですね。Media Go上ではちゃんと登録されていてもウォークマン上では表示されない……。

 反映されないルールがわからないんですよね、まちまちで。サイズやフォーマットということもないみたいだし、アルバムの1枚目だけは入ってたりとかフェイントまで掛けてくる始末……。

ほとんどやり直しに
WalkmanA
↑コレが最も面倒でした。Media Go上で自動取得を試みても、アテクシの選曲がマニアックなせいもあるかもしれませんが、ぜんぜん取ってきてくれず。結局Amazonからちまちま手動で登録しました。アルバムアートの画像は一辺300ドットもあれば十分です。気にしない人は気にしないんでしょうけど、私は全部入ってないと気にくわない几帳面タイプ。これにかなりの時間を費やし、そろってからやっと音楽を聴く気になりました。

 ほな、聴いてみましょう……っと、まだその前に。

ハイレゾイヤホンはXBA-A2を購入
WalkmanA
↑最初に買ったのは3点とか書いときながら、ウソなの。前もってコチラを入手しておりました。くんこく界隈の人には当たり前かもですが、一般の人は見落としがちかもですね。え、何をって“付属イヤホンがハイレゾ対応じゃない”ってコトですよ。超ハイレゾ売りにしてるのに、ちょっと不親切ですよねぇ……。付属イヤホンはノイズキャンセルには対応しています。要は、ノイキャンとハイレゾは相容れない関係なんですね。ハイレゾは音のすべてを再現するわけですから、そりゃそうなんですが……。もうハイレゾ売りにするなら、そもそもノイキャン機能、本体にいらんかったと思う。いずれにせよハイレゾ楽しむなら別途イヤホン必須でして、ここ試験に出ます。もちろん、ハイレゾイヤホンはノイキャンには対応していません。
ハイレゾ具合は
WalkmanA
↑ウォークマンというよりXBA-A2のレビューなっちゃいますが、エイジングが足りないとはいえ、ビックリするほどの再現性かと。とくに高音がくまねぇカンジです。3ドライバなので、結構大柄、耳からも大きく出ていますが、装着感は悪くない。遮音性はかなり高いです。

 XBA-A2は比較的安価ですが、それでも実売2万円半ばですから、SDカード込みの総出費は32GBモデルでも5万円以上は見ておく必要がありますね。ハイレゾ代。

 同じ曲のハイレゾ版とフツーのMP3を聴き比べてみますと、とくにボーカルがシュッとクリアーな印象を受けました。高音質化機能は、とりあえず“DSEE HX”だけオンにすればいいです。これは、通常の圧縮音源をハイレゾに近づけてくれるモノ。ほか、ClearAudio+とかノイキャンとかいろいろありますが、ハイレゾには関係ないので(そもそも同時にオンにできません)。

 ハイレゾ音源の入手は、moraから買うのが手っ取り早いですが、サンプルもいくつか入っていますので、イヤホンさえ用意すればスグ体感できます。moraのラインアップは……正直、よほどメジャーな楽曲でないとという具合ではありますが。ちなみに1曲500円近くします。アルバムだとお得なケース多し。まぁCDからハイレゾ音源はつくれないので買うか、ミュージシャンになってリリースするしか現状、術はありません。

 あと、Media Goとx-アプリどっちを使えばいいかと悩む方もいそうですが、Media Goのほうが楽曲管理は断然ラクだと思います。ファイル形式の変換もできますしね。さらに歌詞ピタの歌詞転送は、私の環境ではMedia Goでしか成功しませんでした。ただ、PCにDAコンバーターを接続してのハイレゾ再生は現時点ではまだx-アプリしか行なえません。そもそも2つあっちゃダメなんですけどね、ワンソニーさま……。

 ほか、気になった点としては、ちょっと動作が緩慢になるときがあります。3000曲ほど転送したのですが、全曲からシャッフル再生などした場合、曲を次々に送っていくと次第に動きが遅くなり、再起動することが何度かありました。まぁ、さすがにコレはファームアップなどで改善されると思いますが。ついでに、イヤホンが抜けた状態で再生されないようにしてほしいですね、モニタースピーカーもないんだから。知らずにバッテリー食っているなんてことが何度か。WM-Port経由でのハイレゾ再生のためにそういう仕様になっている可能性もありますが、なんとか。

 いじょ。なんだかツンデレな感じになってしまいましたが、実際かなり気に入っているんですよ。もうスマホで音楽聴く気にはならないほど。元々スマホで聴いてないケド。音質面はもちろん、本体の物理ボタンでサクサク楽曲操作ができるのはいいですし、バッテリーも非常によくもつ(スペック値は連続50時間再生)。バッテリー満充電を90%に抑える保護モードがあるのですが、コレをオンにしていても十分です。あと、余計にネットにつながったりしないから、なんといっても音楽に集中できます。というわけで、オススメですよ、ジャイアン鈴木さん!(←超久々)。

RISCII
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