カラフル・ボードはファッションセンスを学んで、自分好みの服を選んでくれる人工知能を搭載したiPhoneアプリ『SENSY』を2014年11月7日にリリースした。人工知能は慶應義塾大学と千葉大学を共同研究パートナーに開発され、“手のひらに、スタイリストを”がテーマ。2014年9月には米国へ特許出願済みだ。
アプリではファッションアイテムが表示され、左右にスワイプして“好き”、“嫌い”を選択していくだけで、人工知能が自分の好みを学習して、より好みに合ったアイテムを表示してくれるようになる仕組みだ。アイテムはビームス、ナノ・ユニバース、アーバンリサーチなどのブランドからファッションウォーカーなどネット通販サイトなど国内最大級の1600以上のブランドと提携している。アイテムの購入は各サイトに誘導される。今後、海外のブランドやパートナーシップを結び、ブランドは増加していく。
ファッションセンスは人それぞれだが、感性が高い有名人の人工知能をアプリ内課金で借りる“センスリンク”機能を搭載。大手プロダクション所属のファッションモデルやトップスタイリストのセンスで最新トレンドをチェックできるというものだ。今後は、この他人が育てたファッションセンスを共有したり、集まったデータから最新のトレンドを抽出していくといった試みも想定している。
カラフル・ボードの渡辺祐樹代表取締役CEOによれば、「現在EC市場の消費は年平均約16.1%ずつで成長しているが、EC市場へ供給されるアイテム数は年平均約37.3%で増加している状況。この需要と供給の不均衡からアイテムはあふれ、満足に探せないという状況」だという。モール型サービスで“黒 シャツ”などのキーワードで検索しても、多くのアイテムがずらっと並び、購入まで至らない。そんな課題を解決していきたいとする。まずはファッションだが、人工知能は他の分野にも応用でき、将来的には食(味覚)など、人が感覚的に選んでいる分野への参入を考えている。
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