WebKit採用でJavaScriptが3倍高速に多機能ブラウザー『Sleipnir Mobile』
2014年11月06日 14時30分更新
『Sleipnir Mobile』
バージョン:4.0
価格:無料
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c)Fenrir Inc.
みなさま、こんにちは。いまは週アスの吉田でございます。さて、iOS8ではサードパーティー製のアプリにもWebKit(WebKit Framework)の利用が認められました。これまではWebView(UIWebView)というクラスを利用したアプリしか作れなかったので、WebKitを直接使う純正のSafari(Safari Mobile)にはどうやってもパフォーマンスで負けるというのが定説でしたね。『Sleipnir Mobile』は、開発元のフェンリルによるとJavaScriptの処理速度が3倍以上高速になったそうです。
ちなみに、Sleipnirはスレイプニルと読みます。あと、WebKitが使えるのはiOS8からなので、iOS7の端末を利用している場合は動きませんの注意。
![]() |
---|
Sleipnirの特徴はなんといってもタブブラウズです。画面の下部にタブ領域が用意されており、複数のタブをワンタップで切り替えられます。 |
![]() |
---|
タブのグループ分けも可能。 |
![]() |
---|
Mac版やWindows版との連携機能も充実。 |
開発元のブログでは、Appleがよく使うJavaScriptのベンチマークテスト「SunSpider」で、前バージョンの3.3と比べて3.35倍も高速化しています。
![]() |
---|
開発元が公開しているスピードテスト。前バージョンから3倍強の高速化です。 |
私のほうでもJavaScriptのベンチマークテスト「Google Octane」でSafariと比較してみました。Safariのほうが若干いいスコアが出ていますが、実用上は速度差を感じないレベルかと思います。
![]() |
---|
Sleipnirのスコア |
![]() |
Safariのスコア |
今後、Sleipnirだけでなく個性的な各種ウェブブラウザーがWebKit対応を果たせば、iOSのブラウザーアプリが相当盛り上がるんじゃないかと期待しています。
■関連サイト
フェンリル
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります