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GoogleのGmailが進化した『Inbox』を実際に試してみた

2014年10月30日 09時30分更新

 GoogleはGmailをベースにした新しい形式のメールサービス『Inbox』をクローズドベータの状態で開始しています。

Inbox

 現在は、inbox@google.comに空メールを送ることで参加希望を出すことが可能。自分は発表直後の日本時間10月23日に招待を希望し、10月29日早朝に利用可能通知のメールが届きました。

Inbox
↑こちらが利用可能になった旨を知らせてくれるメール。Android、iOS向けのアプリやWeb版へ誘導してくれます。
Inbox
↑利用を開始すると、さらにサービスの特徴が書かれたメールが届きます。記事作成時、通知メールもアプリも英語な中、唯一日本語で記されていました。

 Inboxをひと言で説明するのならば“メールとリマインダーの融合体”といったところ。すべてのメールは“未読/既読”のほかに“Done(完了)”、“Snooze(保留)”の設定をつけて管理できます。“Snooze”設定時は「いつ再通知するか?」もしくは「どこで再通知するか?」を設定でき、これらはGoogle Nowのリマインダー機能と統合されています。

Inbox
↑トップ画面。受信した期間ごとに区切られており、さらにそのなかでGoogleが判断した“ジャンル”にまとめられています(Twitterからなら“Social”ジャンル)。
Inbox
↑右にスワイプすると“Done”設定にできる。左の場合は、“Snooze”。
Inbox
↑Done(チェックアイコン)やSnooze(時計アイコン)の設定はメール閲覧画面でも可能。
Inbox
↑Snoozeに設定した時間にはこのような通知がくる。“週アス”と書いている文字列は任意設定ができます。

 さらに、Inboxには“Pin(ピン)”という概念があり、すぐに呼び出したいメール(およびスレッド)をまとめておくことができます。ピン有りのメールはトップ画面上のスイッチですぐに一覧表示でき、感覚的にはGmailの“スター”機能に近いです。

Inbox
↑すぐに思い出す必要があるメールは“ピン”をつけておくのといいです。

 地味に便利なのは、トップ画面でメールに含まれているコンテンツをサムネイルでプレビューできるところ。また、メールの内容ごとにまとめる機能も割と正確で便利です。

Inbox
↑画像が添付されているメールはそのサムネイル、購入履歴系をまとめる“Purchases”にはAmazon.co.jpで買った商品が表示されていた。
Inbox
↑自動まとめ機能は標準で全7種類。Social以下はGmailの“カテゴリ”と同じもの。

 なお、Inboxの利用はGmailと並行してできます。Gmailに届いた物はどちらのサービスでも見られますし、Inboxで“Done”にしたスレッドはGmail上では“アーカイブ”されます。

 同じ様なメールサービスは現在のDropboxが開発する『Mailbox』などでも実装されています、メールをジャンル分類する機能やサムネイル等を表示する機能はInboxのほうが若干優秀だといえます。

 使えるシチュエーションとしては、やはり仕事の場でひとつの“スレッド”をひとつの“案件”と定義すると、その案件の期限をうっかり忘れることがなくなりそう。もちろんこれはプライベートでも“約束”だったり、何か“期限”を決められる物ならなんでも適用できると思われます。

 今後、よりGoogleらしいサービスとなるのか(ひとまずUIなどが日本語に対応して欲しいですが)、楽しみです。いち早く使い始めたい方はインビテーションの申請をお忘れなく。

●関連サイト
Inbox by Gmail

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