UQコミュニケーションズは現在、下り最大40MbpsのWiMAXと下り最大110MbpsのWiMAX2+サービスを提供していますが、2015年春から現在WiMAXが利用している周波数帯域30MHzのうち20MHzをWiMAX2+サービスに切り替えます。そして、現在WiMAX2+で利用している20MHzと組み合わせてキャリアアグリゲーション(CA)を導入します。
これにより、WiMAX2+の下り最大速度が現行の110Mbpsから最大220Mbpsに高速化。なお、現時点ではCA対応のモバイルルーターは未登場です。
一方、WiMAXの下り最大速度40Mbpsのエリアは、2015年春から下り最大13.3Mbpsのエリアに順次切り替えられます。
UQはWiMAX2+の対応エリアに関して、CAが導入される2015年春にはWiMAXと同等のエリアを提供するとしています。
WiMAXサービスの速度低下にともない、UQはWiMAXユーザー向けに契約解除料、登録料、端末代金が無料で好みのWiMAX2+ルーターに切り替えられるプログラム“WiMAX2+ 史上最大のタダ替え大作戦”を実施。切り替えから2年間、月額3992円(26ヵ月以降は月額4532円)でWiMAX2+を帯域制限なしで利用できます。現時点でプログラムの終了期日は未定です。
↑WiMAX、WiMAX2+、オプションでauのLTE回線に対応する『Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD15』。 |
↑WiMAXおよびWiMAX2+に対応する『Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11』。 |
パケット通信量の制限がないということで、モバイルだけでなく自宅のメイン回線として併用中のユーザーも多いWiMAXですが、「契約から2年間は通信量制限なし」をうたうWiMAX2+に切り替えると、契約から2年後にパケット制限が発生する可能性があるのも事実。
WiMAXユーザーには何とも悩ましい今回の発表ですが、WiMAX2+は移動中の通信に強く、さらに下り最大220Mbpsと高速。来年春から下り最大の13.3Mbpsを選ぶか、2年以降の契約条件が明らかにされていないWiMAX2+に乗り換えるか、究極の選択を迫られます。
●関連サイト
・UQコミュニケーションズ
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