『帰らせ屋』なるウェブサービスを発見しました。別れさせ屋のようなブラックな世界を訪仏させますが、なんでも仕事や気乗りしない飲み会などから抜け出したい人に代わって、当事者の上司や友人にメールを送ってくれる“帰りたい通知代行サービス”だそうです。
『帰らせ屋』のサイトにはプロの帰らせ屋たるイエをかぶったオジサマが満面たる笑みを浮かべている。 |
臭い、汚い、帰れないの3Kと言われる編集職であるワタシには魅力的! 本当に帰れるのかな? 無料なので使ってみました。
帰りたい気持ちを伝える相手の名前を入力。
今のシーン、帰りたい理由、度合いをいくつかの選択肢からチョイスしていくだけでオーケー。
依頼をする前に本当にメールを送っていいか確認画面が出ます。なんとなーくイやな予感が……。いや、きっと大丈夫なはず、だってワタシ帰りたいし。
ポチッと送信完了‼
これでワタシ帰れるはず!
ね、ね、帰れるんですよね。お疲れさまデース。
さて……。
ややタイムラグの後、上司のありのPは受取ったメールを見てこんな表情を浮かべました。
言葉はなく固まったありのP。 |
ありのPが受け取ったメールの内容は以下です。
ありのP様
本日も遅くまで残業お疲れ様です。
仕事をしているフリをするのも疲れてきたところで、ひとつお願いがありメールをいたしました。
そろそろ帰らせて頂いてよろしいでしょうか?
そう、私が帰らなければならないのは運命。
今朝の“占い”で帰れと告げられたのです。
私は、占いなど信じないタイプなのですが、今朝のテレビで見た「ラッキー帰宅時間」だけは、どうも気になって落ち着かないのです。
「ラッキー帰宅時間」とは、その前後5分以内に帰宅することで運勢が上がる帰宅時間です。
おそらくそれ以外の時間に帰ると、死んじゃったりするんじゃないでしょうか。
もう待てないです、
5秒後に、
帰らせてください。(一部略)
帰らせ屋のメールは差出人の名前は表記されません。上司には帰りたい人がいることを察してもらうまでにとどまります。
が、が、メールを受取った当事者のありのPは「とりあえずスパムメールだと思った」とのこと。
ちなみに、サイトにはしっかりと注意書きがあります。
「冗談の通じる相手に送りましょう」
ということ。
さてその後、ワタシが無事に帰れたかというと……。
ありのPは怒りこそしませんでしたが、「おもしろいねハハ」で華麗にスルー。ワタシは着席して現在の記事を書くに至っているわけです。
帰らせ屋というならもっと本気で帰らせてほしいなと思いつつ、また今夜も更けていくのでした。
●関連サイト
帰りたい通知代理サービス「帰らせ屋」
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