自動家計簿サービス“マネーフォワード”は、銀行口座やクレジットカードなど金融機関を登録し、自分の資産や入金、出金の推移を一括で確認できるウェブサービス、スマートフォンアプリだ。総資産を確認でき、入出金もデイリー、ウィークリーでメールレポートを受け取ることもできるため、資産の管理が手軽に可視化できる。
今回、マネーフォワードが初めてのユーザーイベント“LIVE!お金のコンサル団~2015年使える投資術~”を2014年9月29日に開催。プレミアム会員から募集し、普段から熱心にサービスを利用するファンが集まった。マネーフォワードの読み物コンテンツ“お金のコンサル団”を担当するファイナンシャルプランナーの深野康彦氏、マネーフォワードの辻庸介代表らによるお金にまつわるトークショーは、ユーザーからの質問に答えながら進められた。
参加した30代男性ユーザーに話を聞いたところ、マネーフォワードを利用してから「シンプルに資産、変化が見える。クレジットカードの利用が記録されるので、支払いが少額でもクレジットカードを利用するようになり、現金は使わなくなった」という。その一方で「考えないようにしているが、グラフで見えるためキリのいい数字から減るときは支払いをためらってしまうというのもある」と答えた。今回のイベントではユーザーの悩みに対して、お金の使い方に対するアドバイスが出ていた。
代表の辻氏は「お金のことで悩むのは楽しくない。お金の悩みを解決したいためサービスをつくった。いくら持っているか、いくら使っているかわからないといった資産の現状把握ができたのが1ステップ。次の2ステップ目はよりよく管理するためどうするか、ツールで提供したい。たとえば、100円使っても損したと思うときもあれば、1万円使ってもハッピーなときもある。お金を使ったときと幸福度をセットにできればいい」と、将来的なサービスの方向性を示唆していた。
深野氏も「お金は使いたいときに使えれば幸福度はマックス。想定外の出費は最悪となる。金銭面をシミュレートするライフプランとは、本当はお金の使い方を決めるもの。お金が出ていくプランニングをしていき、そこまでにいくら準備すればいいかわかれば、失敗を防げる。リタイアしたら何をしたいかといった目的があってこそのお金。運用したいなら、お金を増やすことが趣味ですかと、そう考えると使えなくってしまう」と、貯めること自体が目的とならないようにと語った。
またお金の使い方では、「事前に相談せずに、夫婦でやりたいことを紙に書く。ふだんから仲の良い夫婦だと同じことを書くが、コミュニケーションが少ないとそんなことを考えているのかという驚きがあり、お互いに初めて知るようなこともある。そういう所からお金の使い方を考えられればいい」と、夫婦円満のコツも深野氏が紹介。これは参考にするといいかも。
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