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バンダイの本気! アンパンマン仕様の幼児向けAndroidタブレットが登場

2014年09月30日 08時00分更新

 今や、子供たちにとってスマホやタブレットは身近なものになってはいるものの、その使用についてはいまだ賛否両論だ。「スマホに育児をさせるなんて手抜き!」という意見がある一方、家事や仕事で忙しいお母さんたちにとってはお助けアイテムとして必須になりつつもある。

幼児にとってデジタルガジェットはプラスか マイナスか
『コドなび!』
↑生まれた時からスマホやタブレットが当たり前に身近にある子供達。一方で、親はその与え方が課題になっている。

 普及し続けるデジタルガジェットと、今後のファミリーはどう付き合えばいいのか? その答えのひとつが、今回バンダイが発表した幼児向けタブレット『コドなび!』の中にあるのだ。

■バンダイが提案する“新しいまなび”のカタチ

 『コドなび!』は、Android搭載の7インチタブレット。UIやアプリにアンパンマンを採用し、バンダイがこれまでに発売している幼児向けアンパンマン玩具の“最上位機種”に位置する。対象年齢は、主に3歳から小学校に入る6歳ぐらいまでを想定した、まさに未就学に向けた本格的な幼児専用端末だ。

アンパンマンタブレット『コドなび!』
『コドなび!』
↑食パンを模した茶褐色のシリコンケースが特徴的。
『コドなび!』
↑幼児用のアンパンマン知育玩具を多数出しているバンダイならではの、新しい玩具。

 これまでにもトイザらスの『MEEP!』や、メガハウスの『tap me』など、昨年からキッズタブレットが続々登場していたが、玩具メーカーの頂点にあるバンダイが、東京学芸大学こども研究所との共同研究の結果、これまた幼児にもっとも人気のある超定番キャラクター“アンパンマン”のタブレットを出したとあれば、その本気度が伝わってくる。

“応用”から“基礎”を学ぶ
『コドなび!』
↑総合監修を担当した、東京学芸大学の松田恵示教授。「どうせタブレットをつくるなら、学びの新しい形を思いっきり盛り込もうと思った」とのこと。従来の“基礎”から“応用”へ移るのではなく、「変化の激しい現代では、“応用”から“基礎”を学ぶことが多い。このタブレットで、新しい幼児期のまなびを楽しんでほしい」と語った。
今までのおもちゃにできなかったことを
『コドなび!』
↑バンダイの取締役、飛田尚美氏(左)と、開発を担当したプレイトイ事業部デピュティゼネラルマネージャーの村瀬和絵氏(右)。「今までの玩具にできなかったことも、『コドなび!』ならできる。新しい世代の家族にぜひ使ってほしい」。

■インターフェースもアプリもアンパンマン尽くし

 『コドなび!』はメニュー画面はもちろん、すべてのアプリがアンパンマン尽くし。

トップメニュー
『コドなび!』
↑左のアンパンマンを選ぶと、アプリ一覧画面に切り替わる。“ちいくゲーム”、“せいかつ”、“おんがく”、“おえかき、つくる”、“えいご”など8ジャンル、数にして150以上ものメニューがプリインストールされている。
体験型のアプリを多数収録
『コドなび!』
↑『コドなび!』が注力したポイントのひとつが、“実体験につながる”という点。子供が一人でこもって遊ぶのではなく、実体験やコミュニケーションにつながるアプリを意識しているのが特徴。お絵かきアプリでは、カメラで撮影した実際の風景や物の色を使ってぬり絵をするといった、“リアル”と“バーチャル”の融合がなされている。
メールもカンタン
『コドなび!』
↑両親や祖父母など、あらかじめ宛先を設定しておけば、カンタンに写真付きのメールが送れる。定型文が用意されているので、自分で文字を打てない幼児でもオーケーだ。

■パパママ管理画面で利用時間やアプリを設定

 保護者用の機能としては、“パパママ管理画面”があり、利用時間や使用アプリの制限などが設定できるほか、ストアから追加のアプリも購入できる。

パパママ管理画面へアクセス
『コドなび!』
↑パパママ用の機能にアクセスするには、英語を交えた計算を解く必要があるので、子供が解除することはまずない。
『コドなび!』

 ちなみに、アプリの数が多く迷ってしまう場合などは、子供の年齢に合わせて3段階のレベル設定が選べ、アプリの数や種類を制限できる。

年齢に合わせてレベルを変えられる
『コドなび!』
↑レベル設定。“ステップ1”はだいたい3歳ぐらいから遊べる設定になっている。

 WiFi機能も搭載しているが、ほとんどのアプリはオフラインで遊べるようになっている。動画などもあらかじめ本体に収録されているので、電波の届きにくい場所や、お出かけ中、旅行先などでも場所を問わず楽しめるように工夫されている。

■本体は海外製のOEMを採用

 『コドなび!』の本体の製造メーカーや機種名などは非公開だが、OEMで中国で生産しているとのこと。重さは478グラムで本体の薄さは22ミリと、ほかのAndroidタブレットと比べるとやや重くぶ厚い印象だ。

 価格は3万240円。バンダイによると、「あらかじめ入っているアプリだけでも、オリジナルのものが150種類以上あり、それを含めてのの価格設定になった」ということだ。

 発売開始は10月25日。全国の玩具店や量販店、百貨店、直販サイトなどでも販売される。

■二児のママ、坂下千里子さんも絶賛

 発表会には、二児の母であるタレントの坂下千里子さんも登場。働く母としての苦労、子育ての悩みなどを話しつつ、『コドなび!』のお絵かきなどに挑戦した。

『コドなび!』
↑お絵かきに挑戦する坂下千里子さん。

 実際に試作機を試したみたところ、従来のキッドタブレットとはだいぶ違う印象を受けた。タブレットを触っているというより、まさに“アンパンマンのデジタルおもちゃ”で遊んでいるイメージ。ほとんどが画面の絵をタッチしていくだけで直感的に操作できるので、小さい子供でも違和感なくすぐに楽しめる。

上手にできるとごほうびが
『コドなび!』
↑“はみがき”などの生活習慣アプリでは、上手にできるとアンパンマンからのごほうびもある。

 デジタルガジェットやタブレットとして構えずとも、ひとつの玩具の選択として、これからはこのような“新しい世代のおもちゃ”が続々登場していくのかもしれない。

(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

●関連サイト
『コドなび!』公式サイト

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