“きびだんご”は、国内のクラウドファンディングサービスだ。新しいサービスや製品のプロジェクトを持つオーナーが自身のプロジェクトを公開し、サイト上で資金を募って、目標額を達成するとプロジェクトが成立、プロジェクトのオーナーは資金の提供を受けられる。成立後、資金提供側のユーザーは、プロジェクトのサービス、製品をもらえたりするといった基本システムはクラウドファンディングと同じだ。
きびだんごならではの美味しい理由は手数料は10%と業界最低水準であること。さらに応募のあったひとつひとつのプロジェクトに対して、きびだんご側は審査するだけでなく、プロジェクトの見せ方やサイト上の表現などにもコミットし、アドバイスを与える。そのため、成功率は81%と極めて高い。
通常クラウドファンディングはプロジェクトが成功したら、それで終了だが、きびだんごは9月にEC機能を追加した。プロジェクト成功後に製品化した商品のショッピングページができ、支援したユーザー以外も購入できるユニークな特徴がある。
米国のクラウドファンディングサイト“Kickstarter”の大ファンでもある、きびだんごの松崎良太代表取締役は「プロジェクトは一定のガイドラインを満たしているか、直接会って審査する。支援が入った時にしっかりと達成できるかどうか、実行できるかどうかに重きを持っている。実行できるようコンサルもしている。追加したEC機能では、継続的にお手伝いができるよう、支援者との交流の場をつくっていきたい」と特徴を説明する。
今まで成立したのは、イタリア直輸入のオリーブでつくる密封パックのフレッシュオリーブオイル、猫動画を集めて視聴イベント“ネコ祭り”を開催するプロダクト、小型で省スペースな3Dプリンター、新潟でピノ・ノワールのワイナリーを作成したいなど。
きびだんごでは独自の取り組みとして、デザインアソシエーションと共同で、2014年10月25日から11月3日に開催される“東京デザイナーズウィーク”で開催するイベント“スーパーロボット展”のクラウドファンディングをスタートさせた。目標金額は80万円、観戦コース2500円、エンジニアと交流できる交流コース6000円などを用意する。
■関連サイト
きびだんご
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