ソニー・コンピュータエンタテインメントは幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2014にて、Playstation4用のバーチャルリアリティーシステム「Project Morpheus」を出展しました。日本では初公開となったこのシステムは、PS4専用のヘッドマウントディスプレー(HMD)とPlaystationカメラを使って、バーチャルリアリティー(VR)を実現するものです。
VRでHMDというとすでにOculus Riftが話題となっていますが、こちらも負けず劣らずのクオリティー。メガネを装着したままでもスッポリと被れるHMDは広い視界を提供してくれます。追従性についても十分で、頭を勢い良く振り回してもしっかりと視線の方向がトラッキングされていました。
また、PS Moveや外付けコントローラーといった、すでにあるゲーム機らしいペリフェラルを使えるのも利点でしょう。実際、出展されているタイトルには、少し手を加えれば製品としてリリースできそうなものがありました。SCEブースで体験できた各タイトルの雑感は、以下を御覧ください。
●The Castle
↑剣士となって主観視点で武器を扱うデモ。操作にはPS Moveを使用し、両腕の動きがそのままキャラクターの動作となる。武器には剣のほか、クロスボウやモーニングスターといったものがあり、特にクロスボウは見た目そのままの精密な射撃が可能であった。デモの最後には見上げるほどに巨大なドラゴンがドーンと! |
●The Deep
↑鋼鉄のケージに入って深海へダイブ。手に持ったコントローラーの動きと照明弾入りの水中銃が連動している。上を見上げれば海面からの日差しが綺麗だし、足元を見れば底なしの深海だしと臨場感は抜群。途中ホオジロサメに襲われるのだが、突進されると思わず後ずさりするほどの迫力だった。 |
●創聖のアクエリオンxAKB0048
↑人気アニメを題材とした、3分程度の観賞用デモ。クレジットはなかったが、アニメ制作会社のサテライトの手によるものかと思われる。空中を飛び回るAKB0048メンバーのライブを見回しながら鑑賞。しかしなぜか巨大な敵ロボットが出現し、アクエリオンまで乱入。最後には無限パンチで敵をやっつけるというコースター系な仕上がり。 |
●EVE VALKYRIE
↑コントローラーで宇宙船を操作して敵機を倒していくフライトシューティングのデモ。遊びそのものはシンプルだったが、PS4ならではのグラフィックで描かれた宇宙空間を飛び回り、周囲を見回すのは気持ちよかった。 |
●VR luge
↑リュージュに乗って山道をひたすら滑走。視点が低いので、かなりのスピード感だ。操作は首を傾けて行うが、微妙な動きも検知されるので操作性はかなりグッド。ブースではカウチに寝そべりながらのプレイとなったが、プレイしている姿はちょっとおもしろい。 |
●War Thunder
↑すでに北米ではリリースされているレシプロ機のコンバットフライトシムを対応させたデモ。デモでは山々の合間を飛び回りながらマーカーを通過していくのみで戦闘はなかったが、コックピットから周囲を見渡せるため、対応すればより臨場感のあるゲームプレイが可能となるだろう。 |
製品化や発売日などはまだ未定ですが、ゲーム機をベースにしたこのシステムは、VRへのハードルを更に下げてくれるかもしれませんね。期待!
↑どうでもいいけど、HMDのセッティングを美人コンパニオンさんが密着しながら手伝ってくれるのにちょっとドキドキしちゃいました。VRバンザイ! |
■関連サイト
東京ゲームショウ2014
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