Haswell-Eことコアi7-5000シリーズですが、詳しいスペックなどは既報を参照していただくとして、さっそく編集部ではベンチマークを行ないました。比較対象には純粋に同クラスのプットフォームでどの程度性能が向上したかを確認するため、前世代のIvy Bridge-Eから最上位のCore i7-4960Xと下位のCore i7-4820Kをエントリー。また、今人気のCore i7-4790Kとの性能差も気になります。
そして……、今回はゲストに人気ノートPC『MacBook Air』(Haswell世代、BootCampでWindows8.1をインストール)を入れてみました。なぜかというと、ごくたまに「いまのコンシューマー向けCPUの最高峰を積んだデスクトップPCと薄型ノートPCってどれぐらい性能差があるんだろ?」と漠然と気になったりするんですよね。ということで、完全に僕の趣味です。
●検証環境
【Haswell-Eの検証環境】マザーボード:ASUSTeK『X99-DELUXE』(Intel X99)、メモリー:PC17000 DDR4(4GB×4)
【Ivy-Bridge-Eの環境】マザーボード:ギガバイト『G.1 Assassin2』(Intel X79)、メモリー:PC12800 DDR3(4GB×4)
【Devil's Canyonの検証環境】マザーボード:ASRock『Z97 Extreme6』(Intel Z97)、メモリー:PC12800 DDR3(4GB×4)
【共通環境】グラフィックボード:GeForce GTX780Ti×2 SLI、SSD:インテル『SSD730』(240GB)、OS:Windows8.1 Pro(64ビット)
Core i7-5960XはMacBook Airの5.8倍速い!
いきなり凄まじい性能差ですね。しかし、それは当たり前です。Core i7-5960XにDDR4メモリー4GB×4(安い物でも3万円前後)、X99マザー(安いものでも2万7000円前後)を合わせて、軽く18万円ぐらいになりますからね。もろもろほかのパーツを足せば、安く組んでも20万円超えは確実ですからね。
一方で、下位の5820Kが前世代の最上位である4960Xを超えている点に注目です。アーキテクチャーが新しく、メモリーが高速なぶん、上回ったのだと思います。しかしながら、この傾向はほかのソフトでも同様かと言うと……。次のベンチマークをご覧ください。
4K動画編集では5820Kは4960Xに負ける
いくらCPUの構造が新しいからといって、実アプリのベンチマークでは、さすがに前世代の最上位を抜けませんでした。とはいえ、6コアの実力は確かで、その差はわずかです。ちなみにベンチーマーク内容は『Premiere Pro CC』で4K動画(H.264形式、再生時間2分21秒)を編集し、同形式で出力した際の時間です。
ちなみに、Haswell-Eも前世代と同様、CPU内蔵GPUはありませんから、i7-4790KやMacBook Airのような高速エンコード機能“QSV”は使えません。フルHD→720pなど、簡単なMP4エンコードなら手ごろなCPUで十分ですね。
このほか、週刊アスキー9/16号 No.994(9月2日発売)ではもっとたくさんの項目でベンチマークしているのでご興味がある方はぜひお手に取ってみてください。
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(2014年9月2日23時32分追記:記事初出時、i7-4790KのCINEBENCH R15の結果に誤りがございました。お詫びして訂正します。)
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