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最大8コア/16スレッドのHaswell-Eことコアi7-5000シリーズ発表!

2014年08月30日 01時00分更新

 インテルは最新ハイエンドCPU、コアi7-5000シリーズ(開発コードネーム:Haswell-E)を発表。Core i7-5960X、Core i7-5930K、Core i7-5820Kの3ラインアップで展開する。

Haswell-E
Haswell-E

 Haswell-Eは22nmプロセス製造のHaswellマイクロアーキテクチャーを採用する。最上位となるCore i7-5960Xは最大8コア/16スレッドで、同社のコアiブランドでは初の8コア製品となる。

 いずれも、前世代のコアi7-4000シリーズ(開発コードネーム:Ivy Bridge-E)と比べて、TDPは140ワットと10ワットほど高いが、4万円台の最下位モデルにあたるCore i7-5820Kでも6コア/12スレッド動作で、L3キャッシュは15MBと前世代のハイエンド、Corei7-4960Xと同等だ。

 しかしながら、PCIエクスプレスのレーン数はCore i7-5960Xと5930Kは40レーンと前世代と同じだが、5820Kのみ28レーンと減っている。

Haswell-EのラインアップをIvy Bridge-EやDevil's Canyonと比較
型番 コア/スレッド 動作クロック L3キャッシュ TDP

コードネーム

実売価格
Core i7-5960X 8/16 3GHz、最大3.5GHz 20MB 140W Haswell-E 12万1000円前後
Core i7-5930K 6/12 3.5GHz、最大3.7GHz 15MB 140W Haswell-E 7万3500円前後
Core i7-5820K 6/12 3.3GHz、最大3.6GHz 15MB 140W Haswell-E 4万6300円前後
Core i7-4960X 6/12 3.6GHz、最大4GHz 15MB 130W Ivy Bridge-E 11万3300円前後
Core i7-4930K 6/12 3.4GHz、最大3.9GHz 12MB 130W Ivy Bridge-E 6万3500円前後
Core i7-4820K 4/8 3.7GHz、最大3.9GHz 10MB 130W Ivy Bridge-E 3万6000円前後
Core i7-4790K 4/8 4GHz、最大4.4GHz 8MB 88W Devil's Canyon 3万5700円前後

 

Haswell-E

 Haswell-EはLGA2011-3ソケットで、Intel X99 Expressチップセットを搭載するマザーボードで動作する。従来のIntel X79 Expressチップセット搭載マザーボードには非対応。なお、LGA2011-3とLGA2011はピンレイアウトは異なるが、CPUクーラーのサイズは同一。

Haswell-E

 また、X99マザーボードではDDR4メモリーのクアッドチャンネル動作を採用。DDR4メモリーはDDR3と比べて電圧が1.2V(DDR3は1.5V)と低く、高容量モジュールを製造しやすい。年末にはECCなしの16GBモジュールも登場する見込みだ。また、サポート速度もDDR4-2133と前世代のDDR3-1866よりも速い。なお、X99マザーボードは標準でM.2をサポート。SATA Expressは対応デバイスがないためか、インテルの公式サポートではなく、マザーボードメーカーの独自対応となっている。

Haswell-E

 インテルによれば、Adobe Premiere Pro CCの4K動画編集において、最上位のCore i7-5960Xは4960Xよりも最大20%速く、CINEBENCH R15では最大32%高性能とのこと。

 X99マザーボードは本日から販売が開始され、DDR4メモリーはすでにSanMax、ADATA、Corsairなどから販売されている。

 週刊アスキー9/16号 No.994(9月2日発売)ではHaswell-Eの前モデルをIvy Bridge-E勢やDevil's Canyonこと、Core i7-4790Kと徹底比較しているのでぜひ自作する際の参考にしてください。

■関連サイト
インテル ARK

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