インテルは最新ハイエンドCPU、コアi7-5000シリーズ(開発コードネーム:Haswell-E)を発表。Core i7-5960X、Core i7-5930K、Core i7-5820Kの3ラインアップで展開する。
Haswell-Eは22nmプロセス製造のHaswellマイクロアーキテクチャーを採用する。最上位となるCore i7-5960Xは最大8コア/16スレッドで、同社のコアiブランドでは初の8コア製品となる。
いずれも、前世代のコアi7-4000シリーズ(開発コードネーム:Ivy Bridge-E)と比べて、TDPは140ワットと10ワットほど高いが、4万円台の最下位モデルにあたるCore i7-5820Kでも6コア/12スレッド動作で、L3キャッシュは15MBと前世代のハイエンド、Corei7-4960Xと同等だ。
しかしながら、PCIエクスプレスのレーン数はCore i7-5960Xと5930Kは40レーンと前世代と同じだが、5820Kのみ28レーンと減っている。
型番 | コア/スレッド | 動作クロック | L3キャッシュ | TDP | コードネーム | 実売価格 |
Core i7-5960X | 8/16 | 3GHz、最大3.5GHz | 20MB | 140W | Haswell-E | 12万1000円前後 |
Core i7-5930K | 6/12 | 3.5GHz、最大3.7GHz | 15MB | 140W | Haswell-E | 7万3500円前後 |
Core i7-5820K | 6/12 | 3.3GHz、最大3.6GHz | 15MB | 140W | Haswell-E | 4万6300円前後 |
Core i7-4960X | 6/12 | 3.6GHz、最大4GHz | 15MB | 130W | Ivy Bridge-E | 11万3300円前後 |
Core i7-4930K | 6/12 | 3.4GHz、最大3.9GHz | 12MB | 130W | Ivy Bridge-E | 6万3500円前後 |
Core i7-4820K | 4/8 | 3.7GHz、最大3.9GHz | 10MB | 130W | Ivy Bridge-E | 3万6000円前後 |
Core i7-4790K | 4/8 | 4GHz、最大4.4GHz | 8MB | 88W | Devil's Canyon | 3万5700円前後 |
Haswell-EはLGA2011-3ソケットで、Intel X99 Expressチップセットを搭載するマザーボードで動作する。従来のIntel X79 Expressチップセット搭載マザーボードには非対応。なお、LGA2011-3とLGA2011はピンレイアウトは異なるが、CPUクーラーのサイズは同一。
また、X99マザーボードではDDR4メモリーのクアッドチャンネル動作を採用。DDR4メモリーはDDR3と比べて電圧が1.2V(DDR3は1.5V)と低く、高容量モジュールを製造しやすい。年末にはECCなしの16GBモジュールも登場する見込みだ。また、サポート速度もDDR4-2133と前世代のDDR3-1866よりも速い。なお、X99マザーボードは標準でM.2をサポート。SATA Expressは対応デバイスがないためか、インテルの公式サポートではなく、マザーボードメーカーの独自対応となっている。
インテルによれば、Adobe Premiere Pro CCの4K動画編集において、最上位のCore i7-5960Xは4960Xよりも最大20%速く、CINEBENCH R15では最大32%高性能とのこと。
X99マザーボードは本日から販売が開始され、DDR4メモリーはすでにSanMax、ADATA、Corsairなどから販売されている。
週刊アスキー9/16号 No.994(9月2日発売)ではHaswell-Eの前モデルをIvy Bridge-E勢やDevil's Canyonこと、Core i7-4790Kと徹底比較しているのでぜひ自作する際の参考にしてください。
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