まず、世界の山さんこと山さんは、編集部のハード班所属であることを紹介したい。今回、横浜にお住まいの佐藤さんから、「高校受験を控え悩んでいるという子供(山さんの大ファン)を励ましてほしい!」とアツいエールをいただいた我々取材チームは、アドバイスをもらうべく山さんのもとへ向かった。
そこは、黒おでんの発祥の地・静岡。“漢(オトコ)の36回払い”で手に入れた愛機『645Z』を手にし、何かを撮影しているのだという。
世界たる山さんが、3年ローンで買った高級カメラで何を撮っているのか気になる取材陣は即日、静岡入り。教えてもらったとある場所に向かうと、いつもの笑顔で迎えてくれる山さん。
※写真はイメージです。
いざ取材! とカメラを向けた我々取材陣。その直後、山さんから発せられたのは「ちょっと待って!」のひと言。
※写真はイメージです。
“ちょっと待って”。こうして文字にすると軽々しいが、“世界の”を冠にもつ漢が発したひと言。酷暑の中、背筋に氷を入れられたような瞬間である。
だが、そんな我々の緊張を一瞬で見抜いたのか、そのこわばりを解きほぐすかのような笑顔で続ける山さん。
※写真はイメージです。
続けて「宣伝みたいでイヤなんだけどね」と前置きし、その訳をあかしてくれた。
「実はこれ、8月18日発売の週刊アスキー、テストレポートで載るんだ。楽しみにしてくれてるみんなのためにも、写真はご勘弁w」と山さん。
気づかいも世界級である。
そんなわけで、写真は過去に撮影したものの流用となってしまったことを、まずはご容赦いただきたい。
撮影の手を休め、我々の話を聞いてくれることとなった山さんに、今回の主旨を説明。
悩める少年を救うべく、いろいろ案が出る中、撮影スタッフが冗談まじりに“自分だったら”という視点で案を出したところ、こぼれる笑顔で「いいね、それ! 治輝君(少年)も元気出るはずだよ」と山さん。
その後、名プランナーでもある山さん主導のもと、企画が練りに練られ、ついに夏の一大プロジェクト“世界の山さん痛キーボードづくり”がはじまったのである。(まったくの余談だが、冗談まじりの企画を、悩める子供を思ってすばらしい企画へと練り上げた山さんを「ベーブ・ルースが目の前によみがえったかと思いました、ホームランですよ、ホームラン!」と取材後に振り返るスタッフ。その目には光るモノがあったことは言うまでもないだろう。)
『世界の山さん痛キーボード』準備するもの
●キーボード バッファロー『BSKBU04WH』 1200円前後
●ステッカー サンワサプライ『耐水透明フィルムラベル』 1100円前後
●クラフトカッター 370円前後
●山さんの写真 プライスレス
合計 2670円前後+プライスレス
オリジナル“痛キーボード”は強粘着性の透明ステッカーを使うのがお手軽。キーボードはアイソレーション型でキーを押したときに、盤面と水平になるモノを選ぼう。
作業はまず、画像をキーボードのサイズよりやや大き目に調整して、ステッカーに実寸で印刷。
画像を2枚のステッカーに分割して印刷 |
↑フルサイズのキーボードはA4サイズよりやや大きいため、ステッカーは2枚使う。 |
そのまま壁や冷蔵庫、クルマに貼ってしまいたいほどの漢っプリだが、そこはガマンの子だ。
次にキーを押しつけるようにしてステッカーを貼りつける。
キーを押しながら貼り付ける |
↑キーボードの端に一部を貼り付け、あとはキーを押しながら全体を貼り付けていこう。 |
最後にコツコツとキー周辺を切れば完成だ。キー側はもちろん、板側に残ったステッカー部も切り取ろう。
黙々と切る |
↑キー周辺を切ってキーを抜いてから、はみ出したステッカー部を切り取ろう。 |
そうして……
『世界の山さん痛キーボード』が完成!
ドーン!
作業時間は5時間、すでに時刻は夜にさしかかってしまったが、迷える少年へ一刻も早く届けたいという気持ちから横浜へ向かう取材陣。
到着し、ちょうど“発売中の週刊アスキー、世界の山さんのテストレポートを読み返していた”という治輝君と対面。
早速『世界の山さん痛キーボード』を渡してみた。
↑テストレポートに載っている山さんの顔写真を見ながら、キーボードを打つ治輝君。「なんか、打つのがもったいないな」といいながらも満面の笑みだ。 |
少年のプライバシーを慮る山さんの配慮で、治輝君の顔をお見せできないの残念だが、治輝君、そしてそれを見守る治輝君のご家族、さらに我々取材スタッフまでも満面の笑みであったことはお伝えしたい。
こうして今日も悩める少年を導き、その家族と取材スタッフまでをも救った世界の山さん。今後も彼の活躍からは目が離せなさそうだ。
※『世界の山さん痛キーボード』は現在まだ非売品です。量販店などへのお問い合わせはまだお控えください。
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