これまでも、麦茶やラムネ、さらにはかき氷シロップなど夏の定番ドリンクなどをこの時期に紹介してきましたが、今回はこちらのキャラクターでお馴染みの夏の定番スイーツを取材してきたようです。
やってきたのはソフトクリームの老舗、日世の東京支店。
取材中でも隙あらばソフトクリームを買い食いするほど、ソフトクリームが大好きなミズグチさんは、この日の取材を楽しみにしていたそうです。
そんなふたりを出迎えてくれたのは、マーケティング部部長の茨田さん。
今年のような猛暑だとソフトクリームはバカ売れだと思いきや、あまりにも暑いとカキ氷にお客をとられてしまうそう。
なるほど、あまりにも暑すぎると逆に客足が遠のいてしまうんですね。でも言われてみるとたしかにそうかも。
そしてここでいきなり茨田さんからあるクイズが!
意外なコトに両者とも原材料や製法はほぼ同じ。
ではどこが違うのでしょうか?
なるほど、ソフトクリームとアイスクリームの違いは、“出来たて”か“運搬の為に急速冷凍したもの”の違いだったんですね。
さらに、日本では当たり前のように使われている“ソフトクリーム”という名前ですが、なんと日世の創業者さんが命名した和製英語とのことで、海外では通じないようです。
海外でソフトクリームと注文すると、単に“やわらかいクリーム”と受け取られ、ハンドクリームなどと間違われるようなのでご注意を。
ここで話題はソフトクリームの歴史に。まずはそのルーツですが……。
ええっ!あんなアメリカンな食べ物なのにそのルーツが中国というのは、なんか不思議な感じですね。でも、この時点だとまだその状態はミルクのアイスシャーベットといった感じだったのでしょうか?
そしてその氷菓の製法はシルクロードを辿りヨーロッパへ。
ここで新たにイタリアの菓子職人のアレンジが加わり、現在のアイスクリームに近いものになったそうです。
さらにこのアイスクリームがヨーロッパからアメリカへ。そしてそこで歴史をかえる重大な事件が発生!?
その事件は1904年にアメリカのセントルイスで開催された万博で起きたそうです。
事件が起きた日は、とにかくアイスクリームが馬鹿売れするほどの陽気だったそう。
そしてまさかの紙皿切れ!
そしてその重大事件はアイスクリーム屋ではなく、なんと隣のワッフル屋で発生!
「ナイス!ワッフル屋さん」という感じで、ここにソフトクリームとコーンの組み合わせが誕生!と、現在も続くソフトクリームの販売スタイルは、こんな偶然から生まれたのです。
さらには“作りたてを売りたい”という要望から生まれたのが……。
“オートマティック・ソフト・サーブマシン”が誕生!ついに、現在のソフトクリームの形になったようです。
では、そんなソフトクリームがいつ日本にやってきたのかというと……。
当時はまだまだ高級スイーツだったようです。
そして、ここからが今回取材させていただいている日世さんの話です。日世は創業当初は米兵相手の日本のお土産屋さんだったそうです。
そして、この米兵との交流からいち早くオートマティック・ソフト・サーブマシンの情報をキャッチ!
マシンを10台ほど購入し、デパートなどでソフトクリーム販売を開始したようです。
その売れ行きは徐々に上向くも、ほどなくしてある問題が……。
しかし、日世は“隣のワッフル屋”には頼らずに、なんと自社工場をつくりコーンの自社生産に踏み切ったそうです。
そしてその後、ソフトクリーム普及の影にはあの力道山が!?
当時の街頭テレビの集客力は本当にすごかったようですね。そしてその集客力に目を付けたお蕎麦屋さんが店内にテレビを設置!したのですが・・・・・・。
そして時は流れて1970年の大阪万博。
ソフトクリーム片手にパビリオンを巡るのが、大阪万博でのお洒落なスタイルだったようです。
そして、大阪万博の後は高度経済成長の波に乗って全国へ普及。
と、ここで話題は日世が自社生産しているコーンについてに。
因みに、このコーンという名称の由来ですが……。
こちらはおなじみのレギュラーコーン。やっぱりソフトクリームといえばコレですよね。
ちなみに底が平べったくなったこのコーンは、ジャイアントコーンというそうです。
続いてワッフルコーン。シャクライは大人になってから食べたオシャレなソフトクリームでこのワッフルコーンを知ったせいか、ワッフルコーンのほうが実は先に生まれたという事実は意外でした。
さらにその後も様々なコーンが誕生。
そして昨年発売されたばかりの新作コーンがこちらのクリスピーメープルコーン!なんか名前からして美味しそうです。
せっかくなのでひとつ試食させてもらうと……。
コーンだけでもそうとう美味しいようです。
と、日世のコーンの試食が済んだところで今回は終了。次回は日世のテストキッチンでつくりたてソフトクリームの試食だそうです。羨ましいなぁ。
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●NISSEI(外部リンク)
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