格安SIMでもVoLTEが使える！IIJ主催トークイベント

2014年08月04日 12時30分更新

　IIJは、同社のエンジニアによるトークイベント『IIJmio meeting #4』を開催。一般向けに毎年開催されているこのイベントは、“IIJmioとIPv6の話”や“技術基準適合証明(技適)と3G/LTEバンドの話”といった、ギーク向けの内容が満載だ。

　今回は、IIJとSIMフリーについて知ってもらうという目的で、『てくろぐ』執筆者の堂前清隆氏によって初心者向けのセッション”みおふぉん教室”が開催。

　IIJ提供のサービス『みおふぉん』を利用すると、月額支払い額が安くなるという点について語られた。参考例として、ドコモ新プランからみおふぉんの『ミニマムスタート』に乗り換えると月額6500円から1600円＋通話料に下がると説明。

　法人向けネットワークサービスの開発を担当する宮本外英氏による、“みおふぉんでVoLTEが使える？”というテーマのセッションも開催された。VoLTE対応のドコモのXperia Z2（SO-03F）に、みおふぉんのSIMを挿入して音声通話中にLTE通信が可能かどうかをチェック。結果、利用可能だったとのこと。

　宮本氏の推察によると、音声のやり取りはすべてドコモの音声設備を利用するため、VoLTEがが使えるのではないかということだった。そのほか、モバイルネットワークの構成網についても解説された。

　サービス企画・運用を担当する佐々木太志氏による“MVNOと事業法を巡る最新動向”のセッションでは、総務省のSIMロック解除義務化などの動きについてや電気通信事業法見直しについての解説があった。

　具体的には、今年は電気通信事業法の見直しが義務付けられてる年であるため、総務省の動きが活発であることが言及された。またIIJは、MVNO各社の意見を集約して議論を進めるための『MVNO委員会』の副委員長であり、今後の目標としては、SIMロック解除の義務化、クーリングオフの導入、本人確認と青少年保護を推進していると説明。佐々木氏によると、「現在はMVNO各社の意見がバラバラで、過激派や穏便派のように分かれている。まとめるのに苦労している」とのこと。