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dp2 Quattro:圧倒的な解像感が味わえるレンズ一体型高級デジカメ|デジギア一点突破

2014年07月03日 14時00分更新

文● 週アス編集部 撮影●岡田清孝

dp2 Quattro
●シグマ
●実売価格 11万円前後

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 大型撮像素子を搭載したコンパクトデジカメの元祖“DP”シリーズ最新モデル。
 シリーズの最大の特徴は独自の3層構造を採用した撮像素子“Foveon X3”。光の三原色であるRGB各色を分離して記録することで、色再現や解像感に優れた画像が得られる。撮像素子サイズはAPS-Cで前モデルと同じだが、仕様が4704×3136ドット×3層で1枚の画像にすると約1470万画素相当だったのが、5424×361ドット1層+2712×1808ドット×2層というトリッキーな構造に変更し、画像1枚あたり約1960万画素相当と増えている。

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↑同じAPSーCサイズの撮像素子を搭載したソニーの『α6000』と撮り比べ。画像を拡大して比較(写真は下記)してみると、『Quattro』のほうがクリアーな描写で中央のオブジェの輪郭もシャープに再現。

 撮影した画像を等倍表示して見ると、その優れた解像感が実感できる。風景写真では建物の輪郭や街路樹の葉、レンガの質感などが肉眼で見るよりも精細に再現され、一般的な撮像素子のデジカメとは別次元の画質。

dp2 Quattro
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α600
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独創的なグリップ形状
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↑独特な形状のグリップに2つのコマンドダイヤルを備え、撮影時は絞りやシャッタースピード、露出補正がダイレクトに操作できる。

 極端に横長なボディーは、撮像素子基板とバッテリー室を離すことで、発熱による信号への影響を防ぐといった高画質へのこだわりによるもの。また両手でしっかり握ることで安定して構えられる。ボタン配置も間隔に余裕があり操作がしやすい。

操作しやすい横長ボディー
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↑ボタン類は大きめで、ほどよいクリック感があり押し心地がよい。グリップ部の十字キーでは、AFとMFの切り替えや測距点の移動ができる。
レンズ光軸と同じ位置に三脚穴を配置
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↑上面のホットシューと底面の三脚穴は、レンズ中央にそろえて配置。外部ファインダーや三脚使用時に、画面とのズレがなく撮影しやすい。

 画質を最大に引き出すにはRAWで撮影し付属ソフトでの現像がベストなど、扱いにくい部分もあるが、ほかのカメラでは味わえない圧倒的な解像感を目にすれば帳消し。画質にとことんこだわりたい人にぜひ使って欲しい。

●おもなSPEC
撮像素子 APS-C(23.5×15.7mm)サイズCMOSセンサー
有効画素数 2900万画素(3層)
レンズ 35ミリ換算約45mm(単焦点、F2.8~16)
ISO感度 100.6400
測距点 9点
シャッタースピード 1/2000~30秒
液晶ディスプレー 3インチ(約92万ドット)
記録方式 RAW(14bit、ロスレス圧縮)、JPEG
記録メディア SDXCカード
バッテリー駆動時間 撮影可能枚数 約200枚
サイズ/重量 161.4(W)×81.6(D)×67(H)mm/約410g(本体のみ)

■関連リンク
dp2 Quattro製品ページ

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