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同じパソコンでも消費電力差が約30ワットも開く電源選びのキモとは

2014年06月28日 18時30分更新

 PCの電源ユニットで80PLUSなる規格があり、BRONZEとかGOLD等々ありますが、最近ではGOLDに相当する電源ユニットが当たり前になってきています。電源には変換効率があり、コンセントから入ったACをDCに・・・的なことでいわゆるロスがつきもの。同じパーツ構成のパソコンが電源ユニットの良しあしで「消費電力が増減する」というのは自作ユーザーの中では一般常識になりつつあります。

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 そこで、おさえておきたいのが80PLUSのグレードに加えて上の鉄則。実はBRONZEやらGOLDやらといった電源ですが、定格出力の50%を使用しているときというのが最も変換効率が高い=PCの消費電力のロスが少なくなるタイミングなんですね。例えば200Wを消費する構成のパソコンがあったとして、それに最もふさわしいのは定格400Wの電源ということになります。ただ、50%というのは変換効率のカーブの頂点を指しているだけであって、実際製品数が多い550Wの電源に200WのPCを使用してもそれほど問題なく、負荷は36%程度。GOLD電源の変換効率は、負荷20%時で「87%」、負荷50%時で「90%」ですから3%前後をうろうろするならいいかな、と思えてしまうところでもあります。

同じパソコン、同じ定格550Wでも高負荷時で最大27ワットも違う!! 恐るべきプラチナパワー!

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 上の2つの電源を検証で比べてみた結果、高負荷時で約30W近い差が出たことに編集部もビックリしたんですがかなり違いますよね。計測したベースマシンはマウスコンピューター「MDV ADVANCE MDV-GZ7400S」で、自作PCにかなり近いストレートなBTOパソコンです。本来の消費はFSP社製500W電源を搭載し、アイドル時38.8W/高負荷時178Wです。こう見るとPLATINUM電源のEarthWattsはただこのPCに差し替えるだけでアイドル4W、高負荷時12Wも実際の消費電力が低下しているのがわかります。あらためて自作パソコンはパーツ1個1個が高級品であるというのがわかりますね~。裏を返せば、BTOパソコンの電源を同じ場所にすべてつなぎ変えるだけで性能向上が図れるともいえます。

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 しかも、編集時には検証が間に合わなかった大物もきましたよ! PLATINUMの上を行くグレードTITANIUM電源の登場です。チタンですよチタン! AC100Vのご家庭コンセントですと定格1300Wになりますけどもかなりのモンスター級。お値段も5万円台後半とモンスター。このクラスでいうと想定のPC構成はなんだ!という感じですが、だいたいグラボ3枚挿しの世界でしょうか。LGA2011のオーバークロック、かつハイエンドグラボ3枚あたりでちょうど650Wくらいいくかもしれません。ボクの自宅マシンはLGA2011のIvyBridge-E+GTX680のSLIで高負荷時400Wくらいですんでそのあたりでしょうか。この電源、近くにPLUSならびに本誌でレビューしていく予定なのでもう少しお待ちくださいね。

 というわけでDevil'sCanyonだけでなく、自作の特集がギッシリ詰まったアスキームック「新・第4世代コアiパソコン自作」、本日発売しておりますので、お近くの書店、Amazonでぜひ中身をチラっとしていただければ幸いです。

 

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