ニコニコ超会議 超まとめ

ニコニコ超会議3は“7000万円”の赤字！ 町会議の開催地も明かされた発表会をレポート

　夏といえば、niconico的には全国ツアーの『ニコニコ町会議』で決まりでしょっ！ 6月25日に実施した記者発表会では、ニコニコ超会議3の赤字額のほか、今年の町会議会場、さらに23時間ぶっ続け生放送の企画も明らかになった。約2時間の内容を、ぎゅぎゅっと凝縮してお届けしよう。

●超会議3の赤字が減った理由は「来場者＆スポンサー増」

　毎年4月末に実施しているniconicoの一大イベント『ニコニコ超会議』では、毎年、その赤字額が話題になっている。2012年の初回は4億7081万25円と飛び抜けた赤字額だったが、2013年の第2回は8854万2000円と一気に4億円近くも減らした。そして今年は……。

↑7039万3314円と約1800万ほど減らした！ しかし、マイナスな要素なのに“最終赤字額”と堂々発表してるのがniconicoらしい。

↑赤字額を減らせた大きな理由について、ドワンゴの夏野剛取締役は「たくさんのみなさんに来ていただけたから。われわれの予想を上回るお金を払っていただいた。もちろんスポンサーの収入も増えた」と解説。しかし、土俵の設置などにコストがかかって「ざっくりいって5倍ぐらいの金額」ほどの支出になったようだ。

●昨年中止の山口と東京も参加！ ニコニコ町会議

　“超”と“町”をあわせたダジャレな名前で、超会議の地方出張版として始まった『ニコニコ町会議』も今年で3年目。昨年は12会場のうち、山口県の豊北町と東京都の檜原村があいにくの台風で中止となってしまったものの、リアル来場者を見ると全会場で前年比でプラス280パーセントという18万5000人を集めた。

　その勢いをうけて、今年も恒例となる開催地をユーザーから募集したところ、825の市町村が候補となった。さらに各地のお祭りの日程と照らし合わせて、自治体と交渉して決まったのが以下の9ヵ所だ。

・7月19日(土)　長野県 須坂市「須坂カッタカタ祭り」
・7月27日(日)　宮崎県 西都市「西都夏まつり」
・8月3日(日)　愛媛県 宇和島市「宇和島ハワイアンフェスティバル」
・8月9日(土)　福井県 あわら市「あわら湯かけ祭り」
・8月16日(土)　宮城県 富谷町「おもしぇがらきてけさin富谷」
・8月24日(日)　兵庫県 新温泉町「湯村の火祭り」
・8月30日(土)　山口県 豊北町「豊北夏祭り」
・9月7日(日)　秋田県 仙北市角舘町「角舘祭りのやま行事」　
・9月20日(土)　REVENGE FINAL 東京都 檜原村「ニコニコ檜原祭り」

↑マップで見るとこんな感じ。実は町会議のウェブサイトを見ると、9ヵ所目が「comming soon」となっているので、9月7日と9月20日の間にもう1会場追加されるものと思われる。

↑発表会には9ヵ所から地元の祭りの関係者やゆるきゃらが集まり、意気込みを語っていた。

↑町会議のキービジュアル。キャッチコピーは「いつまでもニコニコ笑っていたい。」

↑町会議を開催するたびに、新型を投入してきた“ニコニコカー”。今年はスズキのクロスオーバーSUV『ハスラー』をベースに、5台の“ニコニコカー参号機”を制作。

↑出し物のひとつであるたこ焼きに特化した“たこ焼きカー”、赤外線銃の射的がセッティングされた“射的カー”など、5台とも別々の用途でカスタマイズされているのがおもしろい。

↑ハスラーのテレビCMをまねたニコニコらしいCMも流れ、大いに観客のウケを取っていた。

　町会議の出し物としては、みんなの前で歌える“町のど自慢”、人気踊り手から直接レッスンをうけられる“町踊ってみた”、定点カメラで生放送する“町神社”、人気ユーザーが目の前で遊ぶ“町ゲーム実況”など。

↑今年の新企画としては、超会議でも人気をあつめたユーザーが主体となって企画運営するブース“まるなげひろば”が登場。地元の方による物販の“まちのひと出店”もあるとのこと。

↑気になる出演者だが、今のところ決まっているのは、FINALの東京都・檜原村に、“ラスボス”こと歌手の小林幸子さんのみ。実は昨年、同じ会場での出演を予定していたが、中止になったので出演できなかった。ビデオレターでは、リベンジの晴天を願っててるてる坊主の歌を歌っていた。

↑MCは、やまだひさしさんのほか、有名ユーザーとして千野ちゃん、百花繚乱さん、ドグマ風見さんの3人が選抜された。さらに“町MC”として出演する地元ユーザーを大募集するとのこと！

　そのほか町会議のウェブサイトでは、運営ボランティアやまるなげひろばの出展者を募集している。同じお祭りでも、出演や運営の側に回ると楽しさも別格なので、ぜひ応募してみよう！

●久本雅美さんや新垣隆さんが出演する23時間生放送！

　発表会の隠し球として一番驚いたのは、『ニコニコ23時間テレビ』という特別番組だ。7月19日18時から20日の17時までぶっ続けて生放送する企画だが、出演者が豪華というかスゴすぎる！

↑番組ロゴ。「地上波では不可能な、ニコニコらしい内容をそろえる」との意気込みだったが……。

↑いきなり明かされた第1弾が“久本雅美企画”！ 19日の20時30分から、生主や歌手、タレント、ホステス、AV女優など、さまざまな女性と本音トークをかわすという。

↑久本さんといえば、niconicoではMADとして有（ゲフンゲフン）。……ともかく、かなり攻めている人選で、生放送のコメントも驚きであふれていた。ビデオレターでは、「初めてニコニコに出るわけですが、しゃべってると同時に文字が出てきたり、それに対して反応したりとか、見てる方と同時に遊べるというのは初体験で楽しみにしています」と語っていた。

↑さらにあのゴーストライター騒動で渦中にいた新垣隆さんを起用した企画も、19日の21時30分から放送！ 週刊文春編集部の依頼を受けて“交響曲 HARIKOMI”を作曲して、番組内で初披露するという。さすがネットユーザーの気持ちをわかってる人選!!

↑ちなみに週刊文春がらみでいえば、7月3日からユーザーからスクープ性の高い情報を募集する「文春リークス」というサービスをスタートする。情報源は必ず秘匿し、選ばれた特ダネは週刊文春デジタルや週刊文春WEBに掲載してくとのこと。

↑また、第3回将棋電王において第1局で破れた菅井竜也五段が、将棋ソフト・習甦にリベンジする“将棋電王戦リベンジマッチ激闘23時間”という企画も用意。こちらは7月19日の12時から、別番組にて対局風景を終わりまで中継する。