週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ネット接続不要、Bluetoothデイジーチェーンで飛距離延長するチャットアプリ『Cycro』が凄い

2014年06月16日 17時00分更新

『Cycro』(ベータ版)は、LTEや3G、WiFiにつながっていない、“インターネット接続なし”の状態でも使うことができるチャットアプリ。2014年6月16日にAndroid版をリリース、iOS版も登場予定だ。

Cycro

 スマートフォンとスマートフォンをブルートゥースで接続し、テキストと音声メッセージの送受信が可能となる仕組みだ。もちろん送受信にパケット料金は発生しない。開発元の株式会社未来少年によると、半径9~10メートルまでは通信が可能。このアプリをインストールしているユーザーが通信可能な範囲内にいれば、アプリ上に自動で通信可能なユーザーとして表示される。将来的には、通話機能なども追加する予定だ。

Cycro

 1対1であれば約10メートルの範囲でしか通信できないが、1対nとなると、通信できる範囲が拡大するのが最大の特徴だ。デイジーチェーンのように『Cycro』をインストールして使用しているユーザー同士が、別の端末を経由してリレーするように接続できる。たとえば20メートル四方の端と端の『Cycro』ユーザーがいたとして、その中央にも『Cycro』のユーザーがいれば、端と端のスマートフォンでもメッセージのやり取りが可能となる。

Cycro

 天災などによりネットが使用できない時や場所で、ユーザーのいる範囲内であればメッセージのやり取りができるようになる。また大規模なイベント会場などネット回線が込み合う場所でも利用してほしいとしている。もし、すべてのスマートフォンに『Cycro』がインストールされていれば、理論上はメッセージングにネット接続は不要になる(もちろん到達までの速度などの問題はあるが)。未来少年の米倉千貴CEOも「Cycroは技術検証を目的としてベータ版としてリリース。これを出して、どうなるか見てみたい部分もある」と語るように、Cycro自体が広がったときにネット網はどうなるのか、またオープンにしていく方針とのことで、この技術がほかのサービスへのどう応用されるかにも期待したい。

■関連サイト
Cycro

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります