E3の常連ハードウェアメーカーといえば、ゲーミングデバイスメーカーの『Razer』。日本でもゲーミングマウスやキーボード、ヘッドセットは購入できる人気の製品だが、実は日本に入ってきていない魅力的な製品が多数ある。
まずは、CES2014で発表された手首につけるリストバンド型のデバイス『Razer Nabu』の実機が初お披露目された。
小さなディスプレーにはスマホで受けた電話やSNSの着信、歩数計などが表示されている。
プロトタイプのためスケルトンになっており、基板が納められている様子がわかった。
ブースで見せてもらえたデモでは、既存のリストバンド型と機能はほぼ同じ。では、どこがほかの製品と違うか説明員に問いかけたところ「他社製のものであれば、同じメーカーのスマホにしか対応していない。NabuはオープンソースでSDKなどを開発者向けに公開しているので自由な使い方ができる」と答えてくれた。
残念ながら現時点ではデモ用アプリは用意されていなかった。なお、7月1日から始まる500人限定のベータプログラムを募集しているが、なんとたったの1ドルで提供される。
ブースの中央に構えていたのが、Razerのデザインをライセンス販売する取り組みのひとつとしてNZXTとの共同開発したPCケース『NZXT H440 - Designed by Razer』。149ドルで7月に発売する予定。
先日リリースされたばかりのiPhone5/5s用の合体するゲームコントローラー。展示機では『Sonic the Hedgehog 2』などが遊べる。
説明員によると240タイトルのゲームに対応しているとのこと。最適なタイトルの例として、横スクロールアドベンチャー『LIMBO』や、カーレース『アスファルト8:Airborne』などを挙げていた。こちらは99.99ドルで発売中。
週アスでも追いかけてきたGeForce製モバイルGPUを搭載する薄型のゲーミングノート『The New Razer Blade』(14インチ)と『The New Razer Blade Pro』(17インチ)での試遊もできた。
特に14インチのRazer ProはIGZO液晶で解像度3200×1800ドットなので、「薄くてグラチが載ってるノートがほしいのだっ」と日頃から言い続けている宮野編集長もぞっこんのひと品。
ゲーム自体はブースの演出上、パラレルで出力しなければならないため、1920×1080ドットでのプレイだったが、さすがにGTX870Mを搭載するだけあって、ひっかかりを感じず快適だった。ただし、薄型の弱点でもある排熱処理の弱さは残っており、10分程度のプレイで触れ続けるのが厳しいくらいの熱はもっていた。
なぜ14インチはタッチ対応液晶にし、17インチは非タッチにしたのか聞いてみたところ、明確な答えはもっていなかった。14インチを非タッチにして価格を下げてみては、と提案したところ、「参考にする」と答えてくれたが、プランにはないようだ。
最後に、いちRazerファンとしてはゲーミングデバイス以外の製品が日本で発売されないことに不満あるので、これらの製品が日本で発売されるかどうかきいてみたところ、「すべての地域は常に候補として検討しているが、製品がフィットするかどうか、マーケティング的に難しい地域もある」と答えた。日本での発売はしばらくガマンしなければいけないようだ。
●関連サイト
Razer(英語)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります