AMDは、現在台湾で開催されている『COMPUTEX 2014』にて低消費電力と高い演算性能を両立したAPU『Kaveri』を発表した。現地レポートはこちら(関連リンク)
このKaveriの特徴は、最大4基のCPUコアと8基のGPUコアを搭載していること。この最大12基のコアにHSA(ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー)がタスクを素早く各コアに適切に配分することでCPUとGPUの協調を実現している。
また4K解像度のサポートに対応し、フルハイビジョンの映像を4K対応モニター、テレビにアップスケールさせることも可能。ゲーム性能面では単体のRADEON GPUと同じく、独自のグラフィックスAPI“Mantle”をサポート。DirectXの2倍の性能を保証しているという。
AMDが行なった性能比較の結果は以下の通り。
・A10 APU:Core i5-4200Uと比較しグラフィックス性能を最大50%、演算性能を1.2倍以上に向上。
・FX APU :Core i7-4500Uと比較しグラフィックス性能を最大58%、演算性能を1.13倍以上に向上。
・FX APU:前世代製品と比較しワットあたりのグラフィックス性能を最大40%向上。
・FX APU:前世代製品と比較しワットあたりのシステム演算性能を最大30%改善。
今回のラインアップには、高負荷の3Dゲームに対応できるハイエンドブランド『AMD FX』と、低消費電力を求めるビジネスユーザー向けブランド『AMD PRO』が加わった。
●AMD A-Series SV APUs(標準電圧)
FX-7600P with RADEON R7 Graphics
4CPU+8GPU、動作クロック:2.7GHz(最大3.6GHz)、GPUクロック:686MHz、TDP:35W
A10-7400P with RADEON R6 Graphics
4CPU+6GPU、動作クロック:2.5GHz(最大3.4GHz)、GPUクロック:654MHz、TDP:35W
A8-7200P with RADEON R5 Graphics
4CPU+4GPU、動作クロック:2.4GHz(最大3.3GHz)、GPUクロック:626MHz、TDP:35W
●AMD A-Series ULV APUs(超低消費電力)
・FX-7500 with RADEON R7 Graphics
4CPU+6GPU、動作クロック:2.1GHz(最大3.3GHz)、GPUクロック:553MHz、TDP:19W
・A10-7300 with RADEON R6 Graphics
4CPU+6GPU、動作クロック:1.9GHz、最大:3.2GHz、GPUクロック:533MHz、TDP:19W
・A8-7100 with RADEON R5 Graphics
4CPU+4GPU、動作クロック:1.8GHz(最大3GHz)、GPUクロック:514MHz、TDP:19W
●AMD A-Series Commercial ULV APUs(業務向け超低消費電力)
・A10 PRO-7350B with RADEON R6 Graphics
4CPU+6GPU、動作クロック:2.1GHz(最大3.3GHz)、GPUクロック:553MHz、TDP:19W
・A8 PRO-7150B with RADEON R5 Graphics
4CPU+6GPU、動作クロック:1.9GHz(最大3.2GHz)、GPUクロック:533MHz、TDP:19W
・A6 PRO-7050B with RADEON R4 Graphics
2CPU+3GPU、動作クロック:2.2GHz(最大3GHz)、GPUクロック:533MHz、TDP:17W
■関連サイト
AMD
COMPTEX 2014
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