週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ガジェット系フリーライターというお仕事について地方ライターが紹介してみる

2014年06月02日 13時00分更新

 IT系ライター、特にスマホやタブレット関連のガジェット系ライターに憧れている読者もいらっしゃるのではないでしょうか。

 先日、学生さんから私のFacebook宛てに「どうしたら週アスPLUSなどで執筆できるライターになれるんですか?」という質問をメッセンジャーでいただきました。私も2年前に憧れてこの世界に入り、デビューする前は「どうしたらなれるんだろう?」、「どういう仕事内容なんだろう?」と同じように思っていたひとりです。

 今回はそんなガジェット関連のライターの仕事について若輩者ではございますが、ご紹介したいと思います。

●どうすればライターになれる?

 私のような職種はフリーライターと言います。取材をして、原稿を書いて、Webメディアに買っていただくのが主なお仕事です。フリーランスですから会社員ではなく、自営業です。ですから、私はいくつかのメディアと契約して執筆しています。

 実はフリーライターになるためには、これといった正攻法はありません。雑誌の編集部から独立してフリーになられた方、有名ブロガーだった方などいろいろな経歴を経てフリーライターとして活動されています。有名なブロガーなどは、Webメディアの編集部からお声がかかるという話も聞きますが、一般の方なら“執筆ライター募集”に応募してみるのがいいと思います。メディアによってはプレ原稿(テスト原稿)を提出しなければなりませんので、腕試しにチャレンジしてみるのも悪くはないです。

ガジェット系フリーライターというお仕事について
↑週アスPlusでも編集部の募集を時々していますね。

 私のライターデビューは、たまたまTwitter経由で知り合って、実生活でも仲良くなった著名なライターの方に相談したのがきっかけです。某Webメディアを紹介してもらい、プレ原稿を書いたのちに契約ライターとして採用されました。プロのライターになるきっかけとしては、ちょっと珍しいパターンかもしれません。

●ライターにもいろいろいらっしゃいます

 さて、一口に“ガジェット系のライター”と言ってもいろんな方がいらっしゃいます。例えば、新製品の発表会やレビューを得意にされてる方や、使い方のハウツーを主に書かれる方。ほかには、OSや端末メーカーに特化されてる方や、海外を渡航して記事を書かれる方などさまざまです。もちろん、ひとつのことに特化するのではなく、多くの記事を手がけているフリーライターの方もたくさんいらっしゃいます。

 もし「ライターになってみたい」という方がいらっしゃるのでしたら、なにかひとつは得意分野があったほうが良いかもしれません。そのほうが採用選考でもアピールのひとつになりますし、お仕事もいただきやすいと思います。もちろん『ガジェットのスキル』や『文章力』があることは大前提です。

●フリーランスは自営業です

 仕事で使う道具と言えば、PCとデジタルカメラは必須アイテムです。デジカメは取材で写真を撮影するために使いますし、PCは執筆に使います。やはりプロである以上、いい写真を撮るためにデジタル一眼カメラは欲しいですし、PCも外出先で書くこともあるので持ち運べるノート型PCが大前提です。もちろん私物ですから購入は自腹。記事で検証が必要なスマホなどの端末も、所有するものはすべて自腹で買います。

ガジェット系フリーライターというお仕事について
↑カメラなどは自腹で買います。

 取材費も編集部から依頼がない限り、原則的には自腹です。国内であろうが海外であろうが同じです。道具にしろ端末にしろ取材費にしろ、フリーランスの働き方である限りは、その費用も原稿料に含まれるのが前提です。自営業をされている方であれば、ごく当たり前のことだとおわかりいただけると思います。

●取材して執筆をするのが仕事です

 基本的な仕事は取材をして執筆する事です。編集部に依頼されて書く場合もありますし、編集部と相談して書き始める場合や、自主的に書いて編集部へ記事を提案する場合など取りかかりはさまざま。取材は事前にアポイントが必要な場合もあったり、たまたま偶然見つける場合もあります。ハウツー記事やコラム記事になるとそのまま執筆になります。

 メディアでの執筆では誤字脱字はもとより、数値などのデータや人名、商品名など正しい情報を心がけなければなりません。うわさに惑わされないように記事元となるニュースソースの検証をして裏付けなども必須です。


 かなり大雑把に書きましたが、ガジェット系のフリーライターとはそんなお仕事です。人気のライターさんになれば、日々締め切りに追われるようです。私などデビュー2年目のライターですから、これからデビューされる方と差はありません。

 私に問い合わせてこられたら学生さんのように、ガジェット系の職業ライターを目指されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしていただければと思います。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります