“格安SIM”、“SIMフリー”といったキーワードで湧く日本ですが、ついにアップル以外の海外大手メーカーが参入です。日本ではルーターなど、どちらかというとデータ端末のほうが有名ですが、グローバル市場では超大手のファーウェイが6月下旬よりスマートフォン『Ascend G6』をSIMフリーで国内発売します。
↑気が付けばファーウェイのスマホシェアは3位!
世界のスマートフォンのシェア、1位はサムスン電子、2位はアップルなのは誰もが知るところでしょう。ではそれに次ぐ3位のメーカーはどこなのでしょうか。LG? HTC? それともソニーモバイル? 2014年第1四半期の大手調査会社の報告を見ると、Strategy Analyticsの結果はファーウェイとレノボが3位、Gartnerの結果ではLG3位に対し僅差で4位がファーウェイでした。今や3位争いの常連ポジションに位置するほどファーウェイのスマートフォンは世界中で売れているのです。
↑ファーウェイのスマホは4つのラインアップ。
本当にそんなにファーウェイのスマートフォンって売れているの、と思う人も多いことでしょう。それはやはり日本で目立った製品がこれまで発売されていなかったからだと思います。実はファーウェイはグローバル市場でほぼ毎月新製品を発売。しかもスマートフォン向けのスマホはラインナップは明確な4つのラインに区分されています。
↑フラッグシップのAscend Dシリーズ。
4ラインの中でファーウェイの“顔”とも言えるラインが“Ascend Dシリーズ”です。高速CPUや高画質カメラ、そしてLTEへのいち早い対応など他社のハイエンド品にも負けない製品となっています。実質的な子会社のハイシリコン製チップセットも積極的に採用。
↑最新のDシリーズは6月発表?
現在の最新モデルは昨年発表されたAscend D2で、日本でもドコモから同系モデルがHW-03Eとして販売されました。さすがにもう1年もたっているので、そろそろ後継機種が登場することでしょう。ちょうど6月中旬には上海でモバイル関連イベント『Mobile Asia Expo 2014』が開催されます。もしかするとそこで最新モデルが発表になるかもしれません。
↑ファッション&スタイルのPシリーズ。
先日パリで発表会が行われた(関連記事)Ascend P7などの“Pシリーズ”は他社にはない独特の製品ライン。最新モデルののP7はスペックも高いのですが、性能よりもデザインにこだわったファッション・スタイルが特徴の製品なんです。
↑女性ユーザーにもアピール。
Pシリーズは女性ユーザーもターゲットにしており、カメラの美白モードなど女性を意識した機能も多く搭載されています。とはいえ男性が使ってもスタイリッシュ。日本でのSIMフリー版の登場が楽しみです。
↑ボリュームゾーン向けミッドレンジ、Gシリーズ。
そして今回日本向けSIMフリー第一弾となるAscend G6が属する“Gシリーズ”、Gは“General(一般)”の意味でしょう。ミッドレンジモデルが多く、あらゆるユーザー層をターゲットにしています。
↑スマホに悩んだらGシリーズ。
“スマートフォンで悩んだらGシリーズを買っておけばひとまず間違いなし”という万能端末でもあるのです。日本で最初にG6が投入されるのもある意味正しい選択でしょう。
↑プリペイドスマホのヒット商品、Yシリーズ。
今や世界中のキャリアが低価格のプリペイドスマートフォンを販売していますが、各国でよく見かけるのがファーウェイの端末です。SIMフリーでも1万円前後という低価格なエントリーモデルは“Yシリーズ”。例えば自分のバイト代でAscend Yを購入、プリペイドSIMと組み合わせて楽しいスマートフォンライフを送っている学生層も海外では多いんです。
↑ファブレットは別ラインの“Mate”。
この4つがファーウェイのスマホラインナップの基本ラインですが、アジアを中心とする大画面需要に応えたファブレットも販売中。ファブレットは“Ascend Mate”とアルファベットではなくニックネームが付いています。Ascend Mateは2013年に初代モデルが登場、現在は2代目となるAscend Mate 2 4Gが中国などで販売されています。大きいディスプレイに合わせた独自のUIを搭載するなど、ファブレットとしても十分使いやすいモデルです。
↑あのシャオミ(小米)を追従する新シリーズ。
さて中国では今、低価格&高機能&デザイン良しと3拍子が揃ったスマートフォン『シャオミ』シリーズが大ブレイクしています。中国製とは思えぬ高品質な製品ですが、ファーウェイもこのシャオミに真っ向から対抗する新端末を投入しています。それが『Honor 3シリーズ』です。
↑若い世代が飛びつくおしゃれなスマートフォン。
ミントブルーのパッケージはスマートフォンとは思えないおしゃれな雰囲気。下位モデルのHonor 3cは1万円ちょっとで買えるファッショナブルな製品で、中国の大学生などに大人気。一方上位モデルのHonor 3xはオクタコアCPU搭載のファブレットで、スマートフォンをバリバリ使いたいユーザー向け。今年になってから両機種とも中国では販売上位に入るヒットモデルとなっています。
↑ファーウェイの参入で日本のSIMフリー市場が変わる。
日本で販売されているSIMフリーのAndroidスマートフォンはNexusなどを除き、その多くが海外ODM/OEMメーカーによる独自モデルでした。ところがファーウェイは海外で現在販売されている主力モデルを日本にそのまま持ってきちゃいました。ということは今後海外で販売されるハイエンド製品も続々SIMフリーで登場、なんてことも期待できるかも。
↑安心して買えるSIMフリースマホ。
もちろん日本のキャリア向け端末ではありませんからワンセグやおサイフ機能は搭載していません。でもスマートフォンはソーシャルやってWEB見て動画を視聴するのがメイン、なんて人には十分なモデルですよね。またMVNOのSIMと組み合わせて使うSIMフリー機としても、大手メーカーの製品だけに安心して購入できます。
それでもSIMフリー機はちょっと悩んじゃうなぁ、なんて人はアスキーからSIMフリーのムックも出たので、それを読むことをお勧めします。Ascend G6でSIMフリー機デビューもいいかもしれませんね。
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