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日米とも“みっくみく”を演奏! 自衛隊・在日米軍の本気を見た|ニコニコ超会議3

2014年05月03日 20時00分更新

 自衛隊といえば、お固いイメージがつきもの。2012年、その真逆に位置するスーパーやわらかなniconicoのお祭り『ニコニコ超会議』に出展すると聞いたときには、「えっ、なんで!?」と驚いた人も多いだろう。昨年は、最新の『10式戦車』(ひとまるしきせんしゃ)を会場に持ち込んで、絶好の撮影スポットになっていた。安倍首相が戦車に載っている写真が新聞やテレビで流れたので、覚えているひともいるはず。

 そして3年目となる4月26、27日の『ニコニコ超会議3』だ。今年も、攻撃ヘリの『アパッチ・ロングボウ』をブースに展示したり、夜のライブ“ニコニコ超パーティーIII”に自衛隊中央音楽隊が出演したりと、事前から話題を振りまいていたが、実際のところはどうだったのだろうか? 隣にブースを構えていた在日米軍と一緒にレポートしていこう。

■陸・海・空、そろい踏みの充実した展示

自衛隊

↑陸上自衛隊のアパッチ・ロングボウは、わざわざ幕張メッセ駐車場に着陸させて、そこから搬入、展示したという。搬入の時には直径15メートルあるローターを外して、8トンの巨体を牽引した。あたりの花びらや葉っぱが巻き上げられる着陸シーンは鳥肌モノなので、ぜひタイムシフトでチェックしてほしい。

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↑装備付きというのは、珍しい展示状態だという。理由のひとつは「模擬弾がなければ見た目が寂しい」というもの。

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↑幕張メッセの外では、多数の自衛隊車両が行き来していた。

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↑海上自衛隊は、護衛艦『しまかぜ』での訓練をバーチャルリアリティーで体験できるコーナーを用意。VRヘッドマウントディスプレー『Oculus Rift』を身につけると、前後左右上下を見渡して、艦橋の中心からの眺めや砲塔の脇からの視点を超リアルに体験できた。イヤホンから流れる轟音と映像とが合わさって、臨場感がとてつもない!

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↑このほか、カッコいい白の詰襟を着て写真を撮れる企画や、艦船の写真パネルも展開していた。お話を聞くと『艦これ』の影響なのか、以前にも増して来場者が増えている印象だという。

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↑航空自衛隊は、フライトスーツを着たマネキンがお出迎え。フライトスーツや制服、迷彩服などを着て記念撮影ができるコスプレコーナーでは、ミリタリー好きの男性だけではなく、多くの若い女性も楽しんでいた。ドラマ『空飛ぶ広報室』の主人公のように、元ブルーインパルスの広報官も来場。

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Photo by 鈴木健太、上山陽介、本田裕二

↑26日夜の“ニコニコ超パーティーIII 〜First Night〜”では、陸上自衛隊中央音楽隊が、冒頭に登場し『ドラゴンクエストX』の“序曲X”を披露。後半では、『モンスターハンター』の“英雄の証”や“千本桜”、“みくみくにしてあげる♪”などを含むメドレーを披露して、大喝采を浴びていた。

■志願者が多すぎて抽選していた在日米軍ブース

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↑オープニングアクトの『中曽根OFF』にブラスバンドで参加した在日米軍。

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↑超会議への参加は志願制で、抽選が行われるほどの応募があった。“交流をしたい”ということで、コマネチをして記念撮影をしてほしいという無茶ぶり(!?)にも快く応えてくれたという。「おもてなしの心で楽しませる」という意気込み通りだ。米軍内では、niconicoのサービス自体よりも超会議の方が認知度が高く、「変な人にたくさん会える(笑)」という認識だという。

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↑パネルでは、「日本国内の陸軍基地は、誰もが働きたいと思う職場である」という文言が入った、司令部の行動方針を掲げる。

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↑東日本大震災における“トモダチ作戦”で、シャワー室の設置や線路のがれき撤去、仙台空港の修復模様なども紹介していた。

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↑27日の11時から“超演奏してみた”ブースで行われた“サムライ・オブ・ロック”は、8人の在日米陸軍プレイヤーによるライブだ。アニメ『進撃の巨人』の主題歌“紅蓮の弓矢”を英語で熱唱。アンコールには、“みくみくにしてあげる♪”で応えるという、大サービスっぷりだった。

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↑自衛隊・在日米陸軍のブースで配布していた、ニコニコテレビちゃんがモチーフの『超2525中隊』作戦パッチ風ステッカー。身につければ広報官とおそろいになれる。

 陸上自衛隊の広報官に、取材の途中に「昨年は10式戦車、今年はアパッチ。じゃあ来年は?」とたずねてみたところ、色々と考えている最中だという。海上・航空自衛隊の方々も、陸自に負けじと来年はもっとユーザーが驚くものを持ってきたいとアツく語っていた。来年の『ニコニコ超会議2015』も、自衛隊ブースはさらにおもしろくなりそうだ!

■関連サイト
ニコニコ超会議3 公式サイト

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