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低価格無線LANルーターを選ぶとき気を付けたい2つのポイント

2014年04月02日 11時00分更新

無線LANルーター速度比較

 IEEE802.11acが登場してがぜん高速化した無線LANルーター。しかし、11acの3×3に対応したパソコンは、最新iMacやMacBook Pro Retinaなどの一部のPCのみ。WindowsノートPC内蔵モジュールは2×2が主流です。つまり、現状11ac対応PCを持っていても、3×3よりも安価な2×2ルーターでこと足りるでしょう。

 しかし、安ければ安いほどお買い得というわけでもありません。おおむね低価格な製品はコストダウンポイントが2つあります。

ポイント1:LANポートが100BASE-TX

 ひとつはWANポート、LANポートといった有線の速度。無線LANルーターの多くは1000BASE-T(1000Mbps)に対応していますが、なかには100BASE-TX(100Mbps)を採用し、コストダウンをはかっている製品もあります。無線でしか接続しないよって人にはそれも選択肢のひとつですが、有線接続を前提としたデスクトップもつなぎたい場合は、ボトルネックになる可能性大です。

 実際にどれくらい遅くなるのか、PCを2台用意して一方は有線LANに接続、一方は無線LANに接続して2GBのファイルを転送して速度を計測してみました。

無線LANルーター速度比較

 WAN/LANが1000BASE-Tの『WN-G300GR』(5000円前後)と100BASE-TXの『WN-G300R2』(3800円前後)では、2倍以上の差があるのがわかります。環境にもよりますが、ここまで違うと遅さを容易に体感できます。

ポイント2:5GHz帯に非対応

 2つ目は周波数帯域の違いです。11acや11nが使用する5GHz帯は、従来の2.4GHz帯よりも混雑しておらず、安定した通信ができます。そこで、5GHz帯と2.4GHz帯ともにIEEE802.11n最速の450Mbpsに対応する『WZR-900DHP2』で実験してみました。

無線LANルーター速度比較

 こちらも5GHz帯のほうが2.4GHz帯よりも圧倒的に高速でした。2.4GHz帯は電子レンジやコードレスホンなどでも使われ、マンションなど住人が密集する場所では遅くなりがちです。

 このように有線LANポートを100BASE-TXに絞り、5GHz帯非対応にすることで価格を下げている無線LANルーターもあるので、購入の際はそこをスペックシートやパッケージからチェックして購入しましょう。ちなみに、WANポートは1000BASE-Tだけど、LANポートは100BASE-TXになっている製品もあります。

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