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ケータイを携帯しない未来!? au未来研究所ツアーレポート

2014年02月19日 16時00分更新

 2月16日(日)に限定の「KDDI 研究所特別見学ツアー」が開催され、約100名の応募から抽選で当選した8名の一般参加者に向けてKDDI研究所の先端技術体験や、研究員とのトークセッション、去年の12月に公開されたProduction I.Gとスティーブンスティーブン制作によるシミュレーションアニメ『au 未来研究所』のプロモーションなどが行なわれた。

最初に中島康之所長が挨拶
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↑研究所の歴史や研究内容を紹介し、これから貴重な研究成果に触れる参加者に「リアルとヴァーチャルがつながる瞬間をぜひ体験してほしい」とメッセージ。
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↑ツアー中にはアニメ「au未来研究所」の原画や、2話以降の映像も盛り込まれた予告編も公開された。

 先端技術体験では“8K映像伝送技術”や、“LTE MIMOアンテナ技術”、“長距離光ファイバ伝送技術”、“テレプレゼンス技術”といった4つの研究を、研究員が解説しながら実際に体験していった。

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 特に“LTE MIMOアンテナ技術”の体験では、めったに入ることが出来ない電波無響室へ入室が許可され、全員が目を輝かせながら入室。

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 身近な携帯電話がどういった原理で電波を送受信しているのかや、通信環境をよりよくするための研究を知ることができ、それを聞く参加者の表情も真剣そのもの。

 後に設けられた研究員への参加者の質問タイムでも、ほとんどの質問がこのアンテナ技術に関するもので、最も印象的に残る体験になった様子だった。
 

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 そして、もうひとつ注目を集めた体験が“テレプレゼンス技術”によるバーチャル空間の共有について。

 これは、離れた場所にいる人物とバーチャル空間を用いて“いっしょの場所にいるような感覚”を味わうための技術。わかりやすくたとえると、SF映画でホログラフィックの人物たちが会議を行なうシーンを実際に再現するようなもので、今回の体験では別の部屋にいる女性とひとつの画面を共有して時間を過すことになった。

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 そこで、驚いたのはそのお手軽さ。見た目はブルーバックで映像と人物を合成した映像なのだが、なんと実験で使用したのはカメラ1台だけ。解説すると、カメラで捉えた映像の中で人物だけを認識し、それをリアルタイムで映像合成しているのである。しかも、合成された人物は非常に滑らかに動くため、まさに“いっしょの場所にいる”感覚で相手と話せるのだ。

 そして、この技術のすごい点は“バーチャル空間に自分が投影”できること。今回は参加者も実際にテレプレゼンス技術を体験することができたのだが、カメラを通して画面の中で思いのままに動く姿は、その人物がヴァーチャル空間にダイブしたようなに錯覚するほど。
 

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 研究員に話をきいたところ、ひとつのカメラで複数人にも対応できるとのことで、研究が進めば会場に足を運ばなくても、劇場やライブの臨場感を体験できる未来がやってくることを期待させてくれた。

 技術体験終了後には、研究員(KDDI研究所兼務)の上向俊晃さん、小林亜令さん、新井田統さんによる“リアル・オープンラボ”と称されたトークセッションを開催。

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 メインテーマは「au 未来研究所」の研究テーマのひとつである“2020年の携帯電話”についてで、一般研究所員に募ったアイデアから最優秀に選ばれた「自分の潜在意識とコミュニケーションできるケータイ」と「自販機で買えるケータイ」の2点ついて、その魅力などを解説。

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 また、「自分の潜在意識とコミュニケーションできるケータイ」ではProduction I.Gによるイメージボード、「自販機で買えるケータイ」はPVをそれぞれ先行公開! こちらは、公式サイト(外部サイト)でも公開スタートしたので、是非チェックしていただきたい。

 特に、KDDI研究所選定研究テーマとなっている「自販機で買えるケータイ」については、ウェアラブルデバイス型のメリットを最大限の形で発揮できる未来のデバイスになる可能性を感じさせる映像となっており、登壇した研究員も「非常に実現性が高いテーマで、実際に我々が研究していくテーマになりました。このケータイ電話はこれまでの携帯の価値観を変える物になるでしょう」とコメント。

 これについて、ツアー後に研究員のみなさんに詳しく聞くと、これまでさまざまな形態で開発されていたウェアラブルデバイスの“使用する方法”として焦点があたっている現実的なアイディアで、研究員ではなかなか産まれないアイディアだったとのこと。まさに「au 未来研究所」だからこそ産まれた研究テーマといえるだろう。

 そして「実際に開発されれば、ポストスマートフォンになりうるデバイスになるでしょう。2020年にはちょうど五輪もあるので、外国から来た人がこのケータイを使っているイメージなども浮かんで“未来”を感じます。このケータイで“ケータイを携帯しない時代”がやってくるかもしれません」とかなり現実感のある意気込みも語っていただき、KDDIがつくる未来の形を感じさせるツアーとなった。

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↑「小型ヘリコプター付きケータイ」、「ステッカー・ケータイ」、「成長するケータイ」など、それぞれのお気に入りだったアイデアも紹介。

 

 

 

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●関連サイト
au未来研究所

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