Xeon E7-8800/4800/2800 v2(開発コードネーム:Ivy Bridge-EX)は金融機関のポートフォリオ分析や宇宙研究などで活用される、スーパーコンピューター向けのハイエンドCPUだ。
22nmプロセス製造に微細化されたことで、コア数は最大15コア/30スレッド、キャッシュは最大37.5MBに増加。従来のXeon E7-8800/4800/2800(開発コードネーム:Westmere-EX、32nmプロセス製造)は最大10コア/20スレッド、30MBだった。
ラインアップは8ソケット運用できるE7-8800 v2系が8製品、4ソケット運用できるE7-4800 v2系が8製品、2ソケット運用できるE7-2800 v2系が4製品となる。なお、各製品インターコネクト接続すれば8ソケット以上の運用が可能だ。
15コア/30スレッド、動作クロック2.8GHz、キャッシュ37.5MB製品の価格は最上位E7-8890 v2が6841ドル(70万1000円前後)、E7-4890 v2が6619ドル(67万8000円前後)、E7-2890 v2が6451ドル(66万1000円前後)。なお、15コア/30スレッドで動作クロックが2.3GHz、キャッシュ30MBの製品の価格は、E7-8870 v2が4616ドル(47万3000円前後)、E7-4870 v2が4394ドル(45万円前後)、E7-2870 v2が4227ドル(43万3000円前後)となる。
メモリーは1ソケットあたり最大で64GBのDIMMを24枚挿せ、4ソケット運用の場合最大6TB、8ソケットの場合最大12TBまで扱える。対応メモリーも1066MHzから1600MHzにアップ。
Xeon E5と異なり、Westmere世代から一足飛びにIvy Bridge世代に進化したXeon E7。基本的には現行のXeon E5とほぼほぼ同じアーキテクチャーだが、インテルRun SureテクノロジーなどのメモリーRAS機能やシステムRAS機能を備える。障害が起こった場合、その部分を切り離すなどトラブルがあってもシステムダウンしないような工夫がなされている。
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