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GB-BXPi3-4010:超小型PCにDLPプロジェクターを合体|デジギア一点突破

2014年02月06日 14時00分更新

GB-BXPi3-4010
ギガバイト(関連サイト)
実売価格 8万5000円前後

GB-BXPi3-4010

最新コアi3搭載の超小型PCにDLPプロジェクターを合体!

 ギガバイト版“NUC”の『BRIX』にDLPプロジェクターを合体させた異色のベアボーンキット。PC部分は同社の『GB-BXi3H-4010』と共通のスペックだが、プロジェクターのぶんだけ厚みが増した。プロジェクターはPC部の内蔵GPU出力に直接つながっているため、双方の電源を入れればデスクトップが投影される。壁から2メートル離した時の投影範囲はおよそ120×78センチ、約57インチ相当となる。

デュアルディスプレー環境を構築
GB-BXPi3-4010
↑スクリーンから約1.3メートル離すと33インチ相当になった。プロジェクター側のタスクバーがやたら太いのは解像度が低いため。
文字もしっかり読める
GB-BXPi3-4010
↑50インチ相当に拡大しても文字はしっかり読める。近づいてよく見ると黒と白の境界部分にぼんやりした虹色のノイズが出ている。

 解像度が864×480ドットと低く、Windows 8のストア版アプリは解像度不足で起動しなかったり、ボタンが画面外に出るなどの制約が出るため、別途、液晶ディスプレーはあったほうが便利。液晶をメインに操作し、内蔵プロジェクターは大きく表示したい動画やゲーム用のサブという使い分けがベストだ。プロジェクターの輝度は75ルーメン。低価格モバイルプロジェクター(50~300ルーメン)の中では低い部類だが、部屋の照明を少し落とすだけで十分な明るさが得られた。プロジェクター使用時の消費電力は高負荷時32ワット(非使用時23ワット)と省電力動作なのもうれしい。

ストアアプリに注意!
GB-BXPi3-4010
↑ストアアプリは1024×768ドット必須でプロジェクター側で起動できない。スライドショーや動画観賞用アプリは別途用意しよう。

解像度に制限があるぶん3Dゲームが快適に!

 プロジェクターの画質はDLP方式特有のノイズは出るが、プレゼンや動画観賞には十分使える。内蔵GPUでゲーム『トゥームレイダー』を試したが、解像度が低いぶん負荷が減り、ノーマル画質でも平均40fpsとむしろ快適。逆に『艦これ』はブラウザー側で縮小表示しないと画面が見切れたり文字が粗くなるなど、快適度はいまひとつ。

 プロジェクター動作時のファンノイズが大きく、解像度の低さや台形補整がないなど惜しい部分もあるが、ACアダプター1台でPCもプロジェクターも動くのはおもしろい。ビジネスでプレゼンに利用できるのはもちろん、寝室の天井に映して寝ながらゲームという自堕落な環境もつくれてしまう。価格は高いが楽しさは一般的な超小型PCの比ではない。

組み立ては簡単
GB-BXPi3-4010
↑mSATA SSDとSO-DIMMのDDR3Lメモリーを組み込むだけ。インテルの『SSD 530 240GB』とDDR3L-1600 4GB×2にWin8のOSを加えた今回の構成の総予算は約13万円。
三脚で設置の自由度が拡大
GB-BXPi3-4010
↑三脚が標準で付属し、底面の穴に設置可能。カメラ用三脚も流用できる。
小さくても拡張性バッチリ
GB-BXPi3-4010
↑マイクロHDMI経由で外部機器の映像も入力できるが、PCのメイン電源投入が必須。小型ながらUSB3.0×4基やLANもしっかり備え、PCの使い勝手も十分に確保。

SPEC
CPU Core i3-4010U(1.7GHz)
メモリー SO-DIMM DDR3L×2(最大16GB)
グラフィック Intel HD Graphics 4400
対応ストレージ mSATA
プロジェクター方式 DLP(864×480ドット)
輝度/コントラスト比 75ルーメン/900:1以上
通信機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0
インターフェース USB3.0×4、HDMI出力、ミニHDMI入力、ミニDisplayPort出力、ギガビットLANほか
サイズ/重量 107.6(W)×114.4(D)×48.9(H)mm/約450g(実測値)

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