XPのサポート終了までいよいよ70日を切りました(1/29時点)。安定した動作とネットワーク機能の信頼性などにより、発売から13年間、現役OSとして支持されてきた“XP”。XPといえば皆さんもいろいろと思い出があるでしょうが、まずアタマに思い浮かべるのは、この壁紙では?
Windows XPをインストールすると、最初にデスクトップに広がる草原の丘の壁紙(草原.bmp)。あまりの美しさに、CGでは? と思われがちだが、実はこの丘、実在する場所を撮影した風景写真なのだ。
↑XPの壁紙と同じ構図で撮られた写真。XPの壁紙のオリジナル写真を撮影したるチャールズ・オレア氏のサイトで参照できる。ちなみにオリジナル写真には、上空に小さくタカが映っているそうだ。
●カメラマンも実在する
↑XPの草原の丘を撮影したチャールズ・オレア氏のフェイスブックページ。オレア氏は、かつてナショナルジオグラフィックのカメラマンとして活躍していたという。
●かつては枯れ野原だったXPの草原の丘……!?
『After Microsoft』(C)Simon Goldin |
↑'06年の草原の丘。枯れ果てて見えるが、実はブドウ畑として利用されており、収穫後、休耕時に撮影されたものだ。
ちなみに'90年代はじめごろ、XPが発売される約10年前だが、この丘のブドウ畑は“ブドウネアブラムシ”の発生により、本当に枯れ野原のようになってしまったという。そのため、ダメージを受けたブドウ畑を除去。その後、数年間は畑を再生させるために草を茂らせた状態になっていた。'96年にオレア氏が撮ったときは、まだブドウ畑は再生しておらず、その草原がちょうど青々としていたタイミングだったのだ。
●現在はブドウ畑として再生
『21st Century Bliss』(C)Prospector |
↑'10年3月の草原の丘。春のブドウ畑として若葉が広がっている。茶色の棒はブドウ棚の支柱だ。
●GoogleストリートビューでXPの草原の丘が探せる
↑“3285 Highway 12, Sonoma, CA, United States”をGoogleマップで検索。
↑ピンが打たれて地点をストリートビューで表示し、画面下のに現われた“3285 Highway”を表示指定する。
↑右上の山、丘のふもとの道路を頼りにストリートビューを拡大すると、まさにXPの草原の丘だ。
以上、XPの壁紙について、思いをはせてみました。今週発売の週刊アスキー 2/11号(No.965)の特集では、このほか、『XPの起動音の作曲者は誰?』、『JPEG画像のアイコンはエヴァンゲリオンのワンシーンに似てる?』、『今も引き継がれるXPのDNAとは』、『MS非公認 WindowsXP検定』といった内容を掲載しています。ぎりぎりまでXPを使うという人はもちろん、すっかり忘れちまったぜ!という人も、本特集を片手にぜひ今一度、XPの勇姿を振り返ってみてください。
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