AMDはCES2014のプレスカンファレンスにて、次世代APU、Aシリーズ“Keveri”(開発コードネーム)を発表。Kaveriは28nmプロセスで製造され、APUとして初のHSAアーキテクチャーを採用する。STEAMROLLERコアのCPU部に、MantleやTrueAudioをサポートするGCN世代のGPU部を搭載。
HSAアーキテクチャーのキモとなるhUMAフィーチャーを採用し、CPUとGPUでメモリー空間を統一でき、今までのGPU内蔵CPUよりも高効率な作業が可能だ。なお、KaveriはノートPCやデスクトップPC、サーバー、組み込み機器などさまざまな分野で提供されるが今回はデスクトップPC版(TDP45-95W)の話をメインに紹介することにする。
CPU部は4コア、GPU部は8コア(正確には8ユニット)としており、hUMAによりこの合計12コアをフレキシブルに使えるイメージだ。
最上位と思われるA10-7850Kでは、Core i5-4670Kと比較すると、PCMark8で124%、3DMarkでは187%と約1.9倍ほどの性能向上が見込める。実質マイナーチェンジだったRichland世代のA10-6800Kと比べても大幅な性能増となっている点にも注目。
また、LibreOfficeの表計算ソフト『CALC』でアクセラレーションをオンにすると、オフ時より8倍性能が向上する。
Kaveriは1月14日に発売され、A10-7850Kのほか、A10-7700Kといったミドルレンジと思しきモデルもある。
なお、会見ではMantle対応ゲームタイトルにも触れ、今後増えていくことをアピール。個人的にはMantleによる性能が向上がなくても十分に快適に遊べるグラフィックボードよりも、フレームレートがシビアになりそうなAPUのほうが、Mantleによる恩恵が大きいのではなかろうかと感じる。サポートタイトルの増加に期待したい。
■関連サイト
AMD CES2014(英語)
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