みなさん、こんばんは。MacPeople編集部、元編集長の吉田でございます。さて、本日12月12日、Androidに続いてiPhoneでも18歳未満のID検索が利用不可になることが発表されました。具体的には、KDDI・NTTドコモ・ソフトバンクモバイルと協力で、18歳未満のユーザーがLINEのID設定およびID検索を利用できなくする、部分的な機能制限を実施されます。
LINEでは、利用規約で見知らぬ異性との出会いを目的とする利用を禁止していますが、実際には非公認の掲示板やアプリでIDを交換し合えるという抜け道がありました。今回の制限により18歳未満のユーザーは、電話番号を登録、QRコードを読み込む、ふるふる機能を使う——といった、直接の知り合いもしくは、実際に会わなければ友達リストに登録できなくなりました。
対象となるユーザーや端末は以下のとおりです(プレスリリースより抜粋)。
▼対象となる青少年ユーザーの判別方法
1) まず、対象となる端末でLINEを利用している全ユーザーのID検索に関する機能を停止
2) 新規ユーザーは登録時、既存ユーザーはIDに関する機能使用時に、「年齢認証」の画面が表示され「年齢認証する」を選択
3) 携帯電話事業者の年齢判定サービスを活用して18歳以上か18歳未満かをを判別し、18歳未満であればID検索に関する機能の利用を停止。18歳以上であれば通常通り利用可能。
※「年齢認証」の画面で「キャンセル」を選択すると、年齢に関わらずID検索に関する機能が利用できません。
※18歳以上の場合でも、対象端末をご利用の場合は自動的に「IDの検索を許可」の設定がオフになります。オンにしたい場合には、必ず「年齢認証」を行なってください。
※年齢確認サービスで、18歳未満と判別された皆さんはこの機能停止を解除することはできません。
▼18歳未満のユーザーへの対応
・ID検索の利用停止
・18歳未満のユーザーのID検索をしても検索結果に出てこない
・プライバシー管理の[IDの検索を許可]が自動的にオフ設定に変更
※ID以外での友だち追加機能など上記以外の機能は通常通り利用できます。
※既にID検索を利用して「友だち」になっている人とはこれまで通り連絡可能です。
▼対象となる機種
・au (KDDI) のAndroidスマートフォン
・NTTドコモのAndroidスマートフォン
・ソフトバンクモバイルのAndroidスマートフォン
・au(KDDI)・NTTドコモ・ソフトバンクのiPhone〔2013年12月12日開始〕
※上記以外の機種に対しても同機能制限を順次適用する予定です。
上記のように主要3キャリアのAndroidに加えて、本日からiPhoneで適用されることになります。9月に発売されたiPhone 5s/5cのドコモのシェアは過半数を超えているという調査や日本ではiPhoneのシェアがAndroidよりも高いという調査もあることですし、今回の規制によりiPhoneが犯罪の温床として使われる可能性が低くなった点は評価できます。
なお、規制前にID検索で登録した友達については従来どおり、メッセージなどのやり取りが可能です。注意したいのは、18歳以上のユーザーがID検索を利用する場合も一度年齢の認証が必要なる点です。上記の方法に従って認証を済ませておきましょう。
ただし、3キャリア以外のSIMを使っている場合はこの限りではありません。未成年が購入する可能性は低いとはいえ、iPhoneはSIMロックフリー端末も出ていますし、MVNO業者のSIMの料金体系も魅力です。今後、単価の安いSIMロックフリー端末が登場することも想定して、開発元はさらなる規制を検討する必要があるかもしれませんね。
さて、11月29日発売のMac People 1月号では、Haswell搭載のMacBook Pro Retinaなど、Appleの魅力的な新製品について、あますところなく解説しています。Mac Proの技術面をディープに解説した第2特集、Mavericksの細かすぎるテクニックや新デザインなどがわかる第3特集、Nike FuelBand SEをはじめとするiPhoneで使えるライフログガジェットやApple M7対応アプリを集めた第4特集など、とにかく盛りだくさんです。
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