2013年12月9日。―― ヨイ子の諸君は今日が何の日かわかるだろうか?
NLSが登場した日であったり、白川郷が世界遺産に登録された日であったりするが、ケロロ軍曹の誕生日である(知らない人は原作5巻を見てみよう)。吉崎観音原作の『ケロロ軍曹』は今年で15周年。1998年に別冊ニュータイプで『ケロロぐんそー』が読み切りとして掲載されたのが始まり。以降は月刊少年エースでの連載、TVアニメ化、劇場版などなど、見事にペコポンこと、地球を侵略してみせた。
そんなケロロ軍曹の誕生日に、我々記者は、角川試写室に呼び出された。恐る恐る足を踏み入れてみるると、スクリーンには“地球侵略!”の文字。
↑“地球(ペコポン)侵略!”と書かれたイメージカットを眺めながら待機。 |
なにやら発表があるというのだが、のほほんとしていたら、ケロロ軍曹自らが登場した(声:渡辺久美子)。「ケロケロケロケロー! 本日お集まりのペコポン人の諸君! 吾輩、ケロロ軍曹でありますー! 」と礼儀正しく挨拶。コミカルかつアグレッシヴに動くケロロ軍曹がハートをわしづかみに。
そして軍曹自ら、「吾輩の誕生日というおめでたい日に、さらにおめでたい重大発表をするであります!」と叫び、2014年春、新アニメーション『ケロロ』がアニマックスチャンネルで放送開始すると発表。ベースはフラッシュアニメーションを採用し、制作はこれまで同様のサンライズ。監督に春日森春木氏を起用するという。同氏は『地獄甲子園』、『珍遊記』などの監督を務め、またフラッシュアニメーション作品作りに強いペコポン人だ。
↑ケロロ軍曹より2014年春からの新作放映が発表されたであります! 服装はけっこうレアなタキシード。軍曹曰く、「一張羅」とのこと。 |
会場では最新情報として、絵コンテを部分的に動かした初期映像が先行公開された。絶賛製作中とはいうものの、コンテはしっかり切られており、そのうえ絵コンテは原作者当人である吉崎観音氏が担当しているという熱の入れよう。ストーリーには、ケロロ軍曹をはじめとして、ギロロ伍長やクルル曹長、ドロロ兵長、タママニ二等兵、日向冬樹、日向夏美もばっちり出演するとのこと(声優も変更なし)。
続いてケロロ軍曹の誕生日をお祝いするケーキとお菓子が登場。やたらと軍曹のアドリブがさく裂していたように見受けられたが、これは渡辺久美子さんはリアルタイムで声を当てているからこその自由度である。感無量である。余談だが、Vガンダム好きの拙者としては渡辺久美子さんは外せぬ存在であり水着のおねーさんをMSにけしかける(編注:以降、カテジナ・ルースについて延々と語りすぎていたので割愛します)。
↑タイトルはストレートに『ケロロ』! |
↑試写室だし、このままトレーラー上映かなと思ったら“鋭意製作中”の文字が。ぐぬぬ。もう少し我慢して待とう! |
↑左が春日森春木監督、右が樋口弘光プロデューサー。 |
↑公開されたビジュアルカット。オフィシャルページにも同様のイラストが掲載されている。 |
↑声優陣に変更なし! |
↑公開された絵コンテムービー。微妙に監督の手によりアニメーションがつけれていた。おそらく第1話のものと思われる。 |
↑パンツ! パンツであります!(by筆者) |
↑思いっきり絵コンテだが、担当は吉崎観音のもの。 |
↑背後に迫るケロロ軍曹の影……!? |
↑で、でたー! まがまがしいオーラをまとったケロロ軍曹。これはかなり侵略者っぽい。ここまでで絵コンテタイムが終了。 |
↑もしやこれは……原作第1話っぽい雰囲気。 |
↑吉崎観音氏からケロロ軍曹へのメッセージと、製作は現在、全力で頑張っているので楽しみにしていて欲しいといった内容の手紙が公開され、ケロロ軍曹自らが照れながら読み上げた。「あーっなんか感動でありますっ!」「これガチ手紙じゃん……やべえ、目から汗が……」と感動する軍曹。 |
最後に、映像が間に合わなかったのが本当に無念としながら、「吾輩も気合いを入れて、新たなる侵略に頑張るであります!」と意気込みを見せたケロロ軍曹であった。
↑最後に手をふるケロロ軍曹の描き下ろしカットで終了。 |
↑誕生日ケーキといっしょで嬉しそうにポーズを決めまくるケロロ軍曹。 |
↑誕生日ケーキの作りこみがすごい。マジパンでできたと思わしきケロロ軍曹。 |
↑横から見るたところ。立体としての出来の良さが光る。 |
用意された誕生日ケーキはこの日のために用意されたもの。女性編集氏がエンジェルスマイルで鼻息荒めに撮影しているところが印象的だったが、このお菓子の販売予定はなさそうなのが残念。
↑気が付いたら置かれていたケロロなお菓子。微妙に目の大きさが違っているところがポイント。 |
繰り返しになるが、『ケロロ』は2014年春、アニメ専門チャンネル“アニマックス”での放映になる。ガンダムネタはもちろんとして、新世紀エヴァンゲリオンやドラゴンボール、アストロ球団などのオマージュがさく裂していた『ケロロ軍曹』。監督によるとその辺もばっちりと継承されているというから、非常に楽しみである。よし、みんなで観よう!
↑我を忘れて記念撮影。筆者は全長170cm(少し中腰)なので、なにげに大型であるケロロ軍曹殿。 |
↑新情報はケロロ軍曹総合公式サイトでチェックしてケロ! |
©2014 Mine Yoshizaki / KADOKAWA,SUNRISE
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