みなさん、こんばんは。MacPeople編集部、元編集長の吉田でございます。さて、iPad mini Retina、iPad Airが発売され、タブレット端末にまたまた注目が集まっていますね。特にiPad mini Retinaは待望のRetinaディスプレイを搭載し、電子書籍やウェブページの文字などの視認性がよりアップしました。miniは小さいからちょっと敬遠していたという人も満足できるでしょう。
個人的にRetinaディスプレイよりもすごいと思ったのが、Apple A7プロセッサーの性能です。とにかく速い、速すぎます。アーキテクチャーが従来の32ビットから64ビットに変わったとはいえ、クロック周波数が倍になったわけではないのに、テストによっては旧モデルの2倍近い性能を示しています。
例えば、Geekbench 3の結果はこんな感じ。新旧iPad miniではこんなに差が出ています。1年で劇的に進化しすぎです。Apple A7を搭載するiPhone5s、iPad Airも同様に性能が突出していますね。OSが異なるために単純に比較できませんが、Snapdragon 800の2.26GHzを搭載するNexus 5よりも高性能です。
3Dmarkによる3D描画性能でも、Apple A7搭載端末はぶっちぎりですね。新旧iPad miniの差、2モデル前の第3世代iPadとiPad Airの差がすごいです。第3世代iPadは、半年後に第4世代のiPadが登場したため、最新モデルとして売られた期間が短いモデルになってしまいましたが、iPad Airの性能は、第3世代iPadを購入したユーザーにとっては腹立たしいまでの高性能ですね。
GPUのテストをもう1つ。MOBILE GPUMARKで計測してみると、やはりApple A7搭載端末の性能が際立っています。中でもiPhone5sの性能が優れていました、iPad mini Retina、iPad Airに比べて表示解像度が狭いことでスコアが伸びたと思われます。
次にJavaScriptのベンチマークを2つ。JavaScriptは最近のウェブサービスで多用されていますので、この性能が高いほどウェブ閲覧の快適度が上がります。まずはSunSpiderの結果。SunSpiderは、The WebKit Open Source Projectという団体が開発したテストで、この団体はiPhoneやiPadなどの標準ブラウザーであるSafariのエンジン部分であるWebKitを開発しています。このグラフだけ、バーが短いほうが高速です。しつこいようですが、Apple A7搭載端末の速度が際立っていますね。
では、Google Octaneのテスト結果はどうでしょうか。こちらは名前からもわかるように米グーグル社が提供しているベンチマークテストです。こちらもやはり、スゴイ結果です。なお、旧iPad miniは、何度やってもテストを最後まで実行できませんでしたが、ほかのベンチマークテストの結果を考慮すると、第3世代iPadぐらいの性能かと思われます。
iPadは11インチ、13インチクラスの液晶サイズのモデルがテストされているとの噂がありますが、この性能ならノートマシンに昇格させてもいいレベルですね。
さて、ここで紹介したベンチマークテスト結果を含め、MacPeople 1月号では、iPad mini Retina、iPad Airについて第1特集で40ページ近いボリュームで紹介しています。旧モデルとの徹底比較記事はもちろん、iPadを購入したら必ず覚えておきたいテクニックやインストールしておきたい厳選アプリなどが盛りだくさんです。
そのほか、11月29日発売のMac People 1月号では、Haswell搭載のMacBook Pro Retinaなど、Appleの魅力的な新製品について、あますところなく解説しています。Mac Proの技術面をディープに解説した第2特集、Mavericksの細かすぎるテクニックや新デザインなどがわかる第3特集、Nike FuelBand SEをはじめとするiPhoneで使えるライフログガジェットやApple M7対応アプリを集めた第4特集など、とにかく盛りだくさんです。
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