アーロンチェアを超える予感?
高機能オフィスチェアの代表格といえば、ハーマンミラー社の「アーロンチェア」ですよね(上写真)。同社製の「Mirra Chair」(ミラチェア)は、アーロンチェアに匹敵する機能を持ちながら、その陰に隠れがちな存在でした。しかし、今回新しく発表された「Mirra 2 Chair」(下写真)は、高機能オフィスチェアの勢力地図を変えてしまうかもしれません。
Mirra 2 Chairは、名前の通りミラチェアのバージョン2となる製品です。初代モデルは2003年に発表されて以降、150万台も売れたという隠れたヒット商品なんです。
ミラチェアの名前は、人間工学に基づいて座る人の動きをミラー(鏡)のように反映することから付けられたもの。今回10年ぶりにアップデートし、基本コンセプトは維持しつつ、現代のワークスタイルによりフィットするオフィスチェアへと進化しました。
デザインを担当したのは、初代ミラチェアと同じベルリンのデザイナー集団「Studio 7.5」。10年前と比べた際の「働き方の変化」を反映して設計を見直したそうです。例えば、イスに座ったままのオフィス内の移動が増えていること。そういえば確かに、チーム内で小規模なミーティングの際など、イスごとちょっと移動することってありますよね?
また、パソコンの使用時間も以前より増加しています。こうした状況に対応すべく、より軽く、コンパクトに、そして首や腰に負担をかけず体の動きに従うように作られているんです。
上の写真が新旧のミラチェアの比較。左が旧モデル、右が新型のミラ2チェアです。見た目で大きく変わったのは、背もたれ部分。初代ミラチェアが穴の開いた樹脂をそのまま使っていたのに対し、ミラ2チェアではその上にファブリック(布地)を張った構造になっています。
また、使用する素材を見直した結果、初代モデルよりも22%(約4.5kg)も軽量化されたそうです。写真では初代が奥にあるのでわかりづらいですが、ひと回りコンパクトになった印象です。
さまざまな体格や姿勢に対応
ミラ2チェアでは、さまざまなパーツを自分好みに調節できます。座面の奥行きは、先端部分をカチカチと折り曲げることで調整。膝裏から座面まで、指2本分くらいの隙間があるのが適切だそうです。
こちらはランバーサポートの高さ調節。ランバーとは腰椎のことで、背もたれが背中の曲線に沿うように調節します。背骨が自然なS字カーブを描くことで、身体への負担を軽減できるんですね。
リクライニングの深さ、固さもカスタマイズできます。また、右上の写真のように座面をやや前傾気味に固定することも可能で、特に集中して作業したいような時に使えます。
発売は2014年2月から
アーロンチェアが15万7000~21万2100円なのに対し、ミラ2チェアは12万4000円〜と、価格帯がやや低めに設定されています。また、アーロンチェアはブラックやグラファイトといったモノトーンカラーのみですが、ミラ2チェアは背もたれのカラーが8色、樹脂製のフレームはグレーと白の2色から、さらにベースはグラファイト/フォグ/H-アロイ/セミポリッシュの4つの仕上げから指定できます。
ポップなデザインの現代的なオフィスに置くにはピッタリですね。自宅のインテリアとコーディネートできるのもうれしいポイント。iPhone5cのようなカラフルなデジタル機器と色を合わせるのも楽しそう。
販売は2014年の2月からですが、いまでも東京・丸の内にあるハーマンミラージャパンのショールームで試座できます。アーロンチェアも展示してあるので、ぜひ座り心地を比べてみてください!
Mirra 2 Chair(ミラ2チェア)
■価格 シェルバック:12万4000円~16万3000円
■サイズ 幅762×奥行き414〜470×高さ971~1086mm(座面の高さ406〜521mm)
■問い合わせ ハーマンミラージャパン株式会社(外部サイト)
|
MacPeopleはNewsstandでも配信中
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円!
-
990円
-
18,899円
-
9,927円
-
137,000円
-
89,500円
-
56,700円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります