10月24日、日本マイクロソフトは『Surface 2』に関する発表会を開催し、海外で発売したばかりの『Surface 2』と『Surface Pro 2』を日本で発売すると発表(関連記事)しました。
発表会に登壇した日本マイクロソフトの樋口社長は、今回発売する『Surface 2』と『Surface Pro 2』を両手に携えるという斬新なスタイルで登場。
↑発表会に登壇した樋口社長。注目製品の紹介を最後まで引っ張ったアップルとは真逆のスタイルいう印象。 |
■10月24日(木)発表、翌10月25日(金)発売
まずは気になる発売日について。「第1世代では、米国から大きく遅れてしまった。また、Surface RTとSurface Proの発売タイミングも大きくずれてしまった」(樋口氏)と振り返りつつ、「今回は米国での発売から3日後に、両モデルを同時発売する」(同)と宣言しました。
↑発売日は発表翌日となる10月25日(金)。法人向けも11月1日(金)に発売する。 |
また、価格はSurface 2が4万4800円から、Surface Pro 2が9万9800円からと発表。Surface 2については、ほぼ米国並み。Surface Pro 2については、Office Home and Business 2013を搭載しつつ米国並みとなっており、大きく魅力的な価格となっています。最新のハードウエアを搭載しつつ、第1世代モデルの発売時と同等の価格を実現できた点を強調しました。
なお、法人向けモデルはOffice 365などの導入を考慮してOfficeをプリインストールしないため、2万円安く設定されています。
↑価格はSurface 2が4万4800円より、Surface Pro 2が9万9800円より。 |
日本版のSurface Pro 2はOfficeの分だけ米国より高くなるのではないか、との筆者の予想(関連記事)に反して、かなり戦略的な価格を設定してきたという印象です。
さらに海外版同様に、Surface 2・Surface Pro 2いずれもSkyDriveの200GBの容量を無料で2年間利用可能。Skypeについても、世界61カ国の固定電話への無料通話や、国内20万カ所のSkype Wi-Fiを1年間使い放題のプランが付属するという、大判振る舞いとなっています。
また、既存のSurface RTおよびSurface Proも併売。Surface RTは3万4800円、Surface Proは8万9800円の価格が12月末まで期間限定で7万9800円に値下げされます。
■Surface 2は基本性能とパフォーマンスが向上
新たにWindows RT 8.1を搭載するSurface 2は、プロセッサとしてTegra 4を搭載。ディスプレイもHDからフルHDに変更され、基本性能が大きく進化しています。さらにOffice 2013 RTを標準搭載し、要望が多かったというOutlook RTも利用可能になっています。Surface RTの特徴でもあった標準サイズのUSBポートは、USB 2.0からUSB 3.0に高速化しています。
↑Surface 2の本体。 |
↑Tegra 4、フルHD、USB 3.0と基本性能が大幅に強化された。 |
↑本体カラーはシルバーに近い色合いに。 |
Tegra 3からTegra 4に変更されたことで気になる処理性能は、確実に向上している模様。会場でさっそく『艦隊これくしょん』を実行してみたところ、Surface 2では明らかにゲームの進行スピードが速く、サクサクと戦闘が終了していました。
↑Surface RT(左)とSurface 2(右)を並べて『艦これ』を同時実行。同一アカウントではないため単純比較は難しいが、Surface RTで1分46秒かかった戦闘がSurface 2では48秒で終了した。 |
■Surface Pro 2はバッテリ駆動時間が向上
一方のSurface Pro 2は、第4世代Coreプロセッサ(Haswell)を搭載し、前モデルに比べてバッテリ駆動時間が75%向上。さらにバッテリを内蔵するキーボード『パワーカバー』をオプションとして用意。Surface 2やSurface Pro 2のバッテリ駆動時間を最大50%伸ばすことができます。
↑Surface Pro 2の本体。 |
↑Surface Pro 2はHaswell採用によりバッテリ駆動時間が長くなった。 |
また、Surface ProおよびSurface Pro 2専用のオプションとして、ドッキングステーションを用意。卓上利用時にSurface Pro 2をドッキングすることで、高性能なデスクトップPCのようにも利用できるようになります。
↑会場ではドッキングステーション、ワイヤレスアダプターなども展示されていた。 |
↑Surface 2と同時に発表された多彩なオプションも日本に投入される。 |
■日本での発売にあたって米MSのブライアン・ホール氏が来日
日本でのプレス発表にあたって、米マイクロソフトよりSurfaceのセールス&マーケティングを担当するゼネラルマネージャーのブライアン・ホール氏が来日。Surface 2を「地球上で最も生産性の高い個人向けタブレット」、Surface Pro 2を「これまでに皆さんが使ってきた中で最速のPCのひとつ」と位置付け、その魅力を余すところなく語りました。
↑米マイクロソフトのブライアン・ホール氏。3月のSurface RT発売時にも来日した。 |
Surfaceシリーズ特有のキックスタンドは、Surface 2・Surface Pro 2ともに2段階に調節可能に進化。それぞれ22度と40度という角度に開くことができます。新たに追加されたポジションでは、画面が大きく傾くため、ソファに座って膝の上で使うときでも便利な角度となっています。
↑膝の上でSurface Pro 2を使ってみせるブライアン・ホール氏。 |
Surfaceの特徴でもある薄型キーボードは、それぞれ「Type Cover 2」「Touch Cover 2」に進化。いずれも薄型化し、バックライトを搭載。従来のキーボードに近い打鍵感となるType Cover 2は、新たにパープル・シアンブルー・マゼンタピンク・ブラックの4色をラインアップ。
可動部のないフラットなキーボードであるTouch Cover 2は、センサーを80個から1092個に増やすなど、構造が大きく見直されています。この変更により、Touch Coverを応用したコントローラ状のデバイスが実現可能に。Surface 2とともに音楽プロジェクト「Surface Remix Project」を立ち上げており、パッドコントローラ状のタッチカバーを用いてDJのように楽曲をプレイするデモを披露しました。
↑タッチカバーを応用したパッドコントローラ状のデバイス。 |
■新Surfaceは表参道でプロモーション
LTE版や“Mini”に関する情報はなし
今回の発表会が開催されたのは表参道ヒルズですが、11月より表参道にて第2世代Surfaceのプロモーションを予定しているとのこと。さらに“Surfaceショールーム”もオープンする計画も進行中です。
↑来月より表参道にてプロモーションを開始。 |
↑Surfaceショールームもオープン予定。 |
すでに計画中というLTE版Surface 2や、うわさの“Surface Mini”についての新情報はなかったものの、樋口社長は「日本国内でも他のOEMメーカーとともに、Windowsエコシステムを盛り上げていきたい」(樋口氏)と今後の展望を語りました。
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