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UEIがenchantMOONを研究機関に無償貸与、海外発表の渡航費補助も

2013年10月24日 16時30分更新

 ユビキタスエンターテインメント(UEI)が、大学など高等研究機関に同社のタブレット端末『enchantMOON』を無償貸与し、また同端末を使用して書かれた論文を国際学会で発表する際の渡航費を最大50万円補助する“MOON Global Society Challenge(ムーン・グローバルソサイエティ・チャレンジ)”を開始すると発表しました。

 enchant.js〜enchantMOONへと繋がる流れの中で、教育機関向けの取り組みを様々に行って来たUEIですが、今回のMOON Global Society Challengeもその1つといえます。

『enchantMOON』
UEI、enchantMOONを大学研究機関に無償貸与 国際学会渡航費の負担も

 下記は本日、ユビキタスエンターテインメントから発表されたニュースリリースです。

報道関係者各位
プレスリリース

2013年10月24日
株式会社ユビキタスエンターテインメント

enchantMOONを大学等、高等研究機関に無償貸与
国際学会で研究発表する渡航費用などを最大50万円負担するコンテスト
「MOON Global Society Challenge」を開催


 株式会社ユビキタスエンターテインメント(以下:UEI、ヨミ:ユーイーアイ、本社:東京都文京区、代表取締役社長 兼 CEO:清水 亮)は、自社が開発・販売する手書き特化端末「enchantMOON(エンチャントムーン)」の活用、応用範囲をより広く模索するため、大学等、高等研究機関に向けてenchantMOONを無償貸与し、かつ、enchantMOONを使用して書かれた論文が、SIGGRAPH、SIGGRAPH ASIA、UIST、EUROGRAPHICS等、国際学会で発表される場合に、渡航費を各チームにつき最大50万円補助する「MOON Global Society Challenge(ムーン・グローバルソサイエティ・チャレンジ)」を開催することを発表致します。

 これは、国内の大学における研究活動の多くが、国の定めた目先のテーマに対する予算獲得という制約の元で行われることにより、真のイノベーションが起き辛い状況を産んでいることに危機感を感じたUEIリサーチ所長の西田 友是(東京大学名誉教授)の発案によるもので、UEIの製品をテストベッドとしてその将来にわたる活用法を各種教育・研究機関とともに模索していくことを目的としています。
 enchantMOONの基本ソフト(OS)であるMOONPhaseは、アプリケーションとデータの概念を従来型のOSと逆転させた、極めて独自性の高いパラダイムを持つため、今も熱心なユーザーによる機能開発が活発に行われています。
 ここに大学などの高等研究機関のアイデアが加わることで、MOONPhaseの提供するパラダイムのさらなる発展を指向し、より大きな成果へと結びつけることを期待しています。
 また、国際学会への参加が予算上難しい研究室にとっては、デジタイザー付きタブレットを無償で借用でき、なおかつ、渡航費の負担が減るというメリットを享受することができます。


■応募要綱
<応募資格>
短期大学または四年制大学以上の研究室に所属する教員、または学生、またはチーム。国籍不問。
<応募内容>
enchantMOONを活用した研究で、国際学会に投稿予定のあるもの。
<応募方法>
PDFファイル3MB以内に研究概要をまとめ、 globalsociety@uei.co.jp に送付。
その際、以下の項目を明記すること
・学校名/学部名/研究室名/代表者名/代表者肩書
・代表者のプロフィール(和文100文字以内)
・研究テーマタイトル(和文20文字以内)
・研究テーマ概要(和文400文字以内)
・投稿を予定している国際学会と分科会名(複数可)
・想定される必要渡航費
・貸出を希望する端末数

<第一次応募締切>
2013年12月25日

<選考方法>
UEIリサーチおよびUEI/ARCにて適宜審査し、順次端末貸し出しを行います。
(その際、端末貸出しに関わる契約書に署名頂きます)

 その後、2015年までに開催される国際学会(※)での発表が決定した後、2~3チームを上限として、最大50万円の渡航費用をUEIが支払います。
 また、研究成果をUEIリサーチにて評価し、国際学会での発表の有無に関わらず特に優秀と認めたチームに対し、10万円の研究補助費を支払います。

※SIGGRAPH、EUROGRAPH、UIST等、国際的に評価の高い学会に限ります


■enchantMOONハードウェア概要
CPU     :AllWinner A10 1.2GHz
OS     :MOONPhase
ディスプレイ:8インチXGA(1024×768)フルカラーディスプレイ
入力方式  :静電容量タッチパネル+アクティブ式デジタイザーペン
入力解像度 :815ppi
ヒープメモリ:1.0GB DDR3
ストレージ :16GB
通信方式  :Wi-Fi(802.11b/g/n)
カメラ   :前方フロントカメラ及びセルフカメラ
重量    :699g
バッテリー :5000mAh/3.7V
付属品   :ACアダプタ
       専用USBケーブル
       専用デジタイザーペン


■製品の特徴
 本製品に内蔵されたMOONPhaseは、Android 4.0をベースとして開発された画期的なユーザー体験を実現するための専用設計のOSです。
 手書き文字認識をベースに構築され、ペンは書く操作だけに集中でき、指はその他の操作に集中するという使い分けが大きな特徴になっています。

・ハイパーテキスト機能
 ユーザーは手書きしたページにハイパーリンクを設置することができ、設置されたハイパーリンクによってページ間をWebのように相互に接続することが可能です。作成したハイパーリンクを含むページ群はリンク構造を保ったままアップロードし、Webページとして公開することができます。

・ビジュアルプログラミング機能
 小学生でも使える簡単なプログラミング言語「MOONBlock(ムーンブロック)」を内蔵し、本製品のカスタマイズを行ったり、ゲーム開発を学んだりすること
が可能です。

URL: http://enchantmoon.com/


■株式会社ユビキタスエンターテインメントについて
 株式会社ユビキタスエンターテインメントは、常に新時代のライフスタイルを提案することをモットーに、iPhone、iPadなどのスマート端末はもちろん、モバイル、PC全般の技術をベースとした“暮らし提案型企業”です。
 経済産業省が管轄するIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の未踏ソフトウェア創造事業で採択された高度な技術を基盤として、それらを幅広く応用したライフスタイルサービスを常に提案しています。iモード黎明期の「iアバター」からスマートフォン対応のソーシャルゲーム「決戦!戦国VS三国志」まで、常に最先端のモバイルサイトやモバイル用ゲームの開発・運用に実績があります。また、みずほ銀行のスマートフォン向けARアプリケーション「ATM・店舗検索」の開発、二つ折りアンドロイド端末用の世界初の文房具アプリ「Zeptopad FOLIO」、HTML5環境向けゲーム開発エンジン「enchant.js」、enchant.jsをベースとした独自開発のハードウェア「enchantMOON」など、独自の視点でユニークな製品開発を続けています。

URL: http://www.uei.co.jp/

 ニュースリリースにあるとおり、大学など研究機関が国際学会に参加する際に、煩雑な予算獲得手続きが必要です。まだ発展途上ながら、まったく新しいコンセプトのペンタブレット『enchantMOON』の活用方法を研究する活動が、国際学会参加のための予算獲得につながる可能性のある“MOON Global Society Challenge(ムーン・グローバルソサイエティ・チャレンジ)”。どのような研究成果が生まれ、そして、その成果がコンピューティングの未来に生かされるか、楽しみに見守っていきましょう。

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