Surface 2の発表会後、米国東部時間15時より、オンラインコミュニティ“Reddit”にSurfaceチームのメンバーが参加。一般ユーザーからの質問に片っ端から答えるという試みが行なわれました。
日本でたとえると、マイクロソフトが2ちゃんねるに「Surfaceの中の人だけど質問ある?」とスレを立てたような状態です。
↑発表会に登壇したPanos Panay氏。Surfaceシリーズの開発を担当している。 |
この質疑応答により、発表会本番では言及されなかった新情報がいくつか明らかになりました。
■Surface 2のLTE対応モデルは2014年に登場か
今回発表されたSurface 2を含め、これまでのSurfaceシリーズは3G/LTE通信に対応したモデルがありませんでした。
この指摘に対してPanos Panay氏は、「Surface 2は超クールなLTE版を2014年の早い時期にリリースする」と回答しています。
↑発表会では言及されなかったが、LTEモデルが準備中という。 |
2014年の早い時期には、今回発表された新アクセサリーのうち、パワーカバーやドッキングステーションの発売が予定されています。このことから、これらの新アクセサリーが発売されるタイミングで、LTE版のSurface 2がラインアップに加わることが期待できます。
LTE版が用意されるのがSurface 2のみなのか、Surface Pro 2はどうなるのか、対応バンドや販売方法など詳細は明らかになっていませんが、LTE対応版を待っていた人にとってはこの上ない朗報となりそうです。
■電源コネクターは使いやすく進化
Surfaceシリーズの難点のひとつが電源コネクタの構造でした。Surface RTやSurface Proでは最近流行のマグネットを内蔵したコネクタを採用していましたが、端子と端子が完全に密着するよう、やや慎重に接続する必要がありました。また、コネクターは上下どちらでも接続できるものの、下向きに接続するとLEDが確認しづらいのも難点でした。
↑初代Surfaceシリーズの電源コネクター。 |
この点についてSurfaceのエクスペリエンス設計を担当するRalf Groene氏によると、Surface 2の電源コネクターはデザインをやり直し、接続しやすくしたとのこと。また、これまでコネクターの先端にしかなかったLEDも見直し、あらゆる角度から見えるように改善したとしています。
また、充電関連の仕様は第1世代、第2世代のプロダクト全体を通して互換性があるとのこと。そのため、すでに予備のACアダプターを買い足している人は、既存のアダプターをそのままSurface 2にも流用することができそうです。
■2560×1600ドットの外部ディスプレーにデュアル出力可能
Surface Pro 2の外部ディスプレー出力機能について、発表会では最大3840×2160ドット(4K2K)の出力に対応できることに言及されました。Surface Pro 2の統合グラフィックスは“Intel HD Graphics 4400”で、インターフェースとして最新の“Display Port 1.2”に対応したMini Display Portを搭載しています。これにより、外部4K出力が可能となっています。
さらにDisplay Port 1.2は、ディスプレーを数珠つなぎにするデイジーチェーン接続にも対応。Surface Pro 2に接続した1台目の外部ディスプレーに、2台目の外部ディスプレイを接続することで、最大2560×1600ドットの2画面出力が可能とのこと。Surface Pro 2本体のディスプレーも合わせて、合計3画面表示ができることになります。
新たに発表されたドッキングステーションと組み合わせれば、デスク上での利用シーンでも非常に強力な性能を発揮することができそうです。
■薄型化したタッチカバーには0.2ミリのバックライトを内蔵
今回発表されたタッチカバー2やタイプカバー2は、いずれも前モデルより薄型化されています。それにも関わらず、新たにバックライトを内蔵しているのが興味深い点です。
↑発表会でデモされた、バックライト点灯時の様子。 |
そのためにSurfaceチームは、0.2ミリという超薄型のバックライトを開発することで、非常に薄いタッチカバーにも内蔵することができたとのこと。また、近接センサーを用いることで、手が近くにある場合だけ点灯するなど、バッテリーを節約する仕組みも導入しているとのことです。
■Connected Standby、ペンなど細かい情報いろいろ
そのほか、Surfaceの“中の人”ならではの情報がいろいろと提供されているので簡単にご紹介します。
・タッチカバー2はブラックのみ
初代Surfaceでは、複数カラーのタッチカバーと1色のタイプカバーという組み合わせでした。しかし第2世代ではその関係が逆になり、1色のタッチカバー2と、4色のタイプカバー2が発売される予定です。なお、従来のタッチカバーも各色が継続して販売されるとのこと。
↑初代とは逆に、タイプカバー2のみカラーバリエーションが発表された。 |
・パワーカバーはSurface RTに対応しない
パワーカバーはSurface 2、Surface Pro、Surface Pro 2に対応していますが、初代Surface RTでは動作しません。なお、Tegra 4のSurface 2に接続した場合、17時間駆動が可能になるとのこと。
・タッチカバー2、タイプカバー2は既存モデルと互換性あり
タッチカバーやタイプカバーの接続インターフェースの形状は変更されておらず、既存モデルと互換性があるとのこと。
・Surface Pro 2はInstant Go(Connected Standby)非対応
Surface Pro 2は第4世代Coreプロセッサーを搭載するものの、Instant Go(以前にConnected Standbyと呼ばれていた常時接続機能)には対応しないとのことです。
・Surface 2とSurface Pro 2はMiracast対応
Windows 8.1の目玉機能のひとつである、ディスプレーの内容をWiFiで外部テレビなどに転送するMiracast機能は、Surface 2とSurface Pro 2の両方でサポートされます。
・Surface ProのペンはSurface Pro 2と互換性あり。Surface 2では、市販のタブレット用ペンのみ使える
Surface 2でもSurface Proのペンが使えるようになるとの噂がありましたが、仕様は変わっておらず、市販の静電容量式タブレット用のペンのみ使えるとのことです。
■関連サイト
Surface Pro 2
Surface 2
Announcing Surface 2, Surface Pro 2, and new Surface Accessories
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