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Surface 2&Pro 2の強化ポイントを徹底解説!

2013年09月24日 07時00分更新

 9月23日、米マイクロソフトは『Surface 2』を発表しました。2012年6月に発表した独自タブレットSurfaceシリーズの第2世代モデルとなります。

 タブレット本体が進化しただけでなく、魅力的なアクセサリーも多数発表されました。そこでSurface 2のどこが進化したのか、さっそく分析してみたいと思います。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑Tegra 4搭載のWindows RT 8.1タブレット『Surface 2』。
Surface 2の強化ポイントを解説
↑第4世代Core搭載のWindows 8.1タブレット『Surface Pro 2』。

■ほぼ予想どおりのスペック、Surface 2の進化に注目

 発表された第2世代モデルは、ほぼ事前の予想通りとなる『Surface 2』と『Surface Pro 2』の2機種。初代Surface RTの後継モデルがSurface 2となりますが、名前から“RT”がなくなり、よりシンプルな名前になっています。

 Surface 2は基本性能が大きく向上し、Tegra 3に代わってTegra 4を搭載、画面はフルHDになり、バッテリー駆動時間は10時間に伸びています。ウェブカメラは350万画素のフロントカメラに加えて、500万画素のリアカメラも搭載しています。

 本体サイズは厚さが0.5ミリ、重さは1.49ポンド未満(約675g未満)、前モデルより薄型軽量化されています。タブレットとして持ち運びやすくなったのはうれしい点です。

 これまでブラックのみだった本体カラーは新しくシルバーが追加されました。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑Surface 2にはシルバー色が追加された。

 Surface独自の特徴でもあるキックスタンドも進化。2段階の角度調節ができるようになっています。これにより、Surfaceの“膝の上で使いづらい”という弱点が克服されています。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑2段階の角度調節で、より寝かせることができるようになった。

 OSとして最新のWindows RT 8.1をプリインストール。従来と同じくOffice 2013 RTが標準搭載されており、さらに8.1からはデスクトップ版のOutlook RTも追加されます。

■Surface Pro 2はHaswell搭載でバッテリー駆動時間が大幅増加

 Coreプロセッサー搭載のSurface Proは、Surface Pro 2に進化。搭載するCore i5プロセッサーは第3世代から第4世代(Haswell)に進化しています。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑Haswellを搭載するSurface Pro 2。

 この結果、バッテリー駆動時間は最大60%長くなったとのこと。前モデルが4~5時間駆動だったことを考えると、7~8時間程度まで伸びていることが期待できます。

 発表会では性能の向上を強調。Surface Pro 2は「真にノートPCを置き換えるもの」との位置付けで、“2-in-1”型Ultrabookと同等の性能を得られると考えてよいでしょう。

 メモリーとストレージも強化されます。構成はメモリー4GBの場合、SSDとして64または128GBが、メモリー8GBの場合、SSDとして256または512GBが用意されます。前モデルではメモリーが4GBのみでしたが、8GBモデルの追加により、本格的な写真や動画編集にも耐えられるものとなりそうです。SSDは日本限定仕様として登場した256GBモデルに加え、さらに上位の512GBモデルも追加されています。

 Surface ProとSurface Pro 2専用のオプションとして、ドッキングステーションも発表されました。有線LANやUSBポート、電源ポートを備えており、Surface Proを卓上で使う場合に便利なオプションとなりそうです。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑Surface ProまたはSurface Pro 2用のドッキングステーション。

■パワーカバーの追加、タッチカバーとタイプカバーも進化

 Surfaceシリーズといえば専用の薄型キーボード『タッチカバー』、『タイプカバー』が有名ですが、そこに第3のキーボードとして追加されたのが『パワーカバー』です。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑バッテリーを内蔵したキーボード『パワーカバー』。

 パワーカバーは薄型のバッテリーを内蔵しており、Surface 2、Surface Pro、Surface Pro 2に接続することでバッテリー駆動時間を最大50%伸ばすことができるとのこと。キーボード部分はメカニカルタイプとなっており、タイプカバーに近い構造となっているようです。

 ストロークのないタッチカバーは『タッチカバー2』に進化し、薄型化されたにも関わらずバックライトを搭載。また、センサー構造が大きく変化しています。

Surface 2&Pro 2の強化ポイントを徹底解説!

 この新しいセンサー構造を生かして、『Surface Music Kit』が発表されました。これはDTM用のパッドコントローラーのようにパッドが並んだタッチカバーとなっており、音色を割り当てて鳴らすなどの操作が可能となるようです。メカニカルなキーボードとはまったく異なる、タッチカバーならではの応用例といった印象です。これに関連して“The Surface Remix Project”というサイトも公開されています。

Surface 2&Pro 2の強化ポイントを徹底解説!
↑The Surface Remix Project。

 従来型キーボードに近い打鍵感の『タイプカバー2』も進化。バックライトを内蔵したにも関わらず、厚さは6ミリから5.4ミリに薄くなりました。ブラックのみだったカラーはシアン・マゼンタ・パープル・ブラックの4色に増えています。

Surface 2の強化ポイントを解説
↑タイプカバー2のカラーバリエーションは4色。

■Surface 2の反撃開始は10月22日から

 発売日は10月22日で、発売地域はオーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国。11月には中国でも発売予定となっています。

 初代Surface RTの発売は8ヵ国にとどまり、21ヵ国に拡大するまで3ヵ月かかったことを考えると、今回の発売地域は一歩前進といったところです。しかし日本での発売予定は発表されておらず、動向が気になるところです。

 価格はSurface 2が449ドルから、Surface Pro 2が899ドルからと、これまでのSurfaceシリーズの価格帯を大きく外れないレンジに設定されています。また、前モデルのSurface RTもWindows RT 8.1をインストールしたモデルが現行価格(349ドル)で併売されることか発表されています。

 さらにSurface 2およびSurface Pro 2には、SkyDriveの容量200GBや、Skypeによる無料の国際通話や無料WiFiが同梱されるとのこと。最初からマイクロソフトが持つリソースをフルスロットルで開放することで、確実に売上増を狙うという意気込みを感じます。ぜひ日本でも早期の発売を期待したいところです。

【追記】2013/9/24 8:50
初出時、タッチカバー2のカラーバリエーションおよびセンサー構造の画像キャプションに誤りがございました。お詫びして訂正します。

(2013年9月24日10時45分追記)写真とその説明の位置が一部誤っておりました。お詫びして訂正いたします。
(2013年9月24日14時43分追記)ドッキングステーションの解説に一部誤った記載がありました。お詫びして訂正いたします。

 

■関連サイト
Surface Pro 2
Surface 2
Announcing Surface 2, Surface Pro 2, and new Surface Accessories
 

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