初音ミクの複合型イベント『マジカルミライ2013』が、2013年8月30日に横浜アリーナにて開催された。マジカルミライとは、初音ミクの本気(マジ)ライブ、築いてきた文化(カルチャー)。これからの未来(ミライ)をひとまとめにした“ユーザー参加型文化祭”を意図としたイベントだ。マジカルミライはテーマに沿った3エリア(マジ/カル/ミライ・エリア)で構成される。「初音ミクに興味あるけど、どんな子なの?」というニュービーから、ミクのすべてを知るミク廃まで楽しめる、幅広いファンに向けた内容となっている。
8月30日といえば夏休み終盤、そしてミク誕生日(6周年)の前日ということもあり、マジカルミライに訪れたファンは約1万5000人。そんな夏の熱気と相まったアツいイベントの模様をお届けします。
■18歳以下優先ライブもあったマジ・エリア
大勢のボーカロイド楽曲と立体映像のライブを観ずに初音ミクは語れない。マジカルミライのコンサートは18歳以下優先の昼公演(3900人)と、ボーカロイドの声を担当した声優陣をフロントアクトに招いた夜公演(1万人)の2回開催された。
ステージの大部分をカバーするワイドなディラッドボードで縦横無尽に動くミクと、楽曲を生演奏でサポートするバンドが合わさった迫力あるライブ! セットリストのとおり激しいロックあり、バラードありとジャンルは多岐に渡るが、全体として声が聞きやすい曲、ゲーム収録曲など大勢のファンが知る曲を中心のセットリストだった。
ライブは聞きやすい曲が中心でマジカルミライが初めて参加するミクライブ、なんていう人でも楽しめる内容だった。ゲーム収録曲ではゲーム中のオリジナル衣装で登場していたり、ギターを手に歌った『Leia』や『アンハッピーリフレイン』ではバンドマンも同じギターで演奏してサウンド面も整合性を取るなど、気がつくとニヤリとできるポイントを見つけるのも楽しかった。
もちろんミク以外のボカロファミリーも登場。とくにカイトと鏡音レンがステージに登場すると会場から黄色い歓声が一気に湧き上がる! 女性ファンも多くコンサートに来ていましたね。
■セットリスト
M1 Sweet Devil 八王子P
M2 二次元ドリームフィーバー PolyphonicBranch
M3 キャットフード doriko
M4 からくりピエロ 40mP
M5 ありふれたせかいせいふく ピノキオP
M6 どうぶつ占い すこっぷ
M7 深海少女 ゆうゆ
M8 Hello, Worker KEI
M9 erase or zero クリスタルP
M10 ピアノ×フォルテ×スキャンダル OSTER project
M11 スキキライ HoneyWorks
M12 shake it! emon
M13 Weekender Girl kz (livetune) × 八王子P
M14 FREELY TOMORROW Mitchie M
M15 Last Night, Good Night(Re:Dialed) livetune
M16 Leia ゆよゆっぺ
M17 東京テディベア Neru
M18 アンハッピーリフレイン wowaka
M19 glow keeno
M20 Tell Your World livetune
M21 39 sasakure.UK×DECO*27
M22 ODDS & ENDS ryo(supercell)
<アンコール>
M23 1/6 -out of the gravity- ぼーかりおどP(noa)
M24 ゆめゆめ DECO*27
(※ M13,14,23は夜公演のみ)
■ミク自身と関連する文化がわかるカル・エリア
初音ミク自身についての歴史や、創作や関連作で派生されたさまざまなミク、および関連サービスを集めたコーナーが“カルエリア”だ。
2007年から始まる“初音ミク年表”や、各種イベント等で登場した著名イラストレーターのイラストパネルや立体物の数々は圧巻!
さらに9月26日に発売される最新ソフト『初音ミクV3』の先行体験コーナーを用意。本来のDTMソフトとしての初音ミクを使った作曲方法や、より進化した部分を知ることができた。
DTMソフトから派生してここまで広がったミクワールドを一望にできた“カルエリア”。DTMから触れた人、歌を聞いて知った人、イラストから好きになった人、いろんな形でミクとの出会いがあることが理解できます。
■ミクが着たイベントTシャツも売っていたミライ・エリア
イベント公式グッズ&企業ブースによるコラボグッズコーナー。各種コラボグッズも初音ミクの派生した姿のひとつ。物販のほか新作ゲームの体験コーナーや、札幌市や赤十字といったブースもあった。特に体験コーナーで試遊できた3作品はすべて冬~来年春発売ということもあり、とても多くのユーザーが順番を待っていた。
グッズ物販、ゲーム体験コーナー共に大盛況! 公式グッズの『マジカルミライTシャツ(ロゴ)』やカプセルトイの『リフレクトリスト』は、アンコール時のミクやフロントアクトで登場した声優陣も着用していたね!
マジエリア昼公演後、クリプトン・フューチャーメディア代表取締役の伊藤博之氏による会見が行なわれた。会見で伊藤氏は「マジカルミライはたくさんの方にお越しいただいて非常に盛り上がってくれた。初音ミクはDTMソフトで音楽をつくり、その音楽に絵がついてきたという創作が中心で、その創作の結果がコンサートになった。コンサートに加えて初音ミクに関する創作文化を若い人を中心に伝えていけた」と、イベントに対する手応えを語った。
■関連サイト
マジカルミライ2013
(C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net / c SEGA
Graphics by SEGA / MARZA ANIMATION PLANET INC.
Organized by TOKYO MX / Crypton Future Media, INC.
(C) TOKYO MX
(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
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