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レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013

2013年09月06日 17時00分更新

 9月5日、レノボはIFA2013の開幕に先駆けてプレスカンファレンスを開催し、複数のモードで使えるコンバーチブル機構を備えた4機種の最新PCを発表しました。

 IDC調べによる世界PC市場シェアにおいて、レノボは2013年第2四半期に16.7%でシェアNo.1となり、それまでトップだったHPを抜いたばかり。そのレノボが発表する最新PCということで、発表会場となったレノボブースは報道関係者で満員となり、立ち見がブースを囲むという盛況ぶりでした。

 また、レノボによればWindows8対応コンバーチブルPCにおいて、Yogaシリーズは45%のシェアを占めているとのこと。IFA2013における発表機種も、もちろん全機種がコンバーチブルとなっています。

 それでは、Lenovo Business GroupのNick Reynolds氏による発表をご紹介します。

■薄型軽量かつ3200×1800ドットディスプレー採用の『Yoga 2 Pro』

 『Yoga 2 Pro』は、IdeaPad Yoga 13の後継となる機種。“ラップトップ”、“スタンド”、“テント”、“タブレット”の4つのモードはそのままに、筐体が大幅にスリムになったのが特徴です。

 初代Yoga 13はコンバーチブル機構のせいか、やや厚ぼったいイメージがありました。しかしYoga 2 Proでは、厚さは15.5mmと非常に薄くなり、重さも1.39kgに軽量化。軽快な13インチのモバイルノートに仕上がっています。一方、変形を支えるヒンジは2万5000回のテストに耐えるもので、耐久性はしっかりと維持しています。

 さらに13.3インチのディスプレーは、3200×1800ドットという超高解像度パネルを採用。きわめて高精細な表示が可能になり、高解像度ディスプレーを期待するユーザーに朗報と言えます。

レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑Yogaシリーズの最新モデル『Yoga 2 Pro』。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑ディスプレーは3200×1800ドットに進化。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑4つのモードに変形できる特徴はそのまま、より薄く、軽くなった。

 独自のソフトウェアとして、現在のモードに応じて適切なアプリを提案してくれる『Yoga Picks』を搭載。たとえばタブレットモードでは、ボイスコントロールに対応した独自の“カメラ”アプリが用意されています。興味深いのが料理中に使える“シェフ”モード。テントモードでアプリを起動すると、画面に触れることなくジェスチャーで操作することが可能。手が汚れていてもお構いなしにPCを使うことができます。

レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑モードに応じて適切なアプリを提案するYoga Picks。

 第4世代Coreプロセッサーを搭載。最大8GBのメモリー、512GBのSSDを選択可能。最大9時間のバッテリー駆動が可能です。OSは10月18日に一般発売予定のWindows8.1に対応。ヨーロッパでは10月の発売を予定しており、価格は1299ユーロ(約17万円)となっています。

■ThinkPadにYogaシリーズの変形を採り入れた『ThinkPad Yoga』

 トラックポイントやビジネス向けの機能が特徴のThinkPadシリーズに、Yogaシリーズの変形機構を組み合わせた最新モデルが『ThinkPad Yoga』です。Yoga 2 Proと同じく、4つのモードに変形可能。

 ThinkPadシリーズで定評のあるキーボードは新たに“リフト&ロック”機構を採用。タブレットへの変形時にはキーが筐体内に沈み込むことで、キーボード面がフラットになる構造となっています。これまでのYogaシリーズでは、タブレットへの変形時にキーボードを無効化していました。しかしThinkPad Yogaではキーボード面がフラットとなるため、手に持ったときにタブレット背面のキーが気にならないというメリットがあります。

レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑ThinkPadとYogaが融合し、『ThinkPad Yoga』が誕生。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑タブレット状態になるとキーボードが沈み込み、フラットになる。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑画面サイズは12.5インチで、フルHDモデルも提供する。

 ノートPCとしてのThinkPad Yogaは、12.5インチのディスプレーを搭載した、厚さ18.8mm、重さ1.57kgのUltrabookです。ディスプレーはHD(1366×768ドット)に加え、フルHD(1920×1080ドット)のオプションも提供されるとのこと。

 第4世代Coreプロセッサーを搭載し、ストレージはSSDだけでなく、最大1TBのHDDもサポート。オプションのデジタイザーによるペン入力にも対応します。最大8時間のバッテリー駆動が可能で、一部のThinkPadシリーズに採用されてきた電源やUSB、HDMIなどを1本のケーブルで伝送できる“OneLink”にも対応します。

 11月発売予定で、価格は799ドル(約10万5000円)からとなっています。

■魅力的な価格で最大300度まで開くことができる『Flex 14/15』

 ノートPCとスタンドモードの2つに対応するFlexシリーズも発表されました。特徴は、300度まで開くディスプレー。360度開くYoga 2 Proより調整幅は限られるものの、Yogaシリーズ同様に2万5000回のテストに耐えるヒンジを搭載します。

レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑300度まで開くFlexシリーズを発表。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑魅力的な価格で300度までのコンバーチブルを実現する。

 ディスプレーを300度に開いたスタンドモードでは、テレビ番組やHuluなどの動画を視聴するのに最適とのこと。フルHDの動画を最大6時間再生できる大容量バッテリーを搭載。通常利用では最大9時間の動作が可能となっています。

 画面サイズにより、14インチモデルと15インチモデルの2種類があります。重さは14インチモデルが2kg、15インチモデルが2.3kg。カラーバリエーションはいずれもシルバーとオレンジの両方を用意。価格は499ユーロ(約6万5000円)より、10月発売予定となっています。

■Horizonの弟分となるオールインワン『Flex 20』

 オールインワン型PCとしては、2013年のCESで発表した『IdeaCentre Hoziron』の派生型として『Flex 20』を発表。27インチのHorizonに対し、レノボはFlex 20を“弟分”と位置付けています。

レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑IdeaCentre Horizonの弟分、『Flex 20』。
レノボが4機種のPCを発表、全機種コンバーチブル:IFA2013
↑ジョイスティックなどの専用デバイスを使ったマルチプレーヤーゲームを楽しめる。

 画面は19.5インチで画面解像度は1600×900ドットと、手頃な大きさになっています。背面のスタンドを折りたたむことで、フラットモードに変形可能。Horizon同様、オプションのスタンドを用いてテーブル状に設置することも可能です。

 Horizonと同じく、レノボの独自UI“AURA”を搭載。また、ジョイスティックを利用したエアホッケーなどのマルチプレーヤーゲームが楽しめる点も同様です。

 フレームレスディスプレーによる美しいデザインにもこだわったとのこと。オールインワン型でありながらバッテリーを内蔵しており、最大3時間の動作が可能。自宅内で持ち運んで使うことができます。

 価格は999ユーロ(約13万円)からで、10月に発売予定となっています。

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