SHIELDはAndroid4.2搭載の端末なので、当然アンドロイド用ゲームアプリが動きます。コントローラー対応のアプリなら、まるでニンテンドーDSやPS Vitaのように遊べるわけです。しかし、このままじゃただの重い(579グラム)ゲーム機ですが、真骨頂は“PC上で動いているゲームをストリーミングして、リモートでプレーできる”ことなので、これを試さずにはおけません。まずはPC上のセットアップです。
↑必須パーツはもちろんNVIDIA製GeForceグラフィックボード。GTX650以上が必要とされています。
↑続いて、ゲームの設定を自動調整するNVIDIA謹製ユーティリティーGeForce Experience。Ver1.6からSHEILDのストリーミングに対応しました。
↑現状でストリーミングできるのはSteamで扱っているタイトルのみ。
↑SHIELD本体中央にある“GeForce”マーク入りのボタンを押すと、SHIELD用ゲームメニューに切り替わります。ここの“PC GAMES BETA”を選択すると、同一のLAN内にあるGeForce搭載機が見つかります。
↑目的のPCを選択すると、PCにインストールした対応ゲームの一覧が表示されます。
↑あとは好きなゲームをクリックするだけ。PC側では解像度がSHIELDの1280×720ドットに自動的に変更されます。コントローラーも無事動き(後述)プレーが可能になりました。
プレーフィールは、『Tomb Raider』はGTX760搭載PC上で平均75fps前後出ますが、SHIELD上だと30fps程度じゃないかなーという感じで、引っ掛かりを感じます。これはおそらく無線LAN環境のせいだと思いますが、結構ブロックノイズが多くビットレートが低いもよう。もう少し環境の見直しが必要そうですが、盆休みは自宅でダラダラ寝そべりながら、PCゲームに興じたいと思います。
さてここからはオマケのお話。実はワタクシのSHIELDちゃん、来た当初はなぜかコントローラーで操作できないという、現象に悩まされていました。そこでいろいろと情報を集めてみましたが、日本未発売の製品なので英語での情報しか見つかりません。米NVIDIAのフォーラムを英検3級のへなちょこスキルとGoogle翻訳先生に頼りながら見つけたのがこのポスト。“Unable to use Shield Controller once game starts”というタイトルで、「海の向こうでも悩んでいる同士がいるんだ!」と勝手に意気投合していたところ、“UEFI”だの“Secure Boot”といった自作erおなじみのキーワードが出てきました。その解決策も以下にまとめられていました。
“[Fix] For Shield users with no input in games (UEFI & SecureBoot Only)”(関連サイト)
この記事によると、UEFIでWindows8をインストールするした場合、Secure Bootが悪さをするとのこと。UEFIとは“Unified Extensible Firmware Interface”でOSの起動が高速になるなどフツーは使用してしまうもの。そしてSecure Bootは“許可されていないファームウェア、オペレーティングシステム、UEFI ドライバー が起動時に実行されないように支援する機能”です。これがSHIELDのリモートコントロールを邪魔しているようです。
↑UEFI上でSecure Bootをオフに。BIOSとの互換性を確保するCSM(Compatiblity Support Module)の項目から起動を許可するデバイスで“Both,Legacy OPROM only”を選択。フォーラムに書かれているとおりに設定しました。
結果はあっさりコントローラーで動かせるようになりました。画面上のララ・クラフトもいつもより可愛らしく見えてきました!
『SHIELD』
●NVIDIA(関連サイト)
直販価格 299ドル
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