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裸のままiPhoneを防水化できるサービスを取材したっ|Mac

2013年08月04日 14時00分更新

2013年8月、本記事でご紹介したmodcrewの防水加工サービスが、2014年3月1日にようやくスタートしました(関連記事)。関連記事中にある通り、防水加工方法が変更され、水没NGとなっています。詳細は関連記事をご覧ください。

 裸のiPhoneを防水にしてくれるサービスがあると聞きつけ、提供元であるmodcrew(モディクルー)を訪ねて取材しました。

WaterBlock

 取材に派遣されたのは、MacPeople編集部内にあるとかないとか言われている闇の組織、神楽坂iPhone倶楽部。なんだか、富士見iPhoneクラブ(関連記事)とかぶってるメンバーもいるようですね。なにはともあれ、覆面軍団4人組がいつも通りのゆるゆるトークを繰り広げています。まずは座談会メンバーをご紹介しましょう。

神楽坂iPhone倶楽部の覆面軍団
WaterBlock

(写真左から)
TOSHIRO(以下:T)某書籍編集部に所属。スパッと言い切るが、興味のないことには無関心。iPhone5の黒を所有

CURRY(以下:C某サイトのライターで、当クラブリーダー。カレーが大好き。iPhoneは3G/3GS/4/5を所有

HIROMING(以下:H某パソコン週刊誌から異動してきた、某Mac誌の女子編集者。iPhone5とXperia Zの2台持ち

NISSHI(以下:N)某デジタル関連部署に所属。音楽や動画をいっぱい入れたいので、iPhone5では64GBを選択

iPhoneは防水になりそうにない? ならば加工しちゃえ!

C携帯キャリア3社から夏モデルが出て久しいですが、やっぱり日本製のスマートフォンって防水が多いですね。
N日本は世界の中でも防水のニーズが高いっていうしね。
CiPhoneも次のバージョンで防水にしてくれないかなぁ……。
Tカリーはよく落とすから必須だよな。
Cえーっ。誰だって一度や二度、トイレに落としそうになったことはあるでしょ。
Tそう? 画面を割ったこともないし、水ぬれもない。ん、そういえば一度ラーメンに落としたことがあったかも(笑)。
N取材帰りに六本木のラーメン屋で落としてたね(笑)。
Hそういえばこの7月、iPhoneを防水加工してくれるサービスが始まるってニュースを見かけましたよ。
Cなにそれ、知らない!
H内部の部品をコーティングすることで、水にぬれても壊れないそうです。
C面白そう!! 今回のiPhone倶楽部はそこに取材しませんか?
T、N、H賛成ー!

――後日

C:というわけで、横浜市の馬車道という所にあるmodcrew(モディクルー)さんにやってきました。

WaterBlock
WaterBlock

 訪ねたのは、横浜の古い倉庫を改築したオシャレな店舗兼オフィス。リア充とはほど遠い覆面軍団は、こんな地に足を踏み入れただけでたじたじ。

WaterBlock
「WaterBlock」という加工技術を用いたiPhone防水化サービスを7月よりスタート。modcrewのCEO、大沼功氏に話を聞いた

modcrew(以降:m):今日はよろしくお願いします。いやー、取材のオファーを受けたとき、誌面で覆面の方々を見て一体何を言われるのかと(笑)。
C:いやいや、覆面をかぶってますが、中はいたってジェントルメンな人々ですよ。
N:ジェントルメン……。

ポケットに入れておいて汗で水ぬれ状態になる危険も

C:これまでiPhoneの防水といえば、ケースに入れるしかありませんでした。本当に「裸」で大丈夫なんですか?
m:ええ。まずデモを見てください。このiPhone4S は背面パネルをシースルーに替えてあるので内部が見えます。で、水槽に落とす。(ブクブクブクブク)
一同:おおっ!
H:こんなに水が入っちゃうんですね。
T:中は意外とスキマがあるってことだな。
N:確かに画面はついたままですね。
m:そして取り出すと、穴の空いた個所(つまりは端子)から水が出ていきます。(ジャバ~)
C:すげーーーー!! 水没したら、すぐには電源を入れずに内部の基板を乾かすのがセオリーですが、普通に動いてますね。
m:「WaterBlock」という技術で電子回路をナノ単位の撥水膜で覆っているので、水が入っても大丈夫なんです。
N:電子回路を覆う技術ということは、iPhoneの外装はそのままなんですか?
m:ええ。水にぬれても大丈夫な所はコーティングしてません。

防水加工は内部の基板に施す
WaterBlock
背面パネルを透明にしたiPhoneでの水没デモ。内部にブクブクと水が入っていく。水が入らないようにする加工ではなく、水にぬれても大丈夫な加工という点がミソ

ぬれたままでも問題なく動作

WaterBlock
WaterBlock

 液晶モニターの後ろに水が入っているのがわかる。そんな状態でもなんら問題なく動いているのが不思議なくらいだ。真水以外に海水や洗剤などもOKと相当タフだ

N:じゃあDockやLightningの端子とか、イヤホンってもともと大丈夫なの?
m:はい。内部の基板を加工していますから、端子自体は大丈夫です。ぬれたら、端子を乾かして使ってください。iPhoneの水ぬれでいちばん多いのは、トイレへの落下なんです。あと、男性だと端末を胸ポケットに入れていたらゲリラ豪雨に遭い、ポケットに水が溜まってしまって故障とか、女性ならカバンに入れていた飲み物が漏れてしまって水没という話も聞きます。意外と気がつかないのが、暑い季節にズボンのポケットに入れておいて汗で壊れてしまうという事故。
C:えっ。俺、ケツポケット派で、かなり汗っかきなんですが。
T:ピンチじゃん。
m:建設現場で汗の湿気で水没状態になるというのがあります。汗は塩分を含んでいるのが厄介なんですよ。
C:もしかして水没させないように注意しつつお風呂で使うのも危ないですか?
m:意外にヤバいです。でもWaterBlockで加工しておけば、お風呂だけでなく洗剤や油がかかっても耐えられます。
T:すごい。すぐにでも欲しいな。普通の防水スマートフォンは真水以外はダメだけど、これなら海水でもOKだから、サーファーとかのニーズはすごい高そう。

アップルの保証とのトレードオフになる

N:加工できるのはiPhoneのみですか?
m;:そうですね。いまのところ4/4S/5の対応となってます。
C:iPadは?
:iPhoneより面積が大きいので、加工に手間がかかってしまうんです。そうするといまの5980円~という価格を実現するのが難しくなってしまうのです。
H:でも、思ったよりずいぶん安いんですね。
T:防水のケースも4000~5000円のは普通にあるから、すごく安いな!
N:深夜のテレビ通販ばりに、みんな大プッシュだね。デメリットはないの?
C:またそういう……。
m:うーん、受け付けは持ち込みのみで、加工に3~4日かかるので、その間はiPhoneが使えなくなってしまいますね。
H:郵送ではダメなんですか?
m:輸送中に端末をキズつけてしまうといけないので、悩みどころです。できるだけ早く対応したいと思っています。あと、Appleの保証はなくなってしまいます。
C:それはまぁ承知のうえですよね。
m:うちで加工をしたあとにiPhoneが故障した場合など、どうにかできないか保険会社と交渉中です。それがダメでも、うちで防水加工したものは何らかの手段で救済できればと。弊社はもともと修理業務をやっていて、その一環として防水加工を始めたので。
C:まぁ最悪、ここでお金を払って直せばいいってことですね。

:それですとありがたいです(笑)。
N:次のiPhoneが出たタイミングで、買ったら使う前に速攻で防水にするのがいいんじゃない?
C:iPhoneの使い方が根底から変わりそう。いろいろ天秤にかけても、加工するメリットは大きいなぁ! 皆さんもぜひmodcrewのサイトでチェックしてみてください。

●modcrew(外部リンク)
公式サイト
公式Facebook
公式Twitter

 神楽坂iPhone倶楽部は、MacPeopleに毎月掲載中の老舗連載ページ。10月号(8月29日発売)では、既存のボールペンをタッチペンに変身できる「SMART-TIP」(関連記事)の開発元にインタビューします。どうぞお楽しみに!

WaterBlock

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