いよいよ6月26日(米国時間)より、マイクロソフトの開発者向けカンファレンス『BUILD 2013』が開催されます。
↑BUILD会場となるサンフランシスコのモスコーン・センター。
昨年はシアトルのマイクロソフト本社で開催されたこともあり、参加人数に限りがあったものの、今年はアップルやグーグルのイベントでおなじみ、サンフランシスコのモスコーン・センターに移動。世界中から多数の開発者が参加することになりそうです。
■今年のBUILDはサンフランシスコ!
BUILD 2013の開幕前日となる6月25日。モスコーン・センターでは、準備がちゃくちゃくと進んでいました。
↑BUILDの開催地、サンフランシスコ。筆者はこれが初訪問のため、やや緊張気味。
↑BUILD 2013ではモスコーン・センターのNorthとSouthが会場となるようです。
↑レジストレーション。明日以降は参加者が長蛇の列をつくるはず。
↑Day 0はマイクロソフト関係者やプレスが出入りする程度で、人影はまばら。
BUILDといえば、気になるのは参加者へのデバイスの配布です。BUILDの参加費用は早期登録で1595ドル、通常価格2095ドルと、プロの開発者向けイベントとはいえ、かなりの高額に設定されています。そのぶん、参加者に配布されるデバイスも大盤振る舞いされる傾向にあります。
ちなみに昨年11月に開催された前回のBUILDでは、発売されたばかりのSurface RTとNokia Lumia 920、そしてSkyDriveの容量追加100GBぶんが全員に配布されたとか(残念ながらプレスは対象外)。今年はいったい何が登場するのでしょうか。
■ティム・オブライエン氏によるプレス向けブリーフィングも
6月25日には、米マイクロソフトでDeveloper&Platform Evangelism担当ジェネラルマネージャーを務めるティム・オブライエン氏によるプレス向けのブリーフィングが行なわれました。
↑米マイクロソフトのティム・オブライエン氏。いわゆる“エバンジェリスト”のボス的な存在。
ただし、BUILD 2013の目玉となるであろう『Windows8.1』などの最新製品については、明日のキーノートを控えていることもあり、お預け。その代わり、昨年のBUILD以降にマイクロソフトが開発者向けに提供してきた施策を振り返る、BUILD 2013に向けたウォーミングアップのようなセッションとなりました。
↑Windows8のストアアプリ開発では、タッチを主体としたエクスペリエンスの提供や、ストアによるマネタイズ、既存の開発スキルの流用が可能。
↑Windows8の発売以降、アプリ数やアプリのダウンロード数は急速に増加している。
↑世界で2億人のインフォメーションワーカーが、「Windowsタブレットを仕事に使いたい」と回答したという調査結果を引用。
↑Windows Phone 8にも言及。既存の開発スキルを流用できること、PCやタブレットと一貫性のあるユーザー体験を提供できる点で優位性がある。
Windowsを中心としたエコシステムの強みは、デスクトップPC・ノートPC・タブレット・スマートフォンといった複数のデバイスにまたがって、一貫性のあるユーザー体験を提供できる点にあるとしています。
↑デバイスごとに表示を最適化しつつ、一貫したユーザー体験を提供できる。
さらに見逃せないのは、Windowsエコシステムを支える開発環境です。アプリをWindowsストア向けにつくるのか、Windows Phone向けにつくるのか、あるいはクラウド向けにつくるのかに関わらず、Visual Studioで開発やデバッグを進めることが可能。C#やC++、HTML/JavaScriptといった言語のスキルも、これらのデバイス間で流用できるのが強みです。
↑クライアントから組み込み機器、クラウドまで、共通の開発環境へ言語で対応できる。
■キーノートはライブ中継、プレビュー版は6月26日に公開
Windows 8.1の正式発表が期待されるキーノートは、6月26日午前9時(日本時間で6月27日午前1時)より開始予定。公式サイト(下記リンク参照)でのライブ中継も予定されています。
また、同日中にWindows8.1のプレビュー版が、Windows8およびWindows RT向けに公開される予定です。プレビュー版の配布はISOイメージ以外に、Windowsストア経由でのアップデートも可能とのウワサ。最速で試してみたい人は、Microsoftアカウントでログインした状態で待っておくとよいでしょう。
■関連サイト
BUILD公式サイト
山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ
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