8インチだからこそできる“ぐわし掴み”。いかにICONIA W3-810がコンパクトかわかります。 |
8.1インチのWindows8ピュアタブレット『Acer Iconia W3-810』が編集部に到着。COMPUTEX TAIPEI 2013での発表が記憶に新しいコンパクトな8タブ、個人的には待ちに待った!という心境。iPadもmini、AndroidタブだってNexus7しか候補に上がらない僕としては、8インチは絶対にイケてるはずだと思ってたわけです。
(COMPUTEX TAIPEI 2013の関連記事はコチラ)
さて届いた実機は、これは文句なしに良いモノです。競合機種のない今、間違いなく“買い”。まだざっと触っただけなのでディープなレビューではありませんが、気になっていた実測バッテリー駆動時間は速攻で計測しましたからね。
結果、驚くなかれ、実測でバッテリー駆動9時間25分! 十分でしょう。本体の実測重量496g、RTではなくフル機能のWindows8が動いて予想実売価格6万円。しかもOffice2013付属。悪くない。
9時間超えのバッテリー駆動時間はBBench計測で、画面輝度中間、30秒ごとのウェブ巡回の数字ですから、一般的なiOSタブレットやAndroidタブレット同様、ガシガシ使い倒せるWindows8タブレットと言えます。
W3-810本体、充電器、比較用のHTCの5インチスマホ(HTC J butterfly)。充電器は非常にコンパクトです。 |
しつこいようですが比較。 |
iPad miniとの比較。厚みはIconia W3-810のほうがちょっと厚く、天地も親指の幅ぶん程度、W3-810のほうが長い。
iOS、Androidタブに対する最強のアドバンテージは何か? 当たり前のこの疑問への答えは、地味に聞こえるかもしれませんが、“フル機能のOfficeが使えること”これです。本体価格6万円の中には、Office Home & Business 2013が含まれてます(ちなみにソフト単体の実売価格は3万2000円相当)。
Officeなんて使ってない? 本当に? だって社会人は当然として、学生の人でもゼミや研究発表でPowerPointを使う機会はありますよね? そういうときに、互換性問題を100%気にせずに使えるっていうのはやっぱり大きい。なんなら、これ1台で手直しから本格編集までできちゃう。もちろんWordもExcelも、サードパーティーの無料オフィスみたいに再現性の心配も、保存したデータが壊れる可能性を考える必要も一切ありません。
8インチはランドスケープモードでもスマートに片手持ち可能。裏面はシールが色々貼ってありますが、自分用のプライベートマシンだったら左の3枚は剥がしちゃいますね。
さて、ざっと使った限りの○と×をまとめるとこんな感じでした。
ここがとっても○
・サイズ感がとにかく最高。8インチLove!iPad miniを初めて触ったときと同じ、「このサイズだよ必要なのは!!」という感覚。
・メモリー2GBでも結構サクサク動く。
・文字入力は、iPadやAndroidと同様両手親指でポチポチ入力が心地良くハマる
・解像度は全然気にならない。Nexus7もiPad miniもXGA〜WXGAですからね
・厚み/重量は十分コンパクト
こういうトコロは×
・液晶画面にギラつき感あり。ランドスケープモード時が特に気になるかも? 視野角もちょっと狭い(慣れましたけどね)
・画面上部の裏側(インカメラ裏)が重い処理をすると結構発熱する。縦持ち多用の人(僕とか)はそこまで気にならないと思う
基本的には、ハードウェア的には液晶が気になる人はいるだろうけど、実用性と利便性が圧倒的に勝るので良いでしょう。発熱面は、起動後しばらく放置すると、ブラウザー利用時くらいの負荷なら気にならなくなりました。ひょっとすると、インデックス化処理の発熱だったのかも。
どちらかというと改善要望は、Windows8のほうにある印象。ピュアタブかつ8インチ特有の問題とは思いますが、
・タッチ入力時に変換候補が上すぎる。キーボードの直上に表示してほしい
・長めの文章入力時に、好みの場所にカーソルがタッチ移動できない(文節を認識してるっぽい?)
・変換候補の範囲指定がタッチだけだとできない(おそらく)
というところです。
カーソル移動の件は結構ストレスが多いけど、とりあえずは慣れで対処。Windows8.1では改善してくれるんじゃないか、と期待します。
ちなみに、あらためて実機および実測で確認できたスペック面はこういう内容です(まとめ)。
CPU | Intel Atom Z2760(1.8GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ容量 | 64GB |
マイコンピューターからの認識容量 | 49.3GB |
テスト時の空き容量 | 約24GB(アカウント2つ作成+Office2013とChromeなどソフト数本インストール時) |
ディスプレー | 8.1インチ液晶(1280×800ドット) |
実測バッテリー駆動 | 9時間25分(BBench計測、輝度中、30秒ごとWiFi巡回) |
実測重量 | 496g(本体のみ) |
これからもっと使い込んでみますが、うん、使えば使うほど自分はこのサイズを待っていたという感覚。8インチのWindows8タブレット、間違いなく、Windowsのユーザー体験に新しいものを呼び込んだと思いますよ。6月26日の予約開始、さらにおそらくそこで明らかになる発売日は注目です。
下部。両端の穴はスピーカーだと思われ、左の穴はイヤホンジャック。右の穴はACアダプターの端子。充電は独自端子です。 |
右側面。microSDカードスロットと、音量の増減ボタン。スマホ風ですね。 |
上部のアップ。左から電源スイッチ、micro USB、mini HDMI。 |
かなり満足度高いですぜ、を表情で再現。これは使い込み甲斐がありそうだ。 |
●関連サイト
Iconia W3-810発売リリース文
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