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森雪之丞P、浅倉大介P誕生。新ボカロライブラリ『ZOLA PROJECT』発表会

2013年06月21日 22時30分更新

 ヤマハが新ボーカロイドライブラリ『VOCALOID Library ZOLA PROJECT』を発売。1本に3人ぶんの男性音声ライブラリ、そして専用のプラグイン『Job Plugin(ZORA_Unison)』などを収録、ユニゾンやコーラス部分も簡単に作成することが可能です。ソロ(ひとり)、ユニット(2人)、グループ(全員)とさまざまな形で表現でき、制作の幅が広がります。

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 冒頭に、“ボーカロイドの父”ことヤマハの剣持氏が登場。「ボーカロイドは今年で発表から10周年。支えてくださっている皆様に感謝を申し上げたい」と挨拶。「ボーカロイドは新しい楽器。ライブラリの差は音色の違いだと思います。新しい音色を使って新しい音楽をつくってほしいです。そして、文化を育てていく責任が皆さんにはあります。作品を安易に批判するのではなく、愛情をもって批判してください」と、つくり手と受けて双方にメッセージを送りました。

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 発表会では公式デモ曲『BORDERLESS』を初披露、作詞を担当した森雪之丞氏。(以下:森雪之丞P)そして作曲担当の浅倉大介氏(以下:浅倉大介P)がステージに。森雪之丞PはZOLAやボーカロイドに関して「夢と現実をいったり来たりするのは表現者の特権だと思っていましたが、それがみんなに与えられ、なにか革命的な歴史の始まりだと思います。また、言葉、メロディーを自由に操れる、こんなすばらしい時代はない」とコメント。

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 浅倉大介Pは「ボカロ用に曲を書いたのは初めて。3人の声が個性豊かなので、歌い分けでいかにかっこよくみせかを意識しました。森雪之丞さんの詞はS心のある言葉を選んでいると思いました」と制作時のエピソードと歌詞について言及。

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 それに対し森雪之丞Pは「浅倉さんの楽曲がシンコペーションなど、とにかくビートの流れ、強さを強調するメロディーだったのでZOLAがどれだけ対応できるか調教しました。」と返し、「グイグイ攻める曲でしたので、それに迎え撃つ気持ちでいいセッションができた」と今回のコラボを楽しんだ様子が伝わってきました。

 

 最後に『ZOLA』を使用するユーザーへ、浅倉大介Pが「今のボカロPの世代は面白いアイデアをたくさんもっているので、どうZOLAの3人でやっていくのか楽しみです。KYO君の“攻め”、YUU君の“上ハモ”、WIL君の“甘い声”のうまい差し引きでいろいろなエンタテインメントにトライして、音楽の新しい未来をつくってほしい」とアドバイス。

 森雪之丞Pも「テクニックがあってできる世界もありますが、気持ちやセンスでつくっていく表現もあります。この時代だからこそ得たものがあるので、いろんな表現をして遊んで頂けたら素敵だと思います」と語り、発表会を締めました。

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 なお、今回『VOCALOID Library ZOLA PROJECT』のイラストレーションを天野喜孝氏が担当。公式HPでは、天野氏の描いたYUU、KYO、WILとともにKEI氏や梅谷阿太郎氏氏など人気絵師たちのイラストも公開中。7月20日からは楽曲・イラストコンテストも予定されており、今後の展開から目が離せません!

●関連サイト
ZOLA PROJECT 公式HP

『VOCALOID Library ZOLA PROJECT』
● ヤマハ
● 実売価格1万3000円前後

©Yamaha Corporation

※23:06修正 お名前の漢字が間違っていることを読者さまからご指摘があり修正いたしました。関係者並びにみなさまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

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