『PS4』に『Xbox One』と、コンソールゲーム中心のE3ですが、日本の東京ゲームショウと比べてみれば、PCゲーム対応のゲームタイトルが豊富です。スクウェア・エニックスのMMORPG『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』はその代表ですが、私ジサトラアキラ的にグッときたタイトルを触ってきました。
『Company of Heroes 2』
●SEGA(6月25日発売予定)
http://www.companyofheroes.com/
第2次世界大戦を部隊にしたリアルタイムストラテジー(RTS)の続編。個人的にはFPSと並んでPCだからこそ楽しめるジャンルだと思っています。会場では、キャンペーン(シングルプレイモード)と対AIの拠点制圧戦(マルチプレイモード)を試すことができました。
部隊単位で兵士を生産するのですが、ひとりひとりがまるで状況に応じて行動を考えているかのように動く様子や、重厚感たっぷりに進軍する戦車などを見る限り、これまで遊んだことがある同ジャンルの『Age of Empires』や『Starcraft』とは異なったRTSに仕上がっているようです。短時間のプレーだったため、すべての兵種を試せておらず、操作に慣れていないこともありますが、ほかのRTSよりも、部隊単位の小規模な戦闘より、どこに部隊を配置してマップ全体での戦闘の組み立てが重要になりそうなつくりになっているようです。
『World of Warplanes』
●Wargaming(7月2日オープンベータテスト開始予定)
http://worldofwarplanes.com
続いて、日本人プレイヤーも多く、競技用タイトルにもなっている『World of Tanks』の弟ぶんにあたる、基本プレイ無料の戦闘機による空中戦が楽しめるゲームです。World of Tanksは、歴史上の実在する戦車を操作できることもあって“軍事マニア”にもウケがいいのですが、World of Warplanesも同様に日本の“零戦”なども登場します。ゲームシステムもほぼ同じで、好みの戦闘機を選んで敵味方に分かれて戦闘、撃墜されたらそのゲームは復帰できませんが、ほかの機体で別ゲームを開始できます。このテンポのよさが人気の理由なのでしょう。
試遊台はマウスとキーボード以外にも、MadCatz製の操縦桿型コントローラーも使うことができました。操作感はかなり変わりますが、こういった楽しみができるのもの“乗り物”系ゲームの楽しいところです。海戦ゲームの『World of Warships』も予定しているので、楽しみなメーカーです。
『ARMA3』
●Bohemia Interactive(発売日未定)
http://www.arma3.com/
日本語版の発売も決定している、ファーストパーソンシューター(FPS)。シリーズ共通の特長として、オープンワールド的なマップの広さや、乗り物の多さなどがありますが、足を撃たれればその場から動けなくなったり、ヒーローがごとくバンバンと力押しで撃ちまくっていればいい訳ではないシビアさがウケています。今作でもその特長は引き継ぎつつグラフィックなどを大幅に向上しているようです。
『Dayz』
●Bohemia Interactive(発売日未定)
http://dayzmod.com/
ARMAシリーズはユーザーによる数多くのMODやアドオンを導入して遊ばれていました。『ARMA3』の前作である『ARMA2』でも特に人気だったのが、ゾンビが大量発生してしまった世界でひたすら生き延びることが目的の『DayZ』です。あまりに人気があったため、とうとうMODではなくスタンドアローン版としてリリースするために開発が進んでいます。
以上、ちょっとマニアックな視点で集めてみました。これらのタイトルは近々遊べるようになるものばかりで覚えておいてそんはないでしょう。
最後に、計4日間の取材を終えて、来場者が様々なゲームを手にして楽しんでいるのを見ていると「プレステだろうがXboxだろうが、PCだろうが楽しんだもの勝ち」という雰囲気が伝わってきます。ふだん何気なく遊んでいるゲームを、全力で楽しんでみたくなる、そんなイベントでした。
■関連リンク
E3 2013公式サイト
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