WWDCの基調講演では、Haswell搭載のMacBook Airはバッテリー駆動時間が大幅に伸びていると宣伝していました。しかし、スペックをよく見ると、CPUのクロック周波数は1.3GHzとMacBook Air史上、最低の数字です。バッテリー駆動時間が延びてるのは、CPU性能を落としたからでは? と勘ぐられても仕方ありません。そこで、新旧の11/13インチのMacBook Airを使い、ベンチマークアプリの『Geekbench 2』と『CINEBENCH R11.5』を使って性能を比較してみました。
テストに仕様したマシンは以下のとおりです。
新11インチ | 旧11インチ | 新13インチ | 旧13インチ | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5(Haswell) | Core i5(IvyBridge) | Core i5(Haswell) | Core i5(IvyBridge) |
クロック周波数 | 1.3GHz | 1.7GHz | 1.3GHz | 1.8GHz |
SSD | 128GB | 64GB | 128GB | 128GB |
メモリー | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
新11インチ |
旧11インチ |
新13インチ |
旧13インチ |
まずはGeekbenchの結果を見ていきましょう。なんと、新旧モデルともほとんど差が見られません。誤差の範囲内ですが、11インチモデルの場合は新モデルのほうが総合スコアは少し高くなっていますね。新旧のマシンのクロック周波数には結構差がありますが、新旧11インチモデルの場合、Turbo Boost時のクロック周波数はいずれも2.6GHzなのであまり差が現れなかったと思われます。
新11インチ |
旧11インチ |
新13インチ |
旧13インチ |
次にCINEBENCH R11.5の結果です。こちらではGPUは新モデル、CPUは旧モデルが若干高いスコアがでていますね。まあ、かなり乱暴にいうと、このテストを見る限り新旧モデルともCPU/GPU性能はあまり変わらないということです。
この2つのテストだけで結論を急ぐのは危険ですが、Ivy BridgeアーキテクチャーのCPUを搭載するMid 2012モデルのユーザーは悔しさに身をふるわせる必要はないということです。もちろん、バッテリー駆動時間が劇的に延びる、有線LANに匹敵する超高速無線LAN環境が手に入るという素晴らしいメリットがありますので、2011年以前にAirを購入したユーザーは買い換えを検討するタイミングかもしれません。Haswell搭載のMacBookの魅力については、6月29日発売のMacPeople 8月号で詳しく紹介します。
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