今年も連日蒸し暑い日が続いた台湾。デジタル一眼カメラにノートPC、モバイルバッテリー、スマホにタブレットと重装備を抱えて、気が遠くなるほど広い会場を歩き続けた我々。会期後半ともなるとヘロヘロで、報道陣が詰めるプレスセンターでは、舟をこぐこともしばしば。今回は、COMPUTEX取材番外編として、疲労困憊の我々を支えてくれた台湾のエナジードリンクを一挙7種、ご紹介します。
『維大力 汽水』 |
いきなりなんて読むのかわからない系ですが、330mlで価格は20元(60~80円ぐらい)とお手ごろ。味はオロナミンCっぽくて、スタンダードな炭酸系エナジードリンクです。
主なスペック |
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中国語がまったく読めないので完全な山勘ですが、100mlあたりのカロリーは39キロカロリー。
『康貝特』 |
これもいまいち読み方がわからないのですが(こうがいとく?カムベスト?)、右下の男性のイラストの股間に向かう矢印が印象的な逸品です。
主なスペック |
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容量は160mlで総カロリーは99キロカロリー。由来不明のいろんな成分が入っているようです。飲んだ印象は、すごく梅酒に近い。ほか6種が炭酸入りの中、唯一非炭酸な点も特徴です。ちなみに価格は20元(60~80円ぐらい)。
『馬力ハン』 |
“ハン”の字は“大”の下に“力”と書くようで、中日辞書では“土を突き固める道具”とあります。馬が踏みつけるときのパワー並みとか、そんな意味ですかね?
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容量は150ml。100mlあたりのカロリーは64キロカロリーと高めで、価格は20元(60~80円ぐらい)。ぬるっとした粘性のあるのどごしが特徴的で、入っているのかいないのか判断が難しいほどの超微炭酸が舌先をかすめます。Red Bullの配合を勘だけで作るとこんな感じになるのかなって味でした。
『デカビタC』 |
日本ではよくビンで見かけるデカビタCですが、台湾では240ml缶が主流。価格は25元(75~100円)とやや高め。
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台湾版とはいえ、味は日本版との大きな差異を感じられず、よく言えば「飲みなれた味」、悪く言えば「おもしろみのない味」といったところ。100mlあたりのカロリーは52カロリーと日本版から2キロカロリーほど減ってました。
『大丈夫』 |
漢字を読めない製品が大半を占める中、見つけた瞬間、我々をゆりかごのような安心感で包んでくれた製品。その名も『大丈夫』。ご丁寧に日本語でルビまでふられている点に感動しました。
主なスペック |
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容量は240mlで、100mlあたりのカロリーは35キロカロリー。価格は35元(105~140円ぐらい)と7種中最も高価。でもまあ、この抜群の安心感を考えれば納得です。気になるお味は、端的に述べれば、「すっぱい」。Red Bullシュガーフリー好きのゆうこば( @KobayashiYutaro )によれば、炭酸はやや強めでさっぱり系、さわやかで飲みやすい、とのこと。
『蛮牛』 |
台湾系エナジードリンクの中でも、ひときわ攻撃的なネーミングが目を引きます。右上には“B飲料”とあり、よくわかりませんがこうなってくるとA飲料も気になります。
主なスペック |
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容量は160ml、100mlあたりのカロリーは56キロリー。炭酸が入っているものの、味はユンケルに近く、価格は20元(60~80円ぐらい)と庶民派なのがうれしいですね。
『蛮牛2』 |
トリを飾るのはまさかの蛮牛シリーズ2作目。B飲料表記はなくなり、フォントデザインもやや豪華になっています。
主なスペック |
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容量は200mlと1作目から40ml増え、100mlあたりのカロリーも60キロカロリーと4キロカロリー向上。価格も5元アップの25元(75~100円前後)。“維生素”、つまりビタミンのことだと思うのですが、1作目ではビタミンB1、B6、B12の表記も2作目ではなくなってます。代わりに漢字変換しようにも読み方がわからない謎成分が多数追加されております。
味は、最も近いのがクラシエフーズの『ねるねるねるね』でした。膜をひとつはさんだような淡いブドウ味にちょっぴり炭酸ってところが、まさにそれ。
7製品クロスレビュー結果発表 |
では最後に、今回の台湾取材班(3人各人持ち点1本あたり10点)で飲み比べをして決めた、台湾エナジードリンク最強決定戦の結果を発表して締めたいと思います。ではまず最下位から。
第7位(総合13点):馬力ハン
やはりぬるっとした飲み心地と中途半端な炭酸が裏目に出て、満場一致の最下位となりました。疲労困憊で限界、でも今夜寝たらすべてが破たんしてしまうぐらい忙しい!しかし、冷蔵庫には馬力ハンしか入っていない!そんなときなら甘んじて飲むレベル。
第6位(総合14点):康貝特
エナジードリンクなのに炭酸なしの純粋な味で勝負する意気込みは買うものの、やはりまったくうまくなかったということでブービー。深夜作業で気持ちが煮詰まったときは、さわやかな炭酸で気分転換したい。そんな限界ギリギリなシチュエーションにこそ、頼りになる存在でなければ我々はエナジードリンクとは認めません。
第4位(総合20点):維大力 汽水、蛮牛2
4位は同着。維大力 汽水は薄めのオロC、蛮牛2はマイルドなブドウ風味ということで、どちらもクセがなく、飲む人を選ばない点が評価されました。このあたりなら、アイディアに煮詰まったときや上司から叱責され、気持ちを切り替えたいときなどでも、ギリギリ対応可能なラインだと思います。
第3位(総合21点):大丈夫
銅メダルをあげたいのは、取材で疲れた我々の休憩時間にいっときのほほえみを与えてくれた『大丈夫』。「大丈夫、心配しなくても君ならきっとのりきれるさ、大丈夫」と、飲む前からすでにエールを送っているそのビジュアルに癒されました。味もさっぱりとした酸味と刺激強めの炭酸で飲みやすい。台湾で嫌なことがあったら、ぜひこれを飲んで元気を出してください。あなたならきっと、大丈夫。
第2位(総合22点):蛮牛
惜しくも1点差で銀メダルになったのはパワフル系エナジードリンク『蛮牛』。焼肉のタレのような、アグレッシブな外観が飲む者を高揚させ、力強い一歩を踏み出させます。台湾観光に刺激を求めたいなら、この荒ぶる牛にまたがってみることをオススメします。
第1位(総合23点):デカビタC
え?結局日本でも買える定番飲料がまさかの優勝?という、最もおもしろくない結果に。しかし、結果は結果、ガチでやったのだから仕方がありません。やっぱり、飲みなれた味の安定感に人は弱いということの証明ですね。正直すまんかったと思ってます。
さて、今回の台湾エナジードリンクの紹介、いかがだったでしょうか? もちろん、味の好みは千差万別なので、「いや俺は馬力ハンうまかったし!」という方もたくさんいらっしゃることでしょう。今回の我々の検証が合っているかどうかは、台湾に旅行される際に、ぜひご自分の舌でお確かめください。
お疲れの諸君! 台湾で待ってるぜ! |
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